奮起して再始動しました。


フルート熱もいつになく高まっています。
レッスンや練習に行きたくて仕方がないのです。

久しくそんな気分にはなりませんでした。

アンサンブルのメンバーや先生には申し訳ないとは思うのですが、今考えてみると、この1、2年くらいはものすごい熱があったかと言えば、正直なところ、ほとんどありませんでした。

「興奮して夜も眠れない」

とまではいきませんが、とにかく早くフルートを再開したいという気分にはなっていました。


ところが、、、

大雪や先生の休みなどが重なり、なかなかうまい具合にレッスンにありつけないのです。

たまらずに、こっそり練習には行きました。


今回は、目標設定についてです。
これはフルートや楽器練習に限ったことではありません。私もごく最近まで勘違いしていたものです。

勉強や仕事など、その他色んなことに当てはまります。


よくあるのは、正月に一年の目標を立てたのに、翌年の正月には去年立てた目標を見事に忘れていて、全く同じ目標設定をしてしまうというものです。

実際このブログでも、見事にその型にハマったことをしてしまっています(笑)。

立てた目標は年末まではっきり意識できている人もいます。
しかし、それをリズミカルにちゃんとクリアできている人は、実際のところほとんどいません。

ほとんどいないんです。


つまり、私だけじゃないんです。


なぜ多くの人は、目標設定はするのに、それを達成できないのか。
私は楽器の練習にはまだこれを当てはめていませんでしたが、自分の仕事をやっていく中で気づいたことがあります。

それは、目標の立て方自体が間違っているということです。


私たちは、目標を考えるとき、何らかのゴールを設定します。
だいたい子供の頃からそう教わっていますし、例えば会社に入って目標設定の仕方を指示される場合でも、やはり同じように教わります。

「達成条件が明確になるように、数字の目標にしろ

とか、

「期限をつけろ」

とか、聞き覚えがありませんか。

期限はいいです。
達成条件としても、期限は必要でしょう。

しかし、数字の目標とか、達成条件が明確になるゴール設定というのが極めて厄介です。


「それって、中間目標を設定しろって話でしょ?そんなの知ってるよ」

という人もいるかもしれません。

違うんです。

それも確かにあるんですが、中間目標を設定したところで、それがやはりこれまでの発想のゴールだとなかなかうまくいかないのです。


仕事では特にやるんですが、こういう目標を自分で設定しまいます。

「3月までに月商○○万円」
「今年中に営業成績で部門1位」
「6月末の試験に合格」

やりませんか。

あなたの周りにも、こういう人は結構いるはずです。

これは、楽器の練習で言えば、

「3月までに曲『○○』をマスターする」
「10月までに教則本1を終わらせる」

といったものに置き換えられます。


実際このブログで、私もそっくり同じことをやってしまっていました。

でも、これでは達成できないんです。
これは意志が弱いとかの問題ではなく、人間が達成しづらいことをあえて目標として掲げているためにうまく行きにくくなっているだけなのです。

これに気づくまでに、ずいぶん長い時間を費やしてしまいました。


実際にこの手の目標設定をしてうまくいく人もいます。
それはそれでいいのです。

でも、大多数の人はうまくいきません。 
うまくいく人のほうがすごいだけです。


なぜうまくいかないのか。
それは、立てる目標が「自分ではコントールできない成果」になっているからです。 

売上いくらとか、順位が何番とかいうのは、自分ではコントロールできません。
資格試験合格も同じです。頑張ればできるかもしれませんが、最終的に決めるのは他人です。


曲を仕上げるといった目標なども、違うようで全く同じです。
自分ではコントロールできません。上達スピードを自分でコントロールできたら苦労しないんです。


その目標を達成して得られる成果だけに注目していると、そこに辿り着く前にモチベーションが続かなくなっていきます。
何しろその「成果」とやらがいつ出るか分からないのですから、出るまで無心で頑張るようなマネは苦行でしかありません。

楽器の練習の場合、途中でちょっと「うまくなった」というような実感がある分、タチが悪いのかもしれません。


途中でちょっとした「成果のかけら」みたいなものが見えることによって気分がよくなり、さらに練習に励むわけですが、その「成果のかけら」というものは、練習した分だけ常に出るとは限りません。

何の成果もない日もあるわけです。
そういう日が何日も続くこともあるわけです。

そうなると、もう気力が続かないのです。

どうやったら、気力を維持しながら目標達成できるようになるのか。

その話を次回します。 


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