フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

音楽理論

楽譜上の音を相対的に読めない

こっそり練習したり、電車の中で譜読みしたりしています。


オーボエ協奏曲の時から感じていたことで、ある音を数度上げたら何の音になるか、ということがすぐには判りません。

ヴィヴァルディの楽曲の場合、同じ音型が高さを変えて繰り返しで出てくるパターンがかなり多いので、相対的に音の高さが分かれば、かなり楽になりそうです。

というより、本来そういう読み方をするのではないでしょうか。


今は、楽譜上のすべての音符を、それぞれ五線上の絶対位置で視認しているので、登場する音符を本当に 1 個ずつ見なければなりません。

同じ音型の繰り返しであっても、少し高さが変わっただけで全く別物に見えるので、すべての音符についてまた 1 つずつ認識しなおすことになるのです。


分散和音の練習になると途端に破綻するのも、このことが原因の一つになっているのかもしれません。

克服するための練習方法を考えなくては。
思い当たるのは、音階練習を勝手に移調しながら音にしていくような練習が有効でしょうか。

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記譜法と演奏解釈

先週放送されていた放送大学「西洋音楽の諸問題」の録画を先日視聴しました。

テーマは「記譜法の問題」です。主にバッハの作品を用いて、当時の演奏習慣と記譜法に存在する違いを検証するというものです。
作曲家は、当時の器楽演奏習慣を踏まえた上で記譜しているということ。

内容として面白かったのは、「同じ音符が同じ音価であるとは限らない」、「音符の音価は、脈絡次第で変わりうる」という点です。

スラーとスタッカートは、当時の演奏解釈では、クレ、ルレ、エガルによる奏法を指示していたというもので、それぞれ次のような特徴があります。
(バロック時代の演奏習慣という意味でしょう)

  • クレ(coulé)は、記譜上スラーで結ばれたフレーズについて、第1音を記譜よりも短い音価で演奏する
  • ルレ(louré)は、記譜上スラーで結ばないフレーズについて、第1音を記譜よりも長い音価で演奏する
  • エガル(égal)は、フレーズを構成する音符にスタッカートの記号が書かれているもので、音を切って演奏するのではなく、すべて同じ音価で「均等に」演奏する

有田氏のフルート協奏曲「夜」では、確かにルレで演奏しているのではないかと思われる箇所がいくつか出ていました。
第1音が異常に長く、まさに気になっているところでした。

この番組は「'05」とあるくらいなので、何度も再放送している番組のようですね。
非常に面白い内容でした。

(このエントリーは、将来訂正するかもしれません。)


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楽典の知識

「演奏のための楽典」という本を図書館で発見し、しばらく読みふけっています。


楽典に関する本はこれまでにもいくつか買いましたが、たいていは辞書的に意味が載っているだけのもので、一通り読んだらそれで終わりでした。楽譜上の記号の内容が何を表しているかなどは分かるようになりましたが、所詮そこまでです。
この本は楽譜の記述を奏法上どう読み取るべきかに重点を置いて書かれているため、辞書的に意味を載せている本とは違いました。


そのひとつが、スラー(アーティキュレーション・スラー)の解釈についてです。

フルート協奏曲「夜」第6楽章2


この譜例のようにアーティキュレーション・スラーの後ろにスタッカートが並ぶ場合、後ろのスタッカートに引きずられるようにスラーの最後の音を軽く切って演奏するのだそうです。
このタイプのアーティキュレーションは、今やっているフルート協奏曲に何度となく出てきます。今までスタッカートは、強調して「切って」いましたが、このイメージで吹くとまるで違う聞こえ方になりそうです。


この程度の内容は、楽器を演奏する人にとっては当たり前の知識なのでしょう。ところが、今までこれをまったく知らずに楽譜に向き合っていたため、音符を拾って読むとか、pで弱く、fで強くくらいしか理解できなかったわけです。

来週までに読み終えて、血肉にしておきたいと思います。
自分の演奏に即反映できれば最高ですね。

器楽実技ばかりをやっていては、いつまで経っても演奏技術が向上しないということを痛感しており、


短い時間のレッスンで、先生の話す内容を漏らさず理解するには、理解に必要なだけの受容体を形成しておく必要があります。

一旦読み切っても、この本は将来買って読み直し、手元に置いておくべき一冊になりそうです。
この本などで新たに知った演奏における楽譜解釈については、何度かブログのエントリーで紹介したいと思います。

演奏のための楽典―正しく解釈するために
演奏のための楽典―正しく解釈するために

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続・放送大学

今日、放送大学の「西洋音楽の諸問題(’05)」の講義を視聴してみました。


テーマは、モーツァルトやベートーヴェンの時代の「ピアノ」が現代のピアノとどう違うのか、また、作曲家はその時代の楽器をどのように捉え、楽曲にどのように反映させていったのかというもの。

現代のピアノと比べると、音量は劣るものの、低音域が非常にはっきりとした輪郭を持っているそうです。
足で踏むペダルがなく、膝でボタンを押すことで、ハンマーと弦の間にフェルトが入り、音色を変えることができるのだとか。

聴いた限りでは、ちょっとチェンバロの音質が混じったような音でした。


残念ながら管楽器、弦楽器の変遷については紹介がありませんでしたが、一般人が試聴できる内容としては、なかなか濃い内容です。


季刊ムラマツの有田氏の連載で、バッハはトラヴェルソの(反応が速いという)特徴を熟知しており、その特徴を生かしきるための楽曲を書いているというような説明がありました。ヴィヴァルディのフルート協奏曲も、有田氏のトラヴェルソの演奏は、曲のイメージを連想するには一番リアルな印象を受けました。

まだまともに演奏し切ることすらできない状態なので、ヴィヴァルディの描いていた曲のイメージ通りに演奏するなどということには到底行き着きませんが、ピエタ音楽院の楽団が当時どんな演奏をしていたのかなどを考えるのはなかなか面白いですね。


放送大学の音楽の講義は、今後私の見るテレビ番組でレギュラーになったようです。

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放送大学

昨日、放送大学の放送が地上波などでも普通に受信できることに初めて気付きました。


「西洋音楽」や「音楽理論」といった科目が水曜日と木曜日に放送されているようです。
音楽基礎の勉強にはよい教材かもしれません。

今週は見逃したので、来週チェックしてみようと思います。


Webでガイダンスを見る限りでは、結構面白そうです。

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