フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

アルテス

アルテスを再履修することにしました

今日はレッスンでした。


さて、先日からこのブログで書いているとおりで、今年は今の先生の流儀で基礎を詰め直したいと思っていました。

今日、今年初のレッスンで、先生にそのことを相談しました。相談したというよりも、敷き直したいと頼み込んだような形です。

内容は、私が事前に考えていた内容で、ほとんど初心者レベルに立ち返ってすべて再チェックしてもらう前提で、教則本を元々使っていたアルテスに一本化して、前の課からやり直すことを提案しました。


ひとまずレッスンで使う楽器を元の楽器に戻して、昨年 12 課で完全停止していたアルテスを 5 課から再履修することにしました。


レッスンの事前練習で、アルテスを3、4 課辺りから順に練習しました。
本当は 1 課からやり直すくらいのつもりでいたのですが、練習時間がなかったのでとりあえず 3 課から進めました。

昨年、新しく入手した楽器で低音の発音に苦労し続けていたことも影響しているのか、面白いように練習曲を演奏できます。この辺の譜例は曲というにはかなり単調なものなので当たり前なのですが、音色や発音に悩むことなく譜面の演奏に集中できるのはものすごく心地がよいのですね。

事前練習の時間を使ってざっと進めていると、5 課の後半で止まりました。
もうこの辺りの譜例から、演奏がおぼつかないのです。


事前練習で、5 課以降は怪しいことが判ったので、5 課から見てもらうことにしました。
先生にも快く受け入れて頂き、ソノリテでの音色づくりや音程の練習は個人練習ですることにして、レッスンでは基本的にアルテス一本に絞ることにしました。

5 課も、今日レッスンで見てもらった時点ではほとんど練習はできていませんでしたが、テンポを落とせば何とかなる感じではありました。
意外なのは、自分で吹いてみても、過去にやった(もしくは聴いた)記憶がほとんどないメロディがあるということです。


5 課というと、このブログの記録によれば、やっていたのは 2009 年 2 月頃で、なんと 4 年前です。

フルートレッスン戦争記 : レッスン #80 (突入!テレマン「12のファンタジー」)

前の先生に習っていた頃で、かつスキル的にも今とは明らかに違うはずです。
甘めの基準で進めてくれていたのだと思います。


今の技量で過去に通過したプロセスを再度やるというのは、大学生が小学生の教科書をやり直すような感じで、単純にサクサク進んで面白いという心理的なハードルの低さはあります。

しかし、それだけではない気がします。

実際、今回のレッスンは過去にやったことを再度やり直しているだけとはいえ、当時では到底考えが及ばなかったところまで見えており、意外な収穫と久しぶりにレッスンの充実感がありました。

4 年前当時はほとんどギリギリのラインで「今のスキルレベルで考えれば合格」という感じだったのではないかと思います。
受けている私自身も一定量の練習はしているつもりで、さっさと前に進みたいと思っていました。

それでも、自分のなかで完全にクリアしたという納得感がないまま進んでいたという意識もありました。

今回やり直したものは、その不消化感が全くありません。
足踏み状況が続いている人は、このやり直しは心理的に結構いい効果があるかもしれません。


それにしても、レッスンでこんな馬鹿げたことをしている人はあまりいないかもしれない、と思いながら見てもらいました。

リハビリしているようなつもりでしばらくは徹底的に洗い直そうと思います。

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2013年に突入

明けましておめでとうございます。年が明けました。


フルートに関しては毎年色々抱負を書いたりしていますが、今年は基礎を作り直すことのみに注力しようかと思います。

壮大な計画を立てても毎度尻切れになるので、まずは一つを確実にマスターすることを目標としたいですね。

教則本もアルテスは完全にストップしたまま数ヶ月が経過し、今はレッスンでもただソノリテを延々と見てもらっているような感じです。

成長を自分で実感できるようにするためにも、このプロセスは必要だと思います。


昨年は終盤に練習時間の確保にやはり苦労しました。
練習時間を作らなくなると、段々フルート熱も下がってくるので、実際に本格的に練習しなくても、フルートのことを考えるとか楽器に触る機会は増やす努力をした方がよさそうです。

最近何度も読み返している本から、「やり抜く」ことを今年のテーマにします。
アルテスならアルテスと徹底的に戦うことにしましょう。

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レッスンのテーマについて考える

今日はフルートの調整会に行ってきました。


多少歪みなどはあったようですが、概ね問題はないようでした。
5年も使っているのに、まだパッドの交換も特に必要ないようです。あまり練習していない証拠にもなってしまいそうです。


今後のレッスンのテーマを考えなければいけません。

今年は、アンサンブル、発表会、教則本など色々な要素が絡んできましたが、あれもこれもやるせいか、目に見える進展がありません。

もちろん去年の今頃と比べると、何らかの進歩はしているはずですが、それも自分で具体的に体感できるものではありません。


教則本もほとんど進んでいませんし、何か自信を持って演奏できる曲が増えた訳でもありません。

今のままのスタンスでレッスンを受け続けていると、半年後も一年後も今とあまり変わらないかもしれません。

あまり考えたくありませんが、そのうち先生が退職してまた変わる、といったことも起こらないとは限りません。


今のレッスンは、ソノリテでの音色作りと、曲練習がメインで、アルテスはストップしています。

ソノリテも前回の続きを1つずつやるような感じで、何かのテーマを克服するためにやっているような感じではありません。


ごく初期の段階では先生の用意してくれたプログラム(教本や譜面など)を消化していく感じでしたが、今は相談して決めた教本をベースにいくつかの教材を使って見てもらっているような感じです。

そもそも教材が増えた理由も、「何かを克服するため」という明確な理由が最初はありました。


ソノリテだけは、自分で勝手に購入して持っていったのが始まりですが、その他の教材はそうではありません。


次回の発表会は 6 月ですが、まだピアノ伴奏が用意できる態勢が整う保証はないようです。

スピーカー音源に合わせて演奏するのは遠慮したいので、もし出るとしたらフルート二重奏か、ついに無伴奏ということになりそうです。


まずはメインの教則本のアルテスに戻して段階的な基礎を固めつつ、その中でテーマを見つけて相談しながら進めていくようなレッスンに切り替えたいですね。

いい加減指回りの問題を何とかしたいのですが、これはレッスンで見てもらうというよりも自分の普段の練習で継続的に取り組まないと改善しない問題のようです。

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タンギングなしにフルートの音は生まれない

土日はレッスンとアンサンブルの定期練習会でした。


土曜日は、レッスンの後に練習室を借りて久しぶりに 2 時間ほど個人練習することができました。
先週は一切練習時間を確保しなかったので、レッスンはボロボロだろうと思っていましたが、音自体はそれなりにちゃんと出ました。

やはり低音のスタッカート練習は、今後の必須メニューにしてよさそうです。
今も低音が安定しているとは言いがたいので、1ヶ月くらいはこの練習を続けるようにして、もっと効果を見極めたいと思います。


レッスンは、久しぶりに土日連続レッスンになりました。
アンサンブルの練習会もあるので、アンサンブルの曲も見ていただくことにしました。いつもはアンサンブルの曲はほとんどレッスンでは吹かずに、ソノリテやアルテスばかりです。(いつもこれで時間が終わってしまう)

もっと強弱を大げさにつけてもよいようで、自分ではつけているつもりでも、客観的に聴くとさっぱり様子が分からないようです。

アンサンブルの曲は、現状ではまだちゃんと演奏するのに精一杯なところもあり、表現の仕方にまで頭が回らないのが正直なところ。他のメンバーはどうだが分かりませんが、少なくとも私はまだ周りの音をよく聴けていませんし、強弱などの表現やブレス位置のことも、演奏中はそれどころではない感じです。


また、タンギングが弱いのか、音の輪郭がはっきりしないということも言われました。
このことは、のちのアンサンブル練習会でもメンバーから同様のことが指摘され、内心驚きました。

実は、タンギングが甘いことは大昔から何度となく言われてきました。
特に低音はタンギングをした状態での発音があまり得意ではないようで、無意識のうちにかなり柔らかめのアタックを試みているようです。

その結果、輪郭がぼやけ、何を言っているのかよく分からないような感じに聞こえるのかもしれません。

つまり、ただ鳴っているだけです。
音の「後押し」の件もまた指摘を受けました。

発音が始まった後、息や唇による軌道修正で音を調整しているのです。
これが曲者で、調整した音が非常に心地よく聞こえるため、気がつくとやってしまっているようです。

過去にも何度か言われましたが、タンギングして発音することで出だしから美しい音が出せるのであり、これをしていないということは、音楽のための音を出しているのではなく、ただ鳴らしているだけに過ぎないということです。

「後押し」によって、死んでいる音を後から生き返らせているようなものですね。


今後のテーマの一つになりそうです。

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練習時間: 6.0 時間(レッスン:1.0、事前練習:1.0、アンサンブル練習: 2.0、個人練習: 2.0)
現在までの累計練習時間: 20 時間(6.7%)
(レッスン時間込み)

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練習記録 2012#1

今日は練習時間を取りました。


しばらく個人練習はしていなかったので、とりあえず日課練習と言うよりも、レッスン対策向けに、苦手な部分を改善するように考えました。

練習メニューはレッスンと同じで、ソノリテの下降・上昇と、アルテス 12 課(変ロ長調)です。


前回のレッスンで、スタッカートで低音域を発音する練習をしたため、これを踏まえて低音域から開始。

何かで、ソノリテは低音のソからやるべきという意見を読みました。確か「ザ・フルート」だったような気がしますが、2 箇所くらいでこの話を聞いて、確かにそうかもしれないと感じました。

いきなり中・高音域から始めるのではなく、低音のソからしっかり発音していく。

低音域は、苦手だからとずっと放置していて、それが原因でさらに苦手になっているんですね。

少し注意を逸らすとすぐに上ずるので、おかしくなったら低音のソあたりに戻って吹き直して、低音域の全部をすべて鳴らせるように修正。

低音域のスタッカートでの発音は何度やっても難しいですね・・・。


アルテスで、高音域のミ♭→ソ#に移る時にソの音がいつもおかしくなるのですが、レッスンは単なる練習不足だろうと思っていました。
今日の練習時もかなり高い確率で失敗するので、そもそもやりづらい音形なのかもしれないと思い、しばらくこの成功確率を上げるための練習もしました。


帰って録音を聴き返すと、音色はまだまだ薄い感じです。
またしばらくは、自分で発音中に聴きつつ、終わった後録音を聴き直して改善ポイントを探るというサイクルを繰り返すことになりそうです。

初個人練習も終えたことだし、個人練習メニューをちゃんと作らなくては。

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練習時間: 1時間
現在までの累計練習時間: 6 時間(2%)
(レッスン時間込み)

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レッスン 2012#2 低音域のスタッカート練習

今日はレッスンでした。

元々はレッスンの予定は入れていなかったのですが、アンサンブルの練習日になっていたので、レッスンを入れることにしました。


今日のレッスンも、低音の克服をテーマです。

事前練習で、前回同様に低音でタンギングせずに発音する練習を繰り返しました。

どうもこれを繰り返すと、脳の血管が切れそうで、あまりしっかり吹き込めませんでした。
後でこの件を思い返してみて、力みすぎなのかもしれないと感じました。


アルテス 12 課。

Img_0167

最初はスタッカートで吹くとありますが、これがかなり難しい・・・。

中音域は問題なくても、低音域だと途端にか細くなります。
息を一定量入れるようにしないと、低音もしっかりした音量にならないことは分かり切っていますが、息を入れすぎると低音域を維持できず、どうしてもうまくか細くなってしまいます。

しばらくスタッカートでの発音での練習を繰り返すと、レッスンでやっている時間は短いのに、かなり腹部の筋肉が辛くなります。


このレッスンの後にアンサンブルの練習がありました。

このスタッカート練習の効果があったのか、低音は割と思ったような音量が維持できました。
このスタッカート練習はしばらく試行し続けることで、効果が見えそうです。

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レッスン 2012#1 低音域の克服

今日はレッスンでした。

今年から、レッスンはまた通し番号でも付けて確実に記録していくことにします。
昔はこの通し番号をやっていたのですが、しばらくすると回数はあまり意味がないように思えてきて、結局なし崩し的になくなってしまいました。


先生との雑談でレッスン時間の半分を使ってしまったので、残りの半分でソノリテとアルテスの 12 課を少しだけ。


ソノリテを使っての音づくりの課題は、最近は「低音」です。
今日はレッスン前の事前練習で、徹底的に低音に注力しました。

低音域が思ったように鳴らないのは、自信のなさから来る息の量の減少であることが分かっているので、今回は特に「低音域で息を一定量入れること」を意識することにしました。

中・高音域でよくやる、タンギングをせずに息圧だけで発音する方法を低音域でしばらくやり続けました。

やろうと思えば結構出るもので、強い音も出るようになってきたところでレッスン開始。


まだ「安定」には程遠い状態ですが、レッスンでも多少の効果は出たように感じました。

今日のレッスンでも、タンギングをせずに息のみで音にしていく練習をした方がよいと言われました。
これまでにこの方法を、先生を含めて何人かの方に薦められました。

高音域ではよくこの練習方法を使っていましたが、なぜか低音域にまでは試そうという考えが出ませんでした。
低音域でこのタンギングなし発音をすると、出がかりがどうしても汚くなるので、あまり気持ちよくはありません・・・。

しかし確実に効果は出ているようなので、しばらくこの低音の練習は続けましょう。


アルテス 12 課は、最初の例題部分を少し吹いて終了。
こちらは特段書くことはありません。

低音域とか高音域ばかりに目を向けていると、今度は中音域の音の濁りが気になり始めます。堂々巡りです。

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2012年のフルートレッスン目標

ブログネタ
2012年の抱負を発表! に参加中!
明けましておめでとうございます。


去年は、前半あまりフルートに時間を割けませんでしたが、元日ということで今年の目標設定をしておこうと思います。

あまりたくさん書いても維持できないので、少なく絞ります。


アルテス 1 巻を終え、相応の実力をつけること


今 12 課です。
今年中にこの黄色い本を持たなくて良いようにしたいものです。

修了するのはもちろんですが、15 課は完全にマスターした状態にしたいですね。


暗譜で演奏できる曲を作る


いまだに暗譜で最後まで演奏できる曲が一つもないので、完全にレパートリーとした曲を一つ作りたいところ。

一つそういう曲があると変わりそうです。


今年はこのブログを毎日継続的に更新するようにしたいところです。
時々覗きに行っているブログを見ると、ちゃんと毎日更新されていて本当に尊敬します。
毎日継続するのは、本当に難しいことです。

今年は良い年にしたいものです。

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今年、何をやっていたか

久しぶりのエントリーです。

また 4 ヶ月近くブランクを空けてしまいました。


レッスンは継続していますが、仕事に時間を取られすぎている関係であまり進んでいません。
しばらくソノリテばかりをやっていましたが、先日ようやくアルテスに戻りました。このペースでいくと、1 巻は来年何とか終わるか終わらないかといったところでしょう。


フルートアンサンブルの方は順調で、メンバーは当初よりも減ったものの、かなりいい感じに進展しています。

何度も書いている通り、フルートのみのアンサンブルには最初かなり消極的でした。
しかし、これに参加するようになってから、フルートのことを考える時間はかなり増えました。

アンサンブルの話が出た夏ごろまでは、フルートはレッスンが中心でした。
発表会にも今年は出ないとことにしていたので、フルートは必然的にレッスンが中心となり、毎週あるレッスン対策に練習しているような感じにもなっていました。

アンサンブル加入後は、アンサンブルで何をやろうか、どう進めようかという話を常に考えるようになり、当然ながらフルートのことを考える時間が飛躍的に増えました。

今年の進展は何と言ってもこのアンサンブル結成ということになりそうです。


レッスンやテクニックの進展はあまりなかったかもしれません。
正直なところ、自分ではあまり上達を実感できた年ではありませんでした。

録音などを聴き直すと違っているのかもしれませんが、相変わらず思うように楽器をコントロールする状態には程遠いように思います。

レッスンはともかく、練習はやはり漫然とこなしていたところもあり、特に年の前半は特に目標もなくレッスンだけをただ受けていたような気もします。


今日、今年の最後のレッスンを終えました。
良い機会なので、はっきりと到達目標を再設定することを考えます。

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2011 年の進み方

2010 年は、またたく間に過ぎ去りました。

方々から聞こえてくる通りで、私もあまり年末年始の実感がありません。
多分帰省していなかったり、正月休みを取っていなかったりするからなのかもしれません。


去年の今頃は完全な停滞期に入っていて、その打開策を模索しているところでした。

今もある意味もがき苦しんでいると言えそうですが、状況は少し違いますね。発見はありました。


2011 年は、フルートに割く時間を固定で割り当てるようにした上で、基礎技量を固める 1 年にしたいと思っています。
アルテスの 1 巻を修了させるところまで持ち込むことを目標にします。
これは始めた頃から毎年思っているのですが、進行ペースが良くないので全く達成できません。

ようやくこの教則本の手強さが解ってきたような感じです。


2012 年に入ったとき、今より圧倒的にレベルアップしていることを実感したいですね。

「ほぼ音楽知識ゼロから始めた」とかいう言い訳をそろそろ卒業しないと。


今年も「フルートレッスン戦争記」にお付き合い下さい。

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