前回の続きです。
その発表会が終わってから、懇親会が行われました。
懇親会は、フードコートでテーブルをいくつか借り切って行われました。
私は違う席に座っていたのですが、アンサンブルメンバーの女性陣何人かが別の席に座り、乾杯が済んでから少ししゃべりに行こうと思っていました。
アンサンブルメンバーと同じテーブルに、その彼が座りました。
なかなか乾杯が始まらず、しばらくどうしようか迷っていました。
とにかく話したい。
アンサンブルメンバーとも話したいと思っていましたが、同じテーブルなので、ついでに彼と話す機会にしたいと思いました。
随分待たされた後、ようやく乾杯が終わり、今座っている席で家族や知人と会話をした後、ついに席を立って話をしに行きました。
アンサンブルメンバーに声をかけ、すぐ隣に座っている彼に話しかけました。仮にS氏としておきましょう。
話によると、ブランクはあるものの35年フルートをやっており、会話の内容も驚くものがありました。
60歳を超えているものの、やはり数十年やっているだけあって明らかに知識が深い。
新しい楽器の薀蓄に終始する話とは全く次元が違います。
同じテーブルに座っていたアンサンブルメンバーは、呆気にとられていました。
それは無理もなく、彼女らは私よりも10歳近く若く、S氏とは完全に世代が違います。というか私も世代は完全に違います。
実はこのブログなどを通じて、Sonoreさんと話していたことが、S氏との会話をつなぐことに随分役立ちました。私は経験としてはまだ初心者以下の域でしかありませんが、とりあえず知識だけはありました。
懇親会は、アンサンブルメンバーとも話すつもりだったのですが、思わずこのS氏と意気投合してしまい、ほとんど彼とだけしゃべり続けていました。
そして「今これをやっているんです」と言いながら、S氏がおもむろに取り出した教則本には、何と高橋利夫先生の名前が。
よく見ると鈴木メソードの教則本なのですが、この本の内容がいかに分かりやすく、いかに的を射ているかを語ってくれるのです。
私もそこに何が書いてあるのかはある程度を読んで知っていました。実際に購入して使ったことはありません。
「隣り合った音、だからトナリゼイション」という話をしながら大笑いするS氏を、アンサンブルメンバーの女性陣が苦笑いして見ているしかありません。ギャグの感覚などは世代の問題がやはりありますが、話に出てくる内容は見事です。
ソノリテについてどう思うかを尋ねると、あれはダメだと即答。
モイーズの教本は、旋律曲のものを使ってこそ意味があると言い切り、その場で歌ってみせます。
S氏は私に、何をやりたいんですかと聞いてくるので、マレのスペインのフォリアを目指していると答えると、これまた即答で絶対やったほうがいいと言い、フォリアはコレルリのヴァイオリンのものより、マレのもののほうが音楽的だと絶賛します。
やはりここでも歌い出します(笑)。
ちょっとずつでも練習でやったほうがいいと言ってくれました。
S氏は生活問題など色々とあるようでしたが、年季の入ったムラマツの楽器を見せながら、フルートだけは捨てられなかったという話もしてくれました。
懇親会はわずかな時間でしたが、このS氏に出会ったことで、強烈な刺激を得たことは間違いありません。
確実に頭の中が変わった感じがしています。
置かれている状況が昨年で一変し、フルートも何とかしたいと思っていたところでした。
そこに現れたのがこの人です。
私が勝手に衝撃の人物に会ったと思っているだけですが、今までそういう人に直接会う機会はなかったのです。
本質論の話を聞ける人というのは、実際のところ本当に多くありません。
通っている教室の特性上、先生もかなり若いので、昔の巨匠の話などはまず聞けません。
目標とする人は何人かいますが、現実的に会う機会はまずありませんから、身近にこういう人が出てきたというのはものすごく重要なことだと思います。
目に見える強敵(?)が現れたことで、明確な比較対象ができ、練習やレッスンにもかなり力が入りそうです。
これを生かせるかどうかは、今後の動き方次第ですね。
その発表会が終わってから、懇親会が行われました。
懇親会は、フードコートでテーブルをいくつか借り切って行われました。
私は違う席に座っていたのですが、アンサンブルメンバーの女性陣何人かが別の席に座り、乾杯が済んでから少ししゃべりに行こうと思っていました。
アンサンブルメンバーと同じテーブルに、その彼が座りました。
なかなか乾杯が始まらず、しばらくどうしようか迷っていました。
とにかく話したい。
アンサンブルメンバーとも話したいと思っていましたが、同じテーブルなので、ついでに彼と話す機会にしたいと思いました。
随分待たされた後、ようやく乾杯が終わり、今座っている席で家族や知人と会話をした後、ついに席を立って話をしに行きました。
アンサンブルメンバーに声をかけ、すぐ隣に座っている彼に話しかけました。仮にS氏としておきましょう。
話によると、ブランクはあるものの35年フルートをやっており、会話の内容も驚くものがありました。
60歳を超えているものの、やはり数十年やっているだけあって明らかに知識が深い。
新しい楽器の薀蓄に終始する話とは全く次元が違います。
同じテーブルに座っていたアンサンブルメンバーは、呆気にとられていました。
それは無理もなく、彼女らは私よりも10歳近く若く、S氏とは完全に世代が違います。というか私も世代は完全に違います。
実はこのブログなどを通じて、Sonoreさんと話していたことが、S氏との会話をつなぐことに随分役立ちました。私は経験としてはまだ初心者以下の域でしかありませんが、とりあえず知識だけはありました。
懇親会は、アンサンブルメンバーとも話すつもりだったのですが、思わずこのS氏と意気投合してしまい、ほとんど彼とだけしゃべり続けていました。
そして「今これをやっているんです」と言いながら、S氏がおもむろに取り出した教則本には、何と高橋利夫先生の名前が。
よく見ると鈴木メソードの教則本なのですが、この本の内容がいかに分かりやすく、いかに的を射ているかを語ってくれるのです。
私もそこに何が書いてあるのかはある程度を読んで知っていました。実際に購入して使ったことはありません。
「隣り合った音、だからトナリゼイション」という話をしながら大笑いするS氏を、アンサンブルメンバーの女性陣が苦笑いして見ているしかありません。ギャグの感覚などは世代の問題がやはりありますが、話に出てくる内容は見事です。
ソノリテについてどう思うかを尋ねると、あれはダメだと即答。
モイーズの教本は、旋律曲のものを使ってこそ意味があると言い切り、その場で歌ってみせます。
S氏は私に、何をやりたいんですかと聞いてくるので、マレのスペインのフォリアを目指していると答えると、これまた即答で絶対やったほうがいいと言い、フォリアはコレルリのヴァイオリンのものより、マレのもののほうが音楽的だと絶賛します。
やはりここでも歌い出します(笑)。
ちょっとずつでも練習でやったほうがいいと言ってくれました。
S氏は生活問題など色々とあるようでしたが、年季の入ったムラマツの楽器を見せながら、フルートだけは捨てられなかったという話もしてくれました。
懇親会はわずかな時間でしたが、このS氏に出会ったことで、強烈な刺激を得たことは間違いありません。
確実に頭の中が変わった感じがしています。
置かれている状況が昨年で一変し、フルートも何とかしたいと思っていたところでした。
そこに現れたのがこの人です。
私が勝手に衝撃の人物に会ったと思っているだけですが、今までそういう人に直接会う機会はなかったのです。
本質論の話を聞ける人というのは、実際のところ本当に多くありません。
通っている教室の特性上、先生もかなり若いので、昔の巨匠の話などはまず聞けません。
目標とする人は何人かいますが、現実的に会う機会はまずありませんから、身近にこういう人が出てきたというのはものすごく重要なことだと思います。
目に見える強敵(?)が現れたことで、明確な比較対象ができ、練習やレッスンにもかなり力が入りそうです。
これを生かせるかどうかは、今後の動き方次第ですね。

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