暗譜演奏。


発表会では、楽譜なしで演奏しようと思っていました。楽譜を追いながら演奏するよりも集中できたからです。

譜読みが得意ではない私は、実際楽譜なしで吹くほうがかなりスムーズに吹けます。
しかし、暗譜できているのかというと、そうではありません。

楽譜を断片的には覚えていても、まだ「指が覚えている」方にかなり近い状態といえます。


昔、暗譜演奏を誤解しており、楽譜なしで演奏することは悪だと思っていました。
何かのテレビ番組で、そらですごいピアノ演奏をした子供に向かって、先生が「君はテープレコーダーかい」と怒る場面を見たのを覚えています。
(ちなみにかなり昔の番組なので、「のだめカンタービレ」ではありません)

実際の主旨は違ったのかもしれませんが、そのときの私は、「与えられた楽譜を演奏できなければピアニストにはなれない」というような言い方に聞こえました。

これを見て暗譜演奏はNGだと勝手に思い込んでしまったわけですが、実際の暗譜演奏は楽譜自体を覚えているわけで、(指などの)曲の演奏技術を覚えているわけではないでしょう。


「タイスの瞑想曲」は、ずいぶんとたくさん吹きましたが、いまだに楽譜なしだと時々何の音だったかと立ち止まることがあります。これは、楽譜上の音階を覚えているわけではなく、フレーズごとの指の運びを覚えてしまっているからでしょう。

残りの時間で、楽譜の内容を正しく覚える技術をつけたいところです。
どういうイメージで記憶するんでしょうね。

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