フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

ヴィースラー

特殊奏法

前から気になっている奏法があります。


ヴィースラーの「スペインのフォリア」の演奏に出てくる吹き方で、今のところこの人のこの演奏でしか聴けていません。

なんと表現すればよいのか分かりません。実際にフルートだけで出しているのかすら分からないような音です。私には何となく「光」を感じるような音だと思えるのですが、具体的に言葉にできません。


調べているうちに、偶然ホイッスルトーンという奏法の説明を見つけました。
現代曲の特殊奏法(?)はいろんな種類があるんですね。ホイッスルトーンで調べると、他の奏法の名前がいくつも出てきます。

しかし、これも所詮は言葉での説明に過ぎず、経験が少ないためにどんな音なのかさっぱり連想できません。



実際に聴いてみたい・・・。



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現代曲の面白さに目覚める

現代曲も結構面白いなと思い始めました。


NAXOSで発見し、最近の興味は現代曲にも向きつつあります。
自分で演奏するのは当分先の話ですが、毛嫌いする必要はないかもしれないと思い、今のうちから勉強はしてみようと思います。

ここ数日しばらく聴き続けているのがヴァレーズの密度21.5(比重21.5)。
この曲、最初はマヌエラ・ヴィースラーのCDで初めて聴いたのですが、あまり好きになれず、そう何度も聴くことはありませんでした。

タイトルの由来も面白いですね。
世界初のプラチナ製フルートの吹き初め用に依頼された曲で、白金の密度が由来なのだそうです。
NAXOSでは比重21.5と書いてありますが、一般的には密度21.5と訳されています。
「フルーティストとの対話」にもこの曲のことが出てきますが、やはり「密度21.5」と書かれています。


もうひとつは、武満徹の「声」、「エア」の2つ。
「エア(Air)」は、高木綾子さんのCDにも録音が入っていたため、相当回数聴きましたが、それほど惹かれる曲ではありませんでした。

今聴くとまた違いますね。
人間の好みは時々でかなり変わるのかも・・・。


一度聴くとかなり耳に残る曲です。


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続・ヴィースラーの衝撃!

先日NAXOSで見つけたマヌエラ・ヴィースラーの演奏を聴き続けています。


スペインのフォリアをここまでドラマチックに甘く吹けること自体に感服。
いくつか気に入らない部分もありますが(好みじゃないという意味で)、これだけ長い曲であるにもかかわらず、何度聴いてもまったく飽きません。


ブレスは比較的しっかり聞こえます。しかし、それすらも旋律の一部であるかのように心地よいのです。

聴き手にとって、フルート演奏者のブレスの音は必ずしも心地のよいものではありませんが、この演奏は逆にブレスを聴きたくなるほど心地よく感じます。


もう一つ、編集による効果なのか、本当にフルートだけで出しているのかどうか疑いたくなるような響きの部分があります。軽くエコーのかかったような聞こえ方で、ここも聴いていて非常に心地よく感じます。


生演奏を聴いてみたいものです。

すごすぎる・・・。

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ヴィースラーの衝撃!

NAXOSですごいフルーティストに出会いました。

フルート奏者を探したくて、「syrinx」のキーワードで検索してみました。

このサイト、楽曲を指定しての検索は非常に使い勝手がよいのですが、フルート曲の演奏だけをピンポイントに探すのは苦手なようで、楽器指定で検索してもあまり出てきません。

とりあえずシリンクスならたいていのフルーティストは録音があるので、これで引っ掛けてみたのです。


そして、偶然見つけたのは、マヌエラ・ヴィースラーという女性フルーティスト。
ジャケットの顔は、どこかで見たことがあります。

たくさん出てくるリストの中で、このCDを選んでしまったのは、マレの曲のタイトルがついていたからです。

演奏時間が長いので、もしやとは思いました。
再生すると、間違いなくフォリアです。タイトルは違うのですが・・・。


ここで思い出しました。


年明けに行った石丸電気SOFT3で手に取った名前も知らない女性フルーティストです。
確かに「ウィースラー」と書かれてあったのを覚えています。


驚きました。
今流れているスペインのフォリアは、高木綾子さんの演奏とはまるで違います。

今まで何曲も聴いてきたフォリアは、高木さんの演奏より心に響くと思ったことはありませんでしたが、ヴィースラーの演奏は信じられないくらいに緩やかで、音楽味が溢れています。


スペインのフォリアは全体的に曲のスピードが速いので、ヴィオールでの演奏を含めて、かなり速い演奏が多いと思います。
ヴィースラーのフォリアは、強烈にゆっくり流れます。そして、甘い。


かなりたくさんのCDを出しているようなので、ほかの曲も聴いてみたいと思います。

どんな人なのか調べてもなかなか見つかりません。
見つけた情報では、2002年ごろ引退してしまったのだとか・・・。

残念。

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