フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

楽器

ピッコロに玉砕

今日はレッスンでした。
台風の風雨の中、レッスンへ。

今週は平日に相当程度の練習をしているので、レッスンもいつもよりは楽しみでした。

フルートソナタは第 4 楽章の終盤。相変わらずレッスンでは指が動きません。
時々うまくつながっても、まぐれ当たりでしかありません。


レッスン中に時間を割いてもらい、譜面での音階の確認と、階名で歌えるようにした上で反復練習。どの音を出しているのかを確実に認識したら、もう後は反復練習するしかないようです。

問題の部分ではある程度指も回るようになってきました。


レッスン後、楽器店の行っているフルート展示会に出ているフルートを少し時間を取って試奏させていただくことに。

目当てはパールのピッコロですが、まだすぐには購入予定があるわけではありません。
ただ次に何か楽器を買うとしたらほぼ確実にピッコロになりそうです。


ピッコロが来るまでに、部屋に置いてあったフルートを吹いてみました。
ヤマハの木管と、パールの 14 金です。

パールの 14 金は、キーの感触などが自分の楽器と似ているので、違和感はあまりありませんでしたが、インラインなのでどうしても難しさを感じます。
相変わらず音色の大きな違いは分からず。

驚いたのは木管。
こちらは C 管のオフセットで、これまで試奏で触ったどの木製フルートよりも操作性がよいと感じました。

音も 14 金より木管の方がよく通るような印象はありました。
吹いていて気持ちがよいというのはありそうです。

録音して後で聴き返す限りでは、演奏したときに感じた音色感はあまり感じられませんでした。


肝心のピッコロ。
せっかく用意してもらいましたが、直前までフルートを吹いていたせいか、信じられないくらい音になりませんでした。

フルートの習いたてのような感じです。
全く音になりません・・・。

これまで何度かピッコロを試奏する機会はありましたが、いずれも楽に音になったので、すぐに吹ける楽器だと思い込んでいました。
今日実際にここまで音にならないところを見ると、実際に習うとしたら相当苦労しないといけないようです(笑)。

試奏の終盤には随分音が鳴るようにはなってきましたが、先日感動した音色には程遠い感じでした。


先生のピッコロもお借りしましたが、音にならないのは変わらないので、明らかに自分のアプローチの仕方が悪いということになりますね。

発表会が終わってちょっと落ち着いたら、ピッコロは仕事の状況などを含めて考えてみたいところです。

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ムラマツ DS という楽器

今日もレッスンです。昨日は仕事で練習時間を確保できなかったので、レッスン対策は直前の事前練習のみ。

昨夜の就寝時間の問題もあり、今日は強烈に眠く、集中力も低下していました。


タファネル&ゴーベールの日課大練習 EJ.3 音階練習を、やはりアーティキュレーションの指示に従いながら順にやっていきます。

100704-231837


5 や 6 のアーティキュレーションはよくやるのでそれほど苦にならないものの、7 や 8 は曲でもあまり出てこないので、スラーやシングルタンギングでの音階練習では問題がなくても、このアーティキュレーションで演奏すると途端に転び始めます。

これも回数をある程度こなさないといけないようです。

アルテスは遅いながらも 10 課が進み、跳躍練習からついに課題曲に突入しました。練習曲の具体的な取り組みは次回以降。


今日も昨日に引き続き、楽器店のフルート販促イベントの店内コンサートを聴きました。
もうちょっと集中力のある状態で聴くべきでした。
今回も 1 曲ずつ楽器を取り換えての演奏でしたが、言われるほど違いはやはり分からず。


今日は試奏するつもりはなかったのですが、店内コンサートが終わって店員さんと少し話していると昨日陳列されていなかった楽器があるという話になり、こちらも少し触らせてもらうことに。

パウエルの総銀とムラマツの DS をそれぞれ試奏。DS は過去に何度も触ったことがあるのであまり気にしていませんでした。パウエルもあまり魅力を感じていなかったので、とりあえず触る程度といった感じでした。

パウエルの総銀は、音を出すこと自体は特に問題がなかったのですが、自分の持っているフルートとかなり感触が違うこともあって、自在にコントロールするのにはかなり労力がいるような感じがしました。

ブリチャルディキーのストロークがやたらに深い気がします。ちょっと触ったくらいでは塞がりません。この辺は慣れかもしれません。また、例によってインラインなので安定して持つのにもやはり苦労します・・・。


そしてムラマツの DS。こちらは、今回衝撃を受けました。

先ほど触ったパウエルの総銀と同じくインラインでしたが、こちらはインラインの楽器だということ自体が分からないくらい楽に持つことができ、息の入り具合もキーの操作感も抜群でした。

これは先日のムラマツフェアで触っているはずなのですが、前回と今回でひどく印象が違っていました。

ムラマツは音色が暗いとかいう話をよく聞きますが、今日この DS をしばらく吹いた印象では、十分甘い音色が出ました。
吹いていて妙に楽しいフルートで、しばらく色々試しました。

先日の試奏会場と違い、広い上に周りにほとんど人がいないためか響きも素晴らしいと感じました。

ムラマツには妙なバイアスをかけていたので、正直あまり好きではなかったのですが、これで一変しました。かといって購入するつもりはありませんけど。

今回、魅力はよく分かりました。

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パールのピッコロを触る

今日はレッスンでした。

タファネル&ゴーベールの日課大練習 EJ.3 の音階練習を見てもらいます。

アーティキュレーション指示に従って一通り。
ただし問題の高音域にはまだ入らないので、大きなボロは出ずに済みました。

アルテスもそれなりに順調で、何とか進展はしています。
しかし、そろそろ 10 課も曲に差し掛かるので、ここでまた足止めを食らいそうです。


レッスン後、楽器店がやっているフルートの販促イベントで、先生の店内コンサートを聴きます。
販促イベントの一環なので、1 曲ずつ楽器を取り換えての演奏です。

ムラマツ、アルタス、ミヤザワの 3 本で 1 曲ずつ、最後に先生のパウエルでダマーズの演奏会用ソナタを演奏されました。
来週先生の出演するリサイタルがあり、そのプログラムでもあるようです。

店内コンサート終了後、しばらく試奏させていただくことに。
信じられないくらいに誰もいないので、話をしながら気楽に試せました。

パールのピッコロ。
ピッコロは以前先生に一度触らせてもらって以来です。
単音をゆっくり鳴らすのが精一杯な感じでしたが、慣れてくるといい音色になりそうな気はしました。

吹いていて自分の左腕に息がかかるのを感じるので、息が下に向きすぎているのかもしれません。

将来ピッコロはやってみたいですね。
アンサンブルの話を言われて少し驚きましたが、ピッコロやるんだったら外せないのはヴィヴァルディの協奏曲ですねぇ。こちらもたまりません。

先生がしきりに(ピッコロ自体が)「重い」と言っているのを聞いて、確かにサイズの割には重いような気はしました。


今回、ついに憧れの(?) YFL-221 を触りました。
既にフルートを持っているのに、入門モデルをわざわざ試奏するのは勇気がいります。そのため、興味はあっても今まで触ったことがないのです。

軽い印象が強く残りましたが、キータッチと吹奏感は嫌いではありませんでした。とにかく軽いので持ちやすいのです。

個人的には音が異常に大きくなる楽器だと感じました。
絶対的な音量なら今の私のフルートより音が出ているような気もします。

詳しくは知りませんが、有名なこの楽器も毎年改良されて、どんどん吹きやすくなっているのかもしれません。

鳴るけれども、この楽器で意図したイメージの音を正確に出すのは結構な技量がいりそうです。

音量はともかく、これは欲しいかも。
この楽器でどこまで豊かに演奏できるようになるかを考えるのは楽しそうです。

ザクでガンダムに勝てるパイロットになることに意味があります(意味不明)。

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ハーフインライン

久しぶりにパールフルートのサイトを見たら、「ハーフインライン」なるキーワードが出ていました。

パール楽器製造株式会社 : ハーフインラインのご紹介

オフセットとインラインの中間ということなのだそう。
こういう試みは面白いですね。


私は次に新たにフルートを買うときもオフセットにするつもりでいます。
パールは割と柔軟に要求を聴いてもらえるというようなことを以前聞いたのですが、オフセットでさらに外側に広がるような形にしてくださいとか無茶な要求でも受け付けてもらえるものでしょうか。

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コンサートとムラマツ試奏会

今日は午後から、隣駅にあるショッピングモールにてフルートアンサンブルのコンサートを聴きました。通っている楽器店の先生が揃って出演されており、前から告知されていたものです。

楽器店のムラマツフルートのイベントによるもので、演奏に使われた楽器もムラマツです。

フルートアンサンブルは例によってあまり好きではないのですが、楽しめました。

定番の「くるみ割り人形」、「思い出は銀の笛」に、キャット何とかというなじみのない曲が入っていました。個人的にはこれが好みだと感じます。

演奏場所がショッピングモールの中でも最も交通量の多い場所らしく、残念ながら雑音にかき消されて曲がよく聞こえません。通っている楽器店の入っているショッピングモールでも時々コンサートがあるのですが、ギャラリーが少ないので寂しく思っていました。このショッピングモールくらいギャラリーが入ればいいのにと思っていましたが、往来が激しいと聞こえづらくなるという問題も出てきますね。


コンサートの後、楽器店で行われている試奏会に参加。
私はムラマツに妙なバイアスをかけているのか、手に取る楽器はどれもあまり好みの音を出せませんでした。妙に輪郭のはっきりしない音です。

今回はカバードタイプを主に試奏したからか、やけにぼやけた音に感じました。それほど違いがあるものでしょうか。

試奏会は、並べてある楽器をそれぞれ手にとって自由に試奏する形式なので、この狭い部屋の中で周りで試奏している音も混じって違和感を覚えたのかもしれません。


結局あんまり好みではないなという結論に落ち着いてしまったのですが、後になってはっと気づいたことがあります。

私は以前から楽器でそう音が変わるものではないと思っているので、楽器を換えることで音がよくなるという説はおかしいと思っています。

だとすれば、今回のムラマツの楽器でも自分の意図する音を出せることが演奏技量であり、「好みではない」と簡単に結論づけるのはナンセンスということになります。

楽器にこだわりたくはありませんが、今の楽器のみ演奏できるという状態はあまり好ましい状態とは言えそうにありません。


もう一つ、試奏する楽器を手に取ると、頭部管がほとんど抜かれていない楽器もあったのですが、あれは意図的に押し込んでいるのでしょうか。それとも、その抜き具合で試奏している人がいたのでしょうか。
ほとんど 1 ミリあるかないかといった感じでした。

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頭部管の内向き、外向き

今日は朝からレッスンでした。
明日も連続のレッスンを入れています。


発表会での演奏の内容の確認から入るつもりでしたが、雑談がやや盛り上がってしまい、そのままアルテスのレッスンに突入してしまいました。
私も今日は録音を持って行くのを忘れたため、明日にでももう一度確認することにしましょう。

今の先生は、N 響のフルート奏者菅原氏に師事されていたのだそうです。先日買った PIPERS に菅原氏のインタビュー記事があり、誌面を持ってその話を少ししました。

誌面に、いくつも保有されているヘインズのフルートの区別をするために、頭部管と胴部管にペアで石を貼り付けているという内容が書かれており、この件を先生に聞いてみました。
先生のフルートにも頭部管と胴部管にペアの石がついていて、前から気になっていました。

先生の石もやはり由来はここなのだそう。


頭部管の引き抜き位置の固定には使えませんが、頭部管の角度固定やドレスアップとしてはよさそうですね。


レッスンは、アルテス 10 課を少し。
練習時間は相当数確保していたものの、音階練習ばかりやっているために肝心の教本はほとんど進んでいません。
多少は指の動きがよくなってきた(ような気がします)のか、ひどく転ぶことはありませんでした。

今後は音程についてもしっかり見ていきましょうということで、音程合わせ。
高音域が上ずる問題に以前悩んでいましたが、リッププレートの固定の件で自然に解消されていき、今はあまり気にしていませんでした。
しかし、ここで音程の件を改めて言われたということは、レッスン中に音程の悪さが目立ったのかもしれません。


頭部管の角度を確認してもらいます。
私は意識的にかなり内向きに回しているので、事前にそのことは伝えました。

今も試行錯誤中であることには変わりありませんが、いくつかの情報と個人的な試行の結果から、今は一般的な教則本に書かれている頭部管の位置より歌口 1 個分くらいは内側に向けています。

ザ・フルート 93 号でアレクサ・スティルのインタビューの記事を参考にしています。
頭部管を内向きにしているのではなく、胴部管を外向きにしている感覚だそうで、読んでからずっと記憶に残っています。
そして、PIPERS のトレバー・ワイも全く同じことを言及しており、ほとんど確信に近くなってしまいました。

前の先生にも唇とエッジの距離を近くすることで密度の高い音になるということを言われ、やはり参考にしています。

現時点では、胴部管を外向きにしているという感覚には到達しておらず、ただ吹きやすい位置になっているというのが正直なところです。


次の曲は何にしますかと聞かれ、少しためらいました。
次の発表会の曲はすでに候補を決めているのですが、まだ楽譜を買っていないのでレッスンで見てもらえる状態ではありません。

次の発表会はともかく、レッスンで継続的に取り組む曲のことらしく、次回のレッスンで決定することにしました。
頭の中では、テレマンのファンタジーが思い浮かびました。用意できる楽譜が他にないのです。


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ヤマハの楽器解体全書

フルート - 楽器解体全書PLUS - ヤマハ株式会社

完全に分解されています。

かなり詳しく書かれていて、思わず読みふけってしまいました。


C.P.E バッハの協奏曲は、ト短調の方がやっぱり好きだなぁ。
イ長調の方が人気があるのでしょうか。


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オプションによるパワーアップ

妻が先日ヴァイオリンの肩当てを新調しました。

さらに音の響きがよくなったのだそう。


ヴァイオリンは、弦やら肩当てやら、色々とオプションで音の変化が楽しめてうらやましい限りです。

フルートは楽器を買い換える以外では、追加オプションをつけるという選択肢はほとんどないので、自力で音色を変えていくほかありませんね。

うらやましいと思う反面、ヴァイオリンのように余計なことを考えなくていいという意味ではフルートでよかったとも思います。


サムポートだけはまだ興味があります。

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先日の試奏録音を聴いてみる

先日レッスンに行ったときに三響とパールの楽器を 1 本ずつ試奏しました。この録音を聴いていなかったので、改めて聴いてみることに。

どちらがどの楽器か、また、どのタイミングで楽器を交換したかなど特に声で入れたりしていなかったため、記憶を辿るしかありません。

最初に吹いたのが三響なので、順番である程度分かりますが、自分で試奏した時と違い、さらに違いが分かりませんでした。吹き始めは私自身がウォームアップしていなかったということもあって、音がかすれ気味です。

パールの楽器の方が気持ちまろやかな感じという印象ですが、これも試奏したときの感触があるのでバイアスがかかっていると言わざるをえませんね。

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テレマン終了

昨日はレッスンでした。


テレマンのファンタジーはとりあえず最初から最後まで吹き通しましたが、まだまだ演奏と言えるレベルにはなっていません。

それでもさすがにそろそろ時間切れで、一旦終了することにしました。最後まで吹き通すと、さすがに疲れる曲ですね・・・。この曲から得られるものは多く、レッスンで見てもらうのはこれで終わりにしますが、しばらくは練習に吹き続けることになるでしょう。

レッスンでの音質はあまりよいとは言えず、まだまだ確立には遠い感じです。水曜日から一切練習時間を確保していないので、たったの3日間でもう感覚を忘れてきてしまっているのかもしれません。


次に何の曲をやりたいかと先生に聞かれたので、ヴィヴァルディのフルートソナタ、オーボエ協奏曲の2つを出しました。楽譜がすでに用意できているのはオーボエ協奏曲なので、とりあえずオーボエ協奏曲を先に見てもらいました。

音域的には問題ないけれども、フルートではやや難しい音形もある様子。

楽しみです。


今回のレッスンでは、先生はご自分のフルートではなく、店にある三響の40周年限定モデルを使って見せていただきました。

三響の音はあまり好きではないらしく、確かにいつもの音とは違って聞こえましたが、次第に時間が経っていくにつれ、そう変わらない音色になっているように感じました。

その話をすると、吹いていた先生自身は、レッスン終了まで常に違和感があったようで、驚かれました。


やはり楽器の違いは奏者自身が一番顕著に感じるようですね。

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