先月、高嶋ちさ子プロデュースの12人のヴァイオリニスト:ヴィヴァルディ「四季」を購入しました。


弦楽オーケストラとソロヴァイオリンによる協奏曲を、ヴァイオリンとピアノだけで行う演奏は何とも興味深いですね。


普段よく聴いている「夏」と「冬」を中心に少し感想。どの曲も、やや速めのテンポでの演奏です。


春。ヴァイオリンだけということもあって、全体的に音はかなり明るめです。でもそれが「春」でしょう。

夏は、特にテンポが速いです。第1楽章は、聴いたことがないくらい速いです。


冬、第1楽章の最後のTuttiを、どうもヴァイオリン全員で弾いていないように聞こえます。
低音部をピアノが担当しているのですが、ピアノの音が小さいのか、ヴァイオリンの数に負けているのか、Tuttiの時には高音部ばかりよく聞こえます。

ヴァイオリンソロの表現のつけ方はかなり好みで、聞いていて心地よいです。

「ヴァイオリンだけ」ということで低音部が弱くなるのは確かにそうですが、他の「四季」の録音と比べると気になるだけで、低音部もしっかり聞こえます。チェロがないとつまらないと切り捨てるのはNGでしょう。

ヴィヴァルディの協奏曲はソロからTuttiに切り替わるところがとても気持ちいいので、この部分で合奏がよく聞こえていれば完璧だったかなといった具合。


ピアノと高音域の楽器だけでこの曲を演奏したときのイメージが分かり、参考にもなりました。



ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」
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そして先週、山野楽器での購入得点で、このCDのミニコンサートを聴きに行きました。

生で聴くとまたよさが違いましたが、やはりピアノの音が小さめで、ヴァイオリンの合奏がピークになっているときはほとんど聞こえません。


「夏」は力強く、迫力のある演奏でした。

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