「フルート奏法 成功への鍵 ジェフリー・ギルバートのレッスンシステム」という本を市の図書館で発見し、借りてきました。
市立図書館にフルートの教則本を何種類も収蔵しているというのは、あまりないかもしれませんね。
実は以前にも背表紙を見た記憶があり、先日のロックストロ・ポジションの件で出てきた「ジェフリー・ギルバート」という人の名前から、この本を思い出しました。
PIPERS の記述によれば、トレヴァー・ワイは、師のジェフリー・ギルバートよりロックストロ・ポジションを紹介されたとありました。 その内容がこの本にもあるかもしれないと思ったのです。
ざっと見た限りでは、ロックストロ・ポジションに関する記述は見当たりませんでした。
それどころか、割と世間で定説になっている楽器の組み立て方、構え方がそのまま紹介されているような感じです。 この本が本人の著作というわけではないということも起因しているのかもしれません。
- 楽器を組み立てるときには、歌口や、胴部管と足部管のキーのメカニズムの部分を握らないようにしなければならない。これらの繊細な部分は、簡単に曲がったり傷ついたりする。
- 頭部管を胴部管につける時は、歌口の穴の中心が胴部管のキー(インライン・キーもしくは A キーを用いる)と一直線になるようにするか、ほんの少し口のほうへ回しなさい。
- 胴部管を足部管と組み立てるときは、足部管の心棒が、胴部管のいちばん端のキーの中心にくるようにすべきである。この部分の組み立て方のもうひとつの方法は、D# キーのふちを胴部管の心棒の少し下にくるようにすることである。
- フルートを吹くときは、メカニズムの部分が真上にくるようにし、キーが前後に傾かないようにしなさい。
フルート奏法 成功への鍵 ジェフリー・ギルバートのレッスンシステム 第 3 章 基本的技術の原則 (p.29)
2. と 4. は、トレヴァー・ワイの主張とはまるっきり違っています。
ブレスコントロールの仕方など、あまり厚い本ではないにもかかわらず体系的に記述されているようです。しばらく読んでみて、また紹介したいと思います。
フルート奏法 成功への鍵―ジェフリー・ギルバートのレッスン・システム著者:アンジェリータ・スティーヴンズ フロイド
音楽之友社(1995-04-01)
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