フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

タンギング

フルートの演奏で最も早く直すべき点

昨日の発表会を見て、確信したことがあります。


やはりタンギングは大事だということです。
前回のタンギングのエントリーを書いた直後だったということもあるのかもしれません。

アンサンブルのメンバーの一人がピッコロでソロ演奏したのですが、思いのほか見事で驚きました。

普段アンサンブルの練習では合奏でしか聞きませんし、ピッコロでの演奏はこの時初めて聞きました。おそらく他のメンバーも同じでしょう。

比較的速い曲でしたが、高音域であることを無視しても音の輪郭がはっきりしており、かなり完成度が高く感じました。

一つずつの音が明瞭なだけで、ずいぶん印象が変わりそうです。


そのくらい音の発生は大事なんだと感じます。
自分の録音を聞き返すと、音色はよくても、輪郭はあまりはっきりしないことが多く、なり損ないもあります。


今日の練習はタンギングと、過去やった曲のおさらいをしてみました。

タンギングは意識している時はよいのですが、少し気を抜くと忘れてしまいます。また、タンギングはてきていたとしても、掛け方が甘いようで、ほとんどちゃんと輪郭が聞こえません。

今年のうちに何とかこのタンギング問題は解決したいですね。

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フルートの音色を決定づける要素

昨日、読んだブログで面白い内容の記事を見つけました。


このブログでも何度か話題になったテーマで、フルートの音色は何で決まっているかという問題です。


フルートでいうタンギングの部分(他の楽器は何と言うのでしょう?アタックでしょうか)をカットして、その後のロングトーンの部分だけを録音した音を聞かせたのです。


タンギングの部分を含めて聞かせると、簡単に全員正解することができました。


この実験から、楽器の音色を決めるものは、タンギングの部分であることが分かりました。

タンギングがフルートの音色を決める|風の谷のフルート



いわゆるロングトーンで長く伸ばしている音を途中から聞いた場合、何の楽器の音なのかよく判別できないというやつです。

私もレッスンでは何度なく「タンギングが甘い」と注意されます。

気がつくと、伸ばした音の中腹で最良の音色感が得られるように吹いてしまっているようで、録音で聴き返すと実にひどい音色だと思うことがよくあります。


このブログの記事は、事実だけを見ると、ああそうなんだと思うだけですが、結構重要なことを知らせてくれていると思います。

音の出だしとなるタンギングが音色を決めているということになります。

もちろんそれが全てではないのでしょうが、ロングトーンなどで音の中腹がいくら美しく感じようと、タンギングをしっかり行わないと、明瞭な音は聞こえないということです。

また、ロングトーンというのは、長く引き伸ばした音を自分で聞いていると、非常に気持がよいものです。これにヴィブラートでもかかろうものなら、段々心地よくなってきて、その引き伸ばしている音の音色だけを気にするようになります。

しかし、長く引き伸ばしている音は、自分以外には対して綺麗に聞こえていないということになりますね。


注意を払うなら、音の発生から理想の音が出るようにしないといけないわけです。

ロングトーンで悦に入って自分の音に満足していてはダメということですね。


音の発生がすべてを決めてしまうということです。

ことあるごとに度々タンギングが甘いと注意されるのですが、これの真意がようやく分かった気がします。


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最初からMAXスピードで息を送ること

今日は無理やり練習時間を確保しました。


土日はレッスンでした。
レッスンの記録は少し遅れますが、別途エントリーを立てます。

最近の課題である、タンギングを正確に行いながらの発音練習をしばらくやりました。
後から録音を聴くと、どうも出だし不明瞭なところが多く、今最も改善すべきポイントの一つだということが分かります。

明らかに汚い発生の仕方なので、発生時点から明瞭に音になるようにしたいと思いながら練習。
案外難しいもので、クリアな立ち上がりにはなりません。

どうもタンギングそのものの問題というよりも、息圧の問題のような気がしてきました。
音を伸ばすと、中間の音はすごく鮮明な音色になります。しかし、出がかりは非常に不明瞭です。場合によっては、オクターブ落ちたりすることもあります。

ここで分かるのは、最も鮮明な音が出る息のスピードが、音の出がかりには出ていないということです。

鮮明な音色を出すのに必要な息の速さに到達しないうちに発音しようとしているので、不鮮明になるようなのです。


ここにタイミングの合わないタンギングが重なることでさらに不明瞭になります。
初速から最高スピード(?)で息を流し込むことを意識しないといけないようです。

しばらくこの意識をしながら練習し続ける必要がありそうです。

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練習時間: 1.0 時間
現在までの累計練習時間: 23 時間(7.7%)
(レッスン時間込み)

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タンギングすることに注意してみる

前回のアンサンブルの練習で、メンバーからタンギングが柔らかすぎることを言われました。

私にだけ言われたわけではないのですが、以前からレッスンでも何度か指摘を受けていたことではあり、改めて考えてみることにしました。


なぜタンギングしていないのかを考えてみる必要もありそうです。

タンギングをして発音しないといけないのはもちろん分かっています。
しかし、タンギングをして発音する場合に音が悪くなるからなのか、気がつくとしていないことがよくあります。

特に p のニュアンスのときの発音は顕著で、かなり高い確率でタンギングしていないか、していても意識の中でしているような感じで、物理的に舌を突いているような感じではありません。


今日は新宿に打ち合わせに行き、その帰りに練習しました。
練習では、タンギングに注目し、とにかくタンギングなしの発音にならないように意識しながら吹いていきます。

録音を聴き返すと、タンギングをしているほうが明らかに明瞭に聞こえます。
演奏中に自分で聴いてると、「後押し」がきれいに響いて聞こえるためにそれに酔ってしまい、出だしの部分にはあまり神経を向けることができません。

「後押し」によってトータルでよいように聞こえてしまうのがそもそもよくないようです。


録音で聴くと、明らかにタンギングありで正確に発音しているほうが聴き心地もよく、まとまっています。

出だしがいびつなのは、やはりよくありません。


タンギングありでの発音でも、音潰れが発生するために聞きづらいことがあり、これも解消していく必要があります。
思っていた音が出るかどうか、といつも不安に感じていること自体がよくないのでしょうね。


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練習時間: 1.0 時間
現在までの累計練習時間: 22 時間(7.3%)
(レッスン時間込み)

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タンギングなしにフルートの音は生まれない

土日はレッスンとアンサンブルの定期練習会でした。


土曜日は、レッスンの後に練習室を借りて久しぶりに 2 時間ほど個人練習することができました。
先週は一切練習時間を確保しなかったので、レッスンはボロボロだろうと思っていましたが、音自体はそれなりにちゃんと出ました。

やはり低音のスタッカート練習は、今後の必須メニューにしてよさそうです。
今も低音が安定しているとは言いがたいので、1ヶ月くらいはこの練習を続けるようにして、もっと効果を見極めたいと思います。


レッスンは、久しぶりに土日連続レッスンになりました。
アンサンブルの練習会もあるので、アンサンブルの曲も見ていただくことにしました。いつもはアンサンブルの曲はほとんどレッスンでは吹かずに、ソノリテやアルテスばかりです。(いつもこれで時間が終わってしまう)

もっと強弱を大げさにつけてもよいようで、自分ではつけているつもりでも、客観的に聴くとさっぱり様子が分からないようです。

アンサンブルの曲は、現状ではまだちゃんと演奏するのに精一杯なところもあり、表現の仕方にまで頭が回らないのが正直なところ。他のメンバーはどうだが分かりませんが、少なくとも私はまだ周りの音をよく聴けていませんし、強弱などの表現やブレス位置のことも、演奏中はそれどころではない感じです。


また、タンギングが弱いのか、音の輪郭がはっきりしないということも言われました。
このことは、のちのアンサンブル練習会でもメンバーから同様のことが指摘され、内心驚きました。

実は、タンギングが甘いことは大昔から何度となく言われてきました。
特に低音はタンギングをした状態での発音があまり得意ではないようで、無意識のうちにかなり柔らかめのアタックを試みているようです。

その結果、輪郭がぼやけ、何を言っているのかよく分からないような感じに聞こえるのかもしれません。

つまり、ただ鳴っているだけです。
音の「後押し」の件もまた指摘を受けました。

発音が始まった後、息や唇による軌道修正で音を調整しているのです。
これが曲者で、調整した音が非常に心地よく聞こえるため、気がつくとやってしまっているようです。

過去にも何度か言われましたが、タンギングして発音することで出だしから美しい音が出せるのであり、これをしていないということは、音楽のための音を出しているのではなく、ただ鳴らしているだけに過ぎないということです。

「後押し」によって、死んでいる音を後から生き返らせているようなものですね。


今後のテーマの一つになりそうです。

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練習時間: 6.0 時間(レッスン:1.0、事前練習:1.0、アンサンブル練習: 2.0、個人練習: 2.0)
現在までの累計練習時間: 20 時間(6.7%)
(レッスン時間込み)

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