フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

CD

ヴィースラーの衝撃!

NAXOSですごいフルーティストに出会いました。

フルート奏者を探したくて、「syrinx」のキーワードで検索してみました。

このサイト、楽曲を指定しての検索は非常に使い勝手がよいのですが、フルート曲の演奏だけをピンポイントに探すのは苦手なようで、楽器指定で検索してもあまり出てきません。

とりあえずシリンクスならたいていのフルーティストは録音があるので、これで引っ掛けてみたのです。


そして、偶然見つけたのは、マヌエラ・ヴィースラーという女性フルーティスト。
ジャケットの顔は、どこかで見たことがあります。

たくさん出てくるリストの中で、このCDを選んでしまったのは、マレの曲のタイトルがついていたからです。

演奏時間が長いので、もしやとは思いました。
再生すると、間違いなくフォリアです。タイトルは違うのですが・・・。


ここで思い出しました。


年明けに行った石丸電気SOFT3で手に取った名前も知らない女性フルーティストです。
確かに「ウィースラー」と書かれてあったのを覚えています。


驚きました。
今流れているスペインのフォリアは、高木綾子さんの演奏とはまるで違います。

今まで何曲も聴いてきたフォリアは、高木さんの演奏より心に響くと思ったことはありませんでしたが、ヴィースラーの演奏は信じられないくらいに緩やかで、音楽味が溢れています。


スペインのフォリアは全体的に曲のスピードが速いので、ヴィオールでの演奏を含めて、かなり速い演奏が多いと思います。
ヴィースラーのフォリアは、強烈にゆっくり流れます。そして、甘い。


かなりたくさんのCDを出しているようなので、ほかの曲も聴いてみたいと思います。

どんな人なのか調べてもなかなか見つかりません。
見つけた情報では、2002年ごろ引退してしまったのだとか・・・。

残念。

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聴き放題

すごいサイトを見つけました。


NAXOSミュージック・ライブラリー
有名なので普通は知っているものなのかもしれません。


ストリーミング再生ですが、1980円でNAXOSレーベルで出ているCDが聴き放題。音質はネットワークのレスポンスも含めて特に気になりません。
どうしようか少し迷いましたが、翌朝には我慢できなくて入会しました。


ガロワはこのレーベルでかなり多くの録音を出しているようで、たくさん見つかります。

単純に曲の調べものにも使えて強烈に便利です。


タイスの瞑想曲の録音を探すと、フルートでは2人出てきました。

このうちの一人のヤーノシュ・バーリントという人物は、このサイトで曲を聴いて初めて知りました。

どうも大村友樹先生の音色に似ていると思い、調べました。
やぱりパールのMaestaを使っているようで、パールのサイトでも紹介されていました。


それにしてもこれはとても聴き切れない量です。
残念ながら国内の演奏家の演奏はあまり聴けません。

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モイーズの衝撃

ついにモイーズのCDを買ってしまいました。


「マルセル・モイーズの芸術」


すでに廃盤扱いになっており、探してもなかなか見つかりませんでした。
ソノリテで有名なあのモイーズの演奏が聴けること自体幸せです。1936年の録音だそうで、ノイズはかなり残りますが、それでも十分聴けます。

「ハンガリー田園幻想曲」はものすごく味わい深いです。モノラルなのに、ほとんど気になりません。ただ、ガロワのクリアな録音を聴いた後だとやはり生で聴いてみたいと思ってしまいますね。

「ヴェニスの謝肉祭」は今回初めて聴きました。フルート奏者なら誰でも知っている名曲なのだそうです。この曲の終盤を聴いて、パユの「熊蜂の飛行」を聴いたときと同じように笑ってしまいました。


信じられない音が聞こえるのです。

二人で吹いているのではないかと思うような演奏です。フラッタータンギングではないと思いますが、強烈に高速なタンギングで細かく刻みながら、主旋律を別の音で出しています。フルートはモイーズの名前しか書かれていないので、おそらく一人での演奏だと思うのですが・・・。

曲を聴いてみて感じるのは、モイーズのフルートの音は、芯の周りが柔らかく、音が極めて均質だということです。素人の私がそう感じているだけにすぎないのですが、音が筒状になってこちらに届く感じで、その円柱の周りはまったくとがっていません。


このCDのほかに、あと2つ作品が残っているらしいので、チャンスがあればぜひ聴いてみたいと思います。

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