こんにちは。


昨日こちらの記事でお話ししたとおり、実は今、ケノンの洋銀フルートを入手して、ずっとこれを吹き続けています。

ケノンのフルートを入手しました!

今手元にあるこのフルートは、「モイーズモデル」と呼ばれるフルートの初期型のようです。
モイーズモデルは、モイーズが設計して作らせたという総洋銀製の人間工学に基づいた(?)新しいフルートです。

私はこれの存在を知ってから、それまで持っていた楽器そのものへの興味がほぼ完全になくなってしまいました。

何よりモイーズモデルというのは、量産型だというのがいいですよね。

ルイロットやハンミッヒなどのヴィンテージフルートに比べると、結構な数が作られていて、その楽器自体に特殊な性能があるわけではないというところが面白いです。
市場に出てきても、大した値段がついていません(笑)

ところが、調べてもなかなか情報が出てこないんですよね。
レアなのかレアじゃないのかよく分からない。


おまけにケノンとかいうフルートメーカーがあったことを知らない人の方が多分多いので、楽器店に言っても話が通じなかったりします。


偶然なのか何なのか、私が手にしているのは、モイーズモデルの特徴を持ちながら、いくつか気になる点があります。

もしかするとケノンの楽器をコピーしただけの「バッタモン」の可能性もありますが、私がこれまで見てきた市場に出回っているモイーズモデルと比較しても、ほぼ同じものであることは間違いありません。
そして吹いてみてそれはよく分かりました。


量産する前の試作楽器だったというエピソードが本当なのかどうかは分かりません。

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なんと、「COUESNON PARIS」ロゴが、横向きに刻印してあります。 
 これまで、モイーズモデルの写真はいくつも見てきましたが、こういうものは見たことがありません。

ちなみに、頭部管のロゴも横向きです。

IMG_0505

はい。もう分かりましたよね。

そうです。

実は足部管も同じなんです。

IMG_0519


全部、楽器に対して横向きのロゴが刻印されています。

 
もしかしたら本当に試作楽器なのかもしれないと思うところがいくつかあるにはあります。


それが、こちら。

IMG_0698

こういった妙なモノがポストの部分にはいくつか(というかかなりの数)露出しています。

最終的に切り取るモノなのかもしれません。

露出していても害がないので、気にはなりませんが、これまでに見てきた楽器にはほとんど見られません。


うーむ、バッタモンかなー。いやー、違うと思うんだけどなー(笑)
肝心の音は、前の記事でもお話ししたとおりで、普通に吹いていると普通の音しか出ません。

ところが、「息の柱」を絞れば絞るほど、これまた妙な音がするんです。

音から汁がしたたるような、極めて素朴な音がします。
これは近いうちに録音して公開する方が早いと思います。



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