フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

フルート教材の解釈

大半の人にとって、タファネル&ゴーベールの日課練習よりも大事なもの

「タファネル&ゴーベール」というキーワードでアクセスしてくる人が増えてきました。

実はちょうどこの話を書こうと思っていて、ちょうどいいのでここで書いてしまうことにします。

先日こういう記事を書きました。

タファネル&ゴーベールの間違った使い方


私もまたタファネル&ゴーベールの日課練習をやり始めました(笑)
はい、最近になるまでサボっていたんです。

何しろ、大変ですから。


先日の記事で、「音作り」のためにやる教材だという話をしました。
単に指回しを目的にやっていたら、いつまで経っても何の役にも立ちません。

それに気づいたのは割と最近になってからです。


それに気づいたのは、モイーズのヴィブラートの教本を読んでからです。
この本についてもまたそのうちブログで紹介したいと思います。

この中に書かれている話で、ヴィブラートの練習をする前に基準音となる「シ(中音域)」の音をクリアで生気のある美しい音にしてから始める、というようなことが言われています。

これ、どこかで聞いたことがありませんか。


そうです。
ソノリテです。

ソノリテにもこれに近いことが書いてあります。
ソノリテを最初に読んだときは、きれいな音を作ってからやるのがいいんだろうなと言うのは漠然とは理解していましたが、このヴィブラートの教本を読んで新たな確信を得ました。

この教本には、わざわざ練習課題の譜例の前に、基準音の「シ」が書いてあるわけです。
常にこの基準音の美しさを保つことを意識しろということですよね。


これをタファネル&ゴーベールの日課練習に応用すると、ものすごく捗ります。

いきなり指回しの練習なんかしたらダメなんです。
このタファネル&ゴーベールの日課練習は、開くといきなり譜面が表れ、大した説明もないままひたすら練習課題が繰り広げられるという、初心者の心を折るのは十分なくらいに不親切な教本です。


この基準音を作って練習する、つまり指回しよりも「音の維持」を意識しながら練習することでこの本の威力が初めて発揮されます。

タファネル&ゴーベールの日課練習の教本を持っている場合は、ぜひこれを試してみてください。
これだけでも結構変わりますよ。

この教本の譜面を見ていると、どうしても漫然と練習してしまいます。

「そんなことはありません。私はこれをまさに毎日日課のように集中して取り組めています。あなたとは違うんです。

という人もいるかもしれませんが、そういう人ばかりじゃありません。
というより、大半の人はこの教本を漫然と練習しているはずです。

そうでなければ、退屈な練習課題とか、「ピアノでいうハノン」などという比喩はなかなか出てきません。

これでめちゃくちゃ挫折しまくっている人がいるから、そういう言われ方をするわけです。


そもそもこの教本は、趣味でフルートを始めたような人が気軽にやるようなものじゃないんです。

この教本は、実はサブセットです。

「タファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法」という総合的な教則本があり、その2巻にある日課練習だけを取り出して一つの冊子にしたものが「タファネル&ゴーベールの日課練習」です。


この「完全なフルート奏法(Methode Complete)」は、実は私も最近にやってちゃんと読んだのですが、驚くほど参考になることが大量に書かれています。

日課練習なんかやる前に、この本を読み通す方がはるかに効率がいいと言い切ってしまえるくらいにいいです。


この本の序盤には、こんなことがわざわざ書かれています。

「難易度の如何にかかわらず、どのエチュードを練習する時にも、常に次の規則を忘れてはいけません:音や響きの純粋性や音程はフィンガリングよりも重要である。

その他にも、音はどうやって出すのかについて、かなり詳細な記述があります。
歌口にどうアプローチするか、楽器のどこにどういうふうに息を当てるのか。

先週、ちょうどこんな記事を書きました。まさにこれに対する一つの答えが載っているような印象でした。

感覚論に頼らないために 

中音域と低音域の音はどう吹き分けるのか、という疑問についてです。


この教本には、感覚的な説明があまりありません。
「息の糸」というような比喩表現はあります。それでも、温かい息とか冷たい息というような感覚的なものよりは随分分かりやすいです。

日課練習の教本でメトロノームを使って日々打ちのめされるくらいなら、とりあえずしばらくの間はこのオリジナルの方で勉強した方がいいです。



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タファネル&ゴーベールの間違った使い方

新しく仕入れた楽器が、色んな意味でなかなか慣れないので、久しぶりに「タファネル&ゴーベールの日課練習」を使いました。

最近はめっきりこれを開いていませんでした。

実は過去にもブログでこれについて書いたことがあります。

タファネル・ゴーベールの日課練習について


この教材は、「指練習」のためのものだと思っている人がかなりいます。
指の運動性を高めるための教材だと思われているわけです。

実際私も指回りをよくするためのものとして紹介されました。
もちろん、先生がそういう認識だけで勧めてくれたわけではないのでしょうが、 私はそういうものなのだろうと思ってしばらく使っていました。


あなたはどうでしょうか。
「タファネル&ゴーベール」と聞くと、瞬間的に指の練習の教材みたいなイメージが出てきませんか。


これが苦行練習なんですよね(笑)
色んな人に聞いても、辛い練習だと言います。

ネットのブログを見ていても、そういう意見が多いです。

メトロノームをつけて、この練習課題の内容をテンポを上げながらやっていく・・・
これが苦行にならないはずがありません。

使い方を間違っているのです。



私はこの「タファネル&ゴーベールの日課練習」を、はるか昔に買いました。

でも今見ても新品に近い状態です。

どれだけ使っていないかがバレてしまいそうです。


何回も挫折しました。

途中でやめたくなるんです。続かないんです。


この教材は、指回りをよくするための練習教材では決してありません。

では、何の教材なのか。


音作りのための教材です。
少なくとも、前半はすべてそうです。

フルートという楽器は、指の動きと音の良さが想像以上に連動しています。


今は遊びで頭部管を変えて試すことがよくあるのですが、胴部管は全く同じものを使っているのに、頭部管の発音が違うだけで指の連動は随分変わります。

手だけが機械的に動く人であればこんなことにはならないのかもしれませんが、残念ながらほとんどの人は脳の意識と手の動きは連動しているので、どうやっても音色と指は相互に影響を受けます。


単音でだけ、ただ伸ばして美しい音色を出せたところで、それは何の役に立たないんですよね。


この「タファネル&ゴーベールの日課練習」を、指の練習だと思ってやっていたら、そのうち本当に手だけが独立して動く曲芸師みたいになってしまいそうです。

この練習課題は、ただ早く動かせるようにするための練習ではなく、「常に美しい音で演奏できるようにする」ための練習です。


昔はこれを苦行練習だと思っていましたが、練習の意図を理解してやっているうちに、やっているそばから音色の美しさが分かるようになるので、こんな実践的な練習は他にはないと思えてしまいます。

ちなみに私は、この練習をするのにメトロノームは要らないんじゃないかと思い始めています。
なぜなら、メトロノームのテンポに入れることをめがけて練習すると、注意がそちらに向くことでストレスになるからです。


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ジェフリー・ギルバートのレッスンシステム

「フルート奏法 成功への鍵 ジェフリー・ギルバートのレッスンシステム」という本を市の図書館で発見し、借りてきました。

市立図書館にフルートの教則本を何種類も収蔵しているというのは、あまりないかもしれませんね。

実は以前にも背表紙を見た記憶があり、先日のロックストロ・ポジションの件で出てきた「ジェフリー・ギルバート」という人の名前から、この本を思い出しました。

PIPERS の記述によれば、トレヴァー・ワイは、師のジェフリー・ギルバートよりロックストロ・ポジションを紹介されたとありました。 その内容がこの本にもあるかもしれないと思ったのです。

ざっと見た限りでは、ロックストロ・ポジションに関する記述は見当たりませんでした。

それどころか、割と世間で定説になっている楽器の組み立て方、構え方がそのまま紹介されているような感じです。 この本が本人の著作というわけではないということも起因しているのかもしれません。

  1. 楽器を組み立てるときには、歌口や、胴部管と足部管のキーのメカニズムの部分を握らないようにしなければならない。これらの繊細な部分は、簡単に曲がったり傷ついたりする。
  2. 頭部管を胴部管につける時は、歌口の穴の中心が胴部管のキー(インライン・キーもしくは A キーを用いる)と一直線になるようにするか、ほんの少し口のほうへ回しなさい。
  3. 胴部管を足部管と組み立てるときは、足部管の心棒が、胴部管のいちばん端のキーの中心にくるようにすべきである。この部分の組み立て方のもうひとつの方法は、D# キーのふちを胴部管の心棒の少し下にくるようにすることである。
  4. フルートを吹くときは、メカニズムの部分が真上にくるようにし、キーが前後に傾かないようにしなさい。

フルート奏法 成功への鍵 ジェフリー・ギルバートのレッスンシステム 第 3 章 基本的技術の原則 (p.29)

2. と 4. は、トレヴァー・ワイの主張とはまるっきり違っています。

ブレスコントロールの仕方など、あまり厚い本ではないにもかかわらず体系的に記述されているようです。しばらく読んでみて、また紹介したいと思います。

フルート奏法 成功への鍵―ジェフリー・ギルバートのレッスン・システム
著者:アンジェリータ・スティーヴンズ フロイド
音楽之友社(1995-04-01)
販売元:Amazon.co.jp
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シンフォニア版のアルテス

先週の土曜日、ムラマツのフルートフェアに行ってきました。


私が行ったときはまだあまり時間が経っていないせいか、それほど人が多くなかったので、展示フルートをいくつか試奏しました。

先日のパールの無料調性会・展示会で試奏したときは多少違いが分かったので、今回は楽しみにしていました。

しかし・・・。


例年と同じく、あまり分かりませんでした。
イベント会場が広いからでしょうか。

比べる以前に、思ったような音にならないため、試奏していても特に感想がありません。

以前通っている楽器店で試奏した、DS だったか GX だったか、音色もフィット感もよいと感じました。
しかし、今回はどれを取ってみても、そう感動がありません。
これはよく言われる「個体差」とかいうレベルの問題ではないでしょう。

高額なモデルまで試奏しましたが、唯一吹いて楽しいと思ったのが PTP でした。


毎回このイベントではあまり驚きがないので、おそらく会場が広いことによる問題が大きいのではないかと思います。
そもそも普段から狭いところでしか練習していないわけで、自分の発した音をそのまま聞けるのに対して、この会場では全然反響が聞けません。

そして、他の人が試奏している音はバンバン聞こえてくるわけです。
しかも全うな曲による試奏が多いので、聴くだけで打ちのめされていきます(笑)。


先生にこの話をしたところ、人の音もかなり混じるから聞こえづらくなるはずとは言われました。
確かにそうかもしれませんが、こうも聞こえないのは悔しいですね・・・。

こうやって「吹きすぎ」病がさらに進行してしまうのかもしれません。


ムラマツの新宿店にも行きました。時系列的には、このイベント会場よりも先にこちらに行きました。

フルートとヴァイオリンの楽譜を物色するも、特に目当てを決めていたわけではなかったため、何が見つかるわけでもありません。

ふと教則本の棚を見てみると、アルテスが数冊だけ置いてあります。


アルテスも日本語版で何種類かあるのは知っていました。

何かのブログで、「15 課が 1 ページしかない」という内容を見て、興味本位で普段使っているものとは別の版を開いていました。普段は JFC の黄色の本を使っています。

開いたのはシンフォニア版です。こちらも定評がある本のようです。
シンフォニア版は、アルテスとは別にタファネル&ゴーベールの教則本があり、こちらが気になっていました。

開いてみて驚きました。
アルテス原典の譜面に日本語で解説が織り込まれるスタイルは、JFC 版と違いがないのですが、その解説がかなり細かいのです。

購入していないのでちゃんと読んでいませんが、かなり濃いようにも見えました。

確かに 15 課は 1 ページしかありません。単なる譜例が載っているだけで、まるで「ちゃんとやっておくように」とでも言われているかのようです(笑)。
15 課だけで 1 冊の冊子になりそうな JFC 版とは対照的です。


これは思わず買ってしまいそうになる内容です。
同じ内容の教則本を 2 種類買うのも変なので踏み留まりましたが、店頭で何回か開いて気になったら本当に買ってしまいそうです。

JFC 版は必要十分な内容だと思っており、ブリチャルディキーの件一つ取ってみても、訳者の意思は私は好みです。

しかし、解説文面を読むだけでは理解しづらい箇所もあり、読み物としても楽しそうなシンフォニア版はかなり魅力的です。
同じ内容の教則本を別の角度から見て再練習するというのは、面白いかもしれません。

練習用の譜面としては、JFC 版の方が広いため、見やすいと感じました。


楽器が並んでいるより、楽譜や書籍が並んでいる方が楽しい・・・。

アルテフルート教則本 第1巻
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アルテスの合格に納得できているかどうか

田中桂子先生のブログに気になる記事を発見。

なんとなくならできていたのだと思いますが(当時は丸をもらっている)、記憶が薄くて・・・。このなんとなくが今日の私をこんなにも苦しめることになるとは。

フルーティスト 田中桂子の音楽道:アルテス1巻からやり直し?

プロの先生でもこのように省みる必要があるのですね。

私も自分で完璧には納得しないまま「丸をもらって」先に進むという繰り返しになっていて、非常に気になっています。
個人練習の時に、前の課に戻って練習してみたりしますが、いまだに修了した課を完璧にこなせているかどうかは疑問です。


やや論点がずれますが、つい最近アルテスについて書いたエントリーで言いたかったことも少し含まれています。

アルテスの合格判定基準について


シビアに判定してもらうと全然進まなくなってしまうのですが、自分で納得できていない完成度で先に進むことは後々大きな問題を残すことになるのかもしれません。

ただ、レッスンの場では、やはり丸にして欲しいと思うことはよくあります・・・。


フルート関係のブログを読んでいると、やはりアルテスをメインの教則本として使っている人が多く、よく見つかります。

フルートの経験は私とそう変わらないか、むしろ短いくらいの人が 15 課のエチュードをやっているとか、2 巻の何とかをやっているとかいうエントリーを見るにつけ、本当にちゃんと消化できているのだろうかと思うこともあります。

アルテスはその修了が技能レベルの目安になっていることが多いにも関わらず、何か修了判定試験があるわけでもなく、基準は教室の先生次第です。

他人のことはどうでもよいのですが、少なくとも自分では納得できる状態にしておきたいものです。

この教則本を見る限りでは、1 巻を確実に修了するだけでも相当の技量が得られるように思います。

この本を修了したときに自信をもって次に進めるようにしておかなくてはなりません。

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新しい先生のこと

今日はレッスンでした。


後任の先生のことについても少し聞きました。

20 代前半で新卒の先生なのだそうです。今の先生とは何かしらつながりがあるわけではないそうで、卒業した学校や師事した先生も全く関連がないので、レッスンでの指導内容が今と食い違うことがあるかもしれないということは言われました。

これは食い違わない方がおかしいでしょうから、覚悟の上ですね。
せっかくですから、違う教えを受けられることをよいことと考えましょう。


それよりも気になるのは、年齢です。
私は仕事を含めて、年下の人に何かを習ったり教えてもらうという経験をほとんどしてこなかったので、妙な気分です。
今の先生はまだ同い年の方なので、特に気にはなりませんでした。

若いからどうというわけではありませんが、物を習うわけですから、経験の長さは気になるものです。


亀の歩みであるアルテスは、9 課を終えたところで引き継いでもらうことになりました。10 課から新しい先生に見てもらうことになるわけですね。

今もかなり甘めに見てもらってこの進行スピードなので、10 課以降どうなるのかさっぱり見当がつきません。

今週はかなり気合を入れて練習しましたが、やはりレッスンでその成果を確実に出し切るというところにまでは至りませんでした。もっと練習の密度も高めていく必要がありそうです。

オーボエ協奏曲(RV454)は、終盤を少し。何とか終了が見えてきたものの、まだ拍感覚がおかしかったりと、修正ポイントは多いですね。


「密度21.5」を再度見てもらうことにしました。

先生が変わった場合、現代曲を見てもらえる保証はありません。次の先生に現代曲に理解があったとしても、好き嫌いはあるはずなので、今の先生に見てもらえるうちに、一旦完成させたいと思います。

時々思い出したようにちょっと吹くだけで、ほとんど練習などしていませんが、お願いしてしまいました。

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タファネル&ゴーベールの日課練習を組み込む

今日も密かに練習時間を確保しました。


今回から、昨日のエントリーの通り、タファネル&ゴーベールの日課練習を組み込むことにしました。

この教材は、フルートを始めてほとんど間もない頃に入手したのですが、その消化スピードはまさに亀の歩み以下であり、レッスンや練習に持参することもほとんどなくなってしまいました。

でも、一部を覚えて時々練習したりはしています。しかしそのやり方が問題で、思い出したときにしかやらないので、自分でもあまり進歩を実感できないのです。


今回は時々練習に入れていたスケールと、分散和音の項を 1 つずつ取り入れることにしました。

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低音域のド→ミ、ミ→ドは、以前アルテスでやったときはほとんどまともにできませんでしたが、今回はそれほど苦にならないことに驚きました。
それでもまだ確実にできるという状態ではないので、これは日課練習ということで徐々にクオリティを上げていこうかと思います。

これもあまり速くないテンポであれば何とかなりますが、ちょっとスピードを上げるともうだめです。

確実にできるようにして、徐々にスピードを上げていこうと思います。


過去のエントリーの内容とも重複しますが、この教材は、指の柔軟性とか運動性を鍛えるのが目的ではなく、テクスチャーの表現力を確実にするためにあるのだということをしっかり意識する必要がありそうです。

指の鍛錬と考えるととたんに面白くなくなります。

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フルートテクニックの総点検

一ヶ月間全くエントリーを入れていませんでした。


まだテレマンの無伴奏ファンタジーを練習しています。
レッスンでは、前回ようやく最後まで一通り見てもらいましたが、まだ「演奏」と呼べるような状態ではありません。

一部を練習すると、それまで練習していたところが吹けなくなってしまうので、曲全体を満遍なくやらないとだめですね。


レッスンでは、ソノリテの低音の課題から、グラーフ著の「フルートテクニックの総点検」なる教本にある腹式呼吸の練習にシフトしました。

この教本は何度か見せてもらい、気にはなっているのですが、あまり教材ばかり増えても仕方がないのでまだ購入していません。


肺に十分に空気を吸い込んでいない状態でも、息を吹き込むことはできるということを認識。腹部を緊張させつつ肺の空気を限界まで出し切って、緊張を解けば肺に空気が自然に入るようになることを体感することが目的なのだそう。

意識的に大量の息を吸おうと考えないことが大事なようです。


まだ「勝手に空気が入ってくる」というような感覚には行き着いていません。

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タファネル・ゴーベールの日課練習について

タファネル・ゴーベールの日課練習について久しぶりにWebで調べていると、面白いエントリーを発見しました。

私はときどき「タファネル・ゴーベール」で検索を繰り返しています。
その都度いろんな発見があります。

タファネル・ゴーベール日課練習 - Sawako Flute School


ただ、吹奏楽部のレッスンなどに行かせていただくと、ソノリテやタファネル・ゴーベールをみんな知っているのに、正しく使われていないことが多くて残念です。ソノリテをユニゾンで吹いたら本来の意味がなくなってしまうし、全調のスケールを理解せずにタファネル・ゴーベールをやってもいけないと思います。




「全調のスケールを理解せずに〜」は、確かにその通りかもしれないと思いました。

タファネル・ゴーベールの日課練習の課題は、第1小節に臨時記号が振られているだけなので、譜面だけ追っているといまいち分からなかったのです。

今の私のように、ただ譜面上の音符を追いながら練習するだけでは、本当に指の運動にしかなりません。
練習したそのときは、確かに上達した気がします。しかし、その成果がどこに表れるのかなかなか判らないのです。


まずは調性をよく理解しないと。

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