フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

楽器

ケノンの楽器を手にしたらどう反応するのか

こんにちは。


先日発表会に出たという話をしました。
実はそこで、S氏と話し込むことができました。

S氏というのは、去年この記事で話題にした人です。

立てた目標を達成できない本当の理由

今も同じ教室に通っているらしいのですが、実は現場ではほとんど会ったことがありません。
活動できる日や時間帯が違うのでしょう。全然会わないんです。


彼も発表会には毎回出ているのですが、私が発表会では身動きが取れないことが多く、なかなか話しに行けませんでした。
今回、久しぶりにS氏と話をしました。


もちろん話題はケノンです(笑)。
どういう反応をしてくれるのか、ものすごく楽しみでした。


ちなみに今までにこの楽器を何人かに見せていますが、反応は全部同じでした。
別に試しているわけではなく、こちらもその反応を期待しているわけです。

同じ反応というのは、驚いて笑うことです。

みんな同じ反応をしてくれます。


まず楽器そのものが重いことと、見慣れない形状。
私はキーの補助板とか、見て一瞬で分かる違いに気づいて驚くものだと思っていましたが、結構多いのが、ブリチャルディキーの左側に妙なキーが鎮座していることに気づくことです。

IMG_0510

これです。Cisトリルキーというのだそうです。


楽器を入手した直後、楽器店の管楽器リペアの方に見てもらいました。

そのときも驚かれましたが、一番最初に目についたのはこれでした。この部分は、明らかに普通のフルートと違います。


発表会ではS氏はまだ出番前でした。
休憩時間になったので、食事中の彼に楽器を見せることにしました。

モイーズモデルの存在自体は知っていましたが、どこのメーカーの楽器なのかはよく知らないようでした。
ちょっと話のネタにしようと思っていたら、「吹いていい?」と言うので吹いてもらうことに。やはり真っ先に先ほどのトーンホールに気づきました。


休憩時間中のホールで、誰に構うことなく曲を吹き始め、止まりません(笑)
Aisレバーで開閉するこのトーンホールで鳴らすトリルの方が音程がよく、ここに空いていることに意味があると言いながら、残りの休憩時間の十数分、ずっと吹き続けました。

やっぱり吹いていて面白かったんですかね。


指が動かしやすいというので、キーの位置や高さの話をしたら、ようやくそれに気づいたような感じでした。補助板はともかく、右手のキーは言われないと気づかないかもしれません。


久しぶりに話し込みました。


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ケノンのモイーズモデル初期型

こんにちは。


昨日こちらの記事でお話ししたとおり、実は今、ケノンの洋銀フルートを入手して、ずっとこれを吹き続けています。

ケノンのフルートを入手しました!

今手元にあるこのフルートは、「モイーズモデル」と呼ばれるフルートの初期型のようです。
モイーズモデルは、モイーズが設計して作らせたという総洋銀製の人間工学に基づいた(?)新しいフルートです。

私はこれの存在を知ってから、それまで持っていた楽器そのものへの興味がほぼ完全になくなってしまいました。

何よりモイーズモデルというのは、量産型だというのがいいですよね。

ルイロットやハンミッヒなどのヴィンテージフルートに比べると、結構な数が作られていて、その楽器自体に特殊な性能があるわけではないというところが面白いです。
市場に出てきても、大した値段がついていません(笑)

ところが、調べてもなかなか情報が出てこないんですよね。
レアなのかレアじゃないのかよく分からない。


おまけにケノンとかいうフルートメーカーがあったことを知らない人の方が多分多いので、楽器店に言っても話が通じなかったりします。


偶然なのか何なのか、私が手にしているのは、モイーズモデルの特徴を持ちながら、いくつか気になる点があります。

もしかするとケノンの楽器をコピーしただけの「バッタモン」の可能性もありますが、私がこれまで見てきた市場に出回っているモイーズモデルと比較しても、ほぼ同じものであることは間違いありません。
そして吹いてみてそれはよく分かりました。


量産する前の試作楽器だったというエピソードが本当なのかどうかは分かりません。

IMG_0696
なんと、「COUESNON PARIS」ロゴが、横向きに刻印してあります。 
 これまで、モイーズモデルの写真はいくつも見てきましたが、こういうものは見たことがありません。

ちなみに、頭部管のロゴも横向きです。

IMG_0505

はい。もう分かりましたよね。

そうです。

実は足部管も同じなんです。

IMG_0519


全部、楽器に対して横向きのロゴが刻印されています。

 
もしかしたら本当に試作楽器なのかもしれないと思うところがいくつかあるにはあります。


それが、こちら。

IMG_0698

こういった妙なモノがポストの部分にはいくつか(というかかなりの数)露出しています。

最終的に切り取るモノなのかもしれません。

露出していても害がないので、気にはなりませんが、これまでに見てきた楽器にはほとんど見られません。


うーむ、バッタモンかなー。いやー、違うと思うんだけどなー(笑)
肝心の音は、前の記事でもお話ししたとおりで、普通に吹いていると普通の音しか出ません。

ところが、「息の柱」を絞れば絞るほど、これまた妙な音がするんです。

音から汁がしたたるような、極めて素朴な音がします。
これは近いうちに録音して公開する方が早いと思います。


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ケノンのフルートを入手しました!

こんにちは。


久しぶりにブログを書きます。
これまた久しぶりにコメントを頂いたので、気分が上がってしまいました。 

この週末がちょうど発表会で、新たに刺激を受けました。


先日、ブログで新たな楽器を入手したという話をしました。

実はとんでもない楽器でレッスンを受けていたりします

感覚論に頼らないために

しばらく温めていたのですが、もういいだろうということで、ついに話すことにします。


2008年頃からその存在を知って、ずっと気になっていたものです。
私が楽器そのものへの興味を失った大きな原因の一つでもありました(笑)。

当時から、そのフルートは喉から手が出るほど欲しいと思うものでしたが、運良く見つけても即購入できるような状況ではありませんでした。

パールの楽器よりもToccoのフルートを鳴らしている方が楽しかったので、しばらくはもうそれで満足していたんです。


ところが、それは突然やってきました。



こういうことがあるものなんですね。
ある日、ヤフオクのアラート通知メールが飛んできました。

開けてびっくり、なんと何年も前に自分で設定して忘れていたアラート設定キーワードに該当する商品が出品されていました。


私は、これをほとんど即落札しました。
誰も欲しがらないそうです(笑)

これです。

IMG_0507
ケノン(couesnon)の総洋銀製フルートです。
キーの補助板で分かるとおり、いわゆる「モイーズモデル」というやつです。

思い始めて7年後にようやく手に入れることができました。


詳しいことは分かりませんが、現在市場に出ているモイーズモデルが量産品であるのに対して、この楽器はその試作楽器らしく、シリアルナンバーもなければ、「M.Moyse」や「CONSERVATOIRES」の刻印もありません。

あるのは、「COUESNON PARIS」のロゴだけです。
シリアルナンバーではなく、楽器のデザインには全く見えない部分に試作番号らしきものが、頭部管、胴部管、足部管にそれぞれ手彫りで刻印があります。

楽器についての詳しい情報は、また改めて紹介しようかと思います。


まず、異常なくらいに重いです。
Toccoと比べてはいけませんが、頭部管銀のパールの楽器と比べても、明らかに分かる重量の違いがあります。

形状よりも、真っ先に分かる特徴はこれです。
というくらいに重いんです。

人に持ってもらっても、まず最初に「重っ」と言われます(笑)。



3月にこれを入手して、今までずっとこれを吹いています。
 
理屈じゃなくて、これを吹いているのが楽しいんです。
昔、Sonoreさんに洋銀のフルートの面白さを随分聞いて、そのときは理解しているつもりでした。

繊細な表現力があるというのは、分かっているつもりでした。

ただ、今回これを実際に使ってみて、肌身でそれがよく分かりました。


音は、くだらない音しか出ません。

まあ至極普通のありきたりな音しか出ません。

普通に吹いていたら。


これは、ケノンの楽器に限った話ではなく、おそらくこの時代のどのフルートもほぼ同じなんだろうなと思います。
現代の楽器の吹き方で息を入れていると、音は出ますが鳴りません。

私の感覚だと、息を絞れば絞るほど音が出ます。
送る息の量を絞れば絞るほど、鳴るようになります。

そしてその鳴る音が、どこかで聞いたような音なんです(笑)。


現代のフルートでも、息の入れすぎがよく問題になっていますが、この楽器は「息の入れすぎ」とかいうレベルではない気がします。
そのくらい絞っても鳴ります。

まだ正確にこの音を出せないので、しばらくは慣れる必要がありそうです。

楽器としての性能はどうなのか分かりませんが、少なくともこれで練習しているだけでかなり勉強にはなるというのは間違いなく言えます。


今後しばらくこの楽器の話を織り交ぜるかもしれません。


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フルートは、材質によって音色が変化することはない

何ともたまらない記事を発見しました。

フルートの真実 〜 材質で音色は変わらない

時間がなくて、ざっと読み流す程度にしか見ていませんが、内容的には非常に面白い記事です。

この話題は、ブラインドテストというものが本当に意味のあるテストなのかということも考える必要がありそうですが、それにしても面白い結果です。

3. なぜ材質で音色が変わらないのか

フルートの材質がなぜ音色に影響がないのか?それは、管を振動させず、空気そのものを震わせる楽器だからです。エア・リード楽器と言われるゆえんです。 フルートは管の共振が起こっていないのが特徴です。吹いているときに紙を当てたりすれば分かります。そのため、フルートの材質と音色が関係ないことがまず直接的に分かります。


フルートの真実 〜 材質で音色は変わらない


理屈ではまだ理解していませんが、実際に普段使っている洋銀と変り種の録音を聴き比べてみても、ほとんど差は感じられません。いつの録音なのかをメモしていていなかったら、本当に分からなくなりそうです。

ただ、吹奏時の感触自体は違いは感じますね。
それが音色の差として現れるかは別問題として。

所詮、それくらいの違いでしかないということなのでしょう。


価格差で言うと、材質よりもむしろ作りの方に相当な違いが出ているような気がします。

最後の一文が非常にいい味を出しています。

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フルートを袋に収納したい

仕事が佳境で、追い詰められています・・・
もうちょっとバランスが取れるようになりたいものです。

先日買った変り種フルート、楽器そのものは 235g という驚異的な軽さです。
おそらく普通のフルートの半分くらいの軽さです。

演奏するときも恐ろしく楽です。

しかし、入れ物となるフルートケースが思いのほか重く、持ち運びに意外と苦労する代物です。重いだけならまだしも、長さが普通のフルートケースよりも圧倒的に長いので、ものすごくかさばります。

普段から持ち歩いているフルートバッグに一切収納できないというのが本当に一番の欠点です。


軽い楽器のよさが、このケースのおかげですべて台無しです。
楽器自体は分解できないわけではないのに、収納するときは組み立てた状態にする必要があります。

取り出すときは楽ですが、やはりこのケースを持ち歩くのは非常に億劫です。


このフルート、パッドが紙ではないので、湿気対策はほとんど要らないようです。
それを考えると、通常のフルートと同じように密閉式のケースにする必要はほとんどないと思うのです。

どうにかこれを楽に持ち運ぶ方法がないかと思案したところ、ありました。


世の中には、「木刀袋」という、木刀や竹刀、杖を収納するための袋があるんですね。

これを使ったらどうかという一つの案に行き着きました。


最初は、リコーダーの袋の発想でした。
学校で使っていたリコーダーは、袋に入っていました。

リコーダーは突起物がないので、あの袋でも全然問題がありませんでした。


変り種フルートは、材質は金属ではないものの、キーはすべて可動式なので、扱いはもちろん慎重にしないといけません。

しかし、湿気を無視できるというのはかなり大きいポイントです。


密閉式である必要はないので、扱いさえ間違わなければ、袋でもいいはずです。
ちょっと物色してみようかと思っています。

とにかくデフォルトのケースは重い・・・。

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低音が慣らしにくいのは、技量不足が原因っぽい

変り種の新フルートにも多少慣れてきました。


低音が本当に鳴らずに苦労していましたが、ソノリテの低音練習の項をやり直すと、見事に鳴るように。

低音に苦労している人は、この練習は本当におすすめです。
ちょっとやるだけで結構変わります。温かい息とか、冷たい息とか、そういう感覚はもちろん大事だと思いますが、まともな低音を発音するためには、そういう感覚以上に、唇のコントロールと息の量の調節が大事だと感じました。

ただ、この練習の効果も長時間持続しないので、しばらくはこの低音練習を織り交ぜていかないといけないようです。

どうもこの楽器の場合、唇をちゃんと絞って息を入れないと、まともな低音の発音にはなってくれないようで、少し気を抜くとすぐに上の音になってしまいます。


ここで何となく感じたのが、日本製の楽器はかなり鳴らしやすいんじゃないかということです。
変り種フルートは安物なので、ヨーロッパやアメリカの有名ブランドの楽器とは比べられませんが、少なくとも日本製ではありません。

これまで使っていたパールのフルートも、多少鳴らしにくいと感じたことはあり、試奏会などで他社の楽器を吹くと、発音のしやすさには毎度驚きました。

しかし、今回のこの楽器は、試奏会のときも低音が全く出ませんでしたが、買ってしばらくしても本当に鳴らせませんでした。今も安定的に発音できるかはかなり怪しい・・・。

最初は慣れていないせいか音程もひどくて、やっぱり変り種だけにそういう楽器なのだろうと思っていましたが、今は音程も落ち着いてきました。結構まともです(笑)。


よく考えてみると、試奏会で外国産の楽器を吹いたことはあまり多くありませんでした。
日本の楽器は鳴らしやすすぎるとは聴いたことがありますが、それは高音のことだと思っていました。


特殊なフルートなので、これだけで判断することはもちろんできません。
それにしても、録音を聴き返す限りでは、本当に楽器の音色差がほとんど分かりません。

遠い距離で録音しているわけではないので、音量などに差はあるかもしれませんね。
もうしばらく様子を見てみたいと思います。

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変り種フルートでレッスン

久しぶりのブログです。しばらく更新していませんでしたが、コンスタントにレッスンは受けています。

昨日はレッスンでした。

来週末はアンサンブルでまた本番があり、今月のレッスンはほとんどその仕上げのような内容になっています。

実は、新しいフルートを入手しました。
新しいフルートと言っても、今のメインの楽器に代わるものではなく、ちょっとした変り種です。

少し吹き慣らしてから詳しく書こうかと思います。
楽器店の展示会で触って気に入ったもので、しばらく Web を調べたりもしていましたが、変り種すぎるのか、ほとんど情報が出てきません。


昨日のレッスンは、その楽器を使ってのレッスンだったので、ほとんど発音の様子を見るくらいで終わってしまいました。

録音を聴き返してみると、違いはほとんど分かりません・・・。
無意識に同じ音になるように吹いているのかもしれません。

この日に初めて受け取って本格的に吹いたので、まだ慣れておらず、音程が安定しません。
高い楽器ではないので、慣れたら安定するのかどうかも分かりません。安定しないかもしれません。


また、先日、うっかりレッスンにフルートを持っていくのを忘れてしまい、備品のフルートを借りてレッスンを受けました。
備品のフルートは、なんと念願の(!) YFL-221 で、しばらく楽しく触りました。

恐ろしくよく音の出る楽器です。


今回の変り種フルートも、音量は結構出る印象です。
あとは音程をどれだけコントールできるか、ですね。

このフルートは、持っていても全く疲れないので、長時間やるにはいいかもしれません。

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C キーの押さえ方

ブログを書くに当たって、livedoor のブログの管理画面には、ランダムでブログネタになるテーマやニュースが出てきます。

他のブログでもよくやっていますね。
ただ、このブログの場合、もうフルート以外のことを色々書くつもりがないので、ほとんど参考にもなりません。


実はいまだに楽器の持ち方については悩みがつきません。
今の持ち方で一番近いのは、「ロックストロ・ポジション」というやり方です。

以前購入したPIPERS 2010 年 5 月号の受け売りに近いのですが、現在の持ち方自体は、ザ・フルート 93 号のアレクサ・スティル氏インタビューの内容が腑に落ち、しばらくそれを参考に練習していた後、PIPERS の記事を読んでさらに納得しました。


この方法における左手人差し指付け根の支点は、水平方向への圧力をかけることよりも、楽器の重力を支えるポイントとしての役割が強いらしく、手が楽器の下に少し回りこみます(もちろん口への圧力自体はかかっています)。そうなると、付け根は付け根でも指に近い部分で支えることになるので、人差し指の長さが足りません。

左手人差し指で押さえる C キーは、普通はどう押さえているのでしょうね。

前の先生は、C キーは本当に端の方しか押さえていませんでした。
そもそもこのキーは直接音孔を塞ぐキーではないので、わざわざキーの中心を確実に押さえる必要はないわけです。

手が小さいことを気にされていたので、物理的な問題もあったのかもしれません。以前間近で見ていたので、そのように押さえるだけでも十分演奏できるということことで納得していました。

私も身体が大きいわけではないので、手も小さいほうかもしれません。


今は C キーを指の腹で完全に覆うくらいにべったり押さえているのですが、これを指先だけで端を押さえるようにすることでかなり自由になりそうです。
楽器はオフセットなので、その他のキーは大して問題になりません。


「ロックストロ・ポジション」自体も、雑誌の記事程度の情報しか得られていないので、もっと調べて深く試してみたいところです。

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パッドの状態の維持

先日のパールの調整会で、今の楽器は購入から 3 年経過している割には劣化があまり見られないということを言われました。


私も密かに頑丈だなとは思っていました。
実際 3 年でどのくらいの状態になるのか、私には分かりません。

定期的に無料調整会で点検と調整はしてもらっていますが、修理を受けたのは 1 回だけです。
3 年の間ずっと練習をし続けていたわけではありませんが、基本的に常にどこかには持ち歩いているので、それなりに不具合が出てもおかしくない気はします。

特に慎重に扱ってきたつもりはなく、むしろキーの押さえ方など、力の入れすぎなのだろうと思うことのほうが多いくらいです。


パッドも 3 年経過しているにしては状態がよいとのこと。
パウダーペーパーの話が出たので、クリーニングペーパーは使用後は常に使用するようにしていることを話すと、それがパッドの状態を維持させているのだろうと言われました。寿命を延ばすとは言いますね。

1 日 1 時間使用するかしないか程度の使用頻度ですが、使用中は時々べたつきの音が気になることはあります。

今でも面倒に感じることはあるのですが、べたつきの音が気になるので何か理由がない限りは収納前には必ず使うようにしています。

パッドは通常どのくらいで交換する必要が出てくるんでしょうね。


あんまりこういうことには意識を向けていませんでした。


キーポストの辺りなどは多少の変色も見られ、そろそろ磨き直しもしたいと思いますが・・・。

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パールの調整会に行く

昨日はレッスンの後、パールの無料調整会・展示会のイベントに行きました。


これは例年のイベントで、上野のギャラリーには毎年行っています。

フルートギャラリーは、フロア内のレイアウトが去年までと大きく変わっており、少し広く感じました。このほうがいいですね。

調整作業の様子は、以前は奥の部屋で行われていましたが、今年は入り口のそばが作業スペースになっていて、ほぼどの場所からも様子をうかがうことができます。
席が広くなったからか、例年よりもかなり快適な印象でした。

私のフルートは特に自分で気になるような不具合がないので、点検に近い形で見てもらいました。わずかに密閉状態の悪い部分があったようですが、演奏に大きく支障が出るほどのものではない様子。


展示されている楽器をいくつか試奏しました。
気になっているのはピッコロで、木製頭部管のものも出ていたので、こちらを吹いてみることに。
通っている楽器店で先日試奏したときは、全く音にならず焦りましたが、今回はとりあえず音が出せるという意味では問題ありませんでした。

グラナディッテでも木製でもどちらでもいいかと思っていましたが、特有の香りとか、感触を考慮すると木製の方がよいかもしれません。頭部管以外にも、パッドの材質が違うのだそう。


フルートは、グレード違いの楽器を一通り触りました。
毎回大して違いを感じなかったのですが、今回は割とよく分かりました。

金の楽器は今回吹奏感がよいと感じました。
確かに音はよく通るというか、透明感のある感じ。余計な音があまり入り込まない印象です。

以前触ったときは、Cantabile や Maesta Silver は操作感が現在の楽器と近く、音色も好みだと思ったのですが、今回はイマイチな感じでした。むしろ音色だけ見れば金の方が好感触でしたが、やはり視覚的な効能などもあるかもしれません。

やっぱり重さだけは気になる・・・。


面白かったのが、Presto。
これは全部洋銀の楽器です。音質はやや混じり気の感じられる印象でしたが、それよりも気になったのがキーワークの寂しさでした。
私の楽器は Dolce という頭部管銀のフルートです。頭部管以外は洋銀で、胴・足部管の作りは大して変わらないと思っていましたが、どうにも寂しさのある感触です。Presto がカバードであるという点を考慮したとしても、結構違いがあるように感じました。

グレードによって材質が違うこと以外にも、キーの操作性などに多少違いがあるのかもしれません。
これは上位機種を触ったときにも多少は感じましたが、それこそ材質の違いだと思っていました。

何となくですが、この Presto は、空気の送り方で出せる音色がころころ変わる印象を受けました。
音色に雑味のない、常に一様の音がする楽器よりむしろ面白いかもしれません(笑)。
私の楽器も、どう変化を付けて吹いてみても、そう大きく音色が変わったりしません・・・。

とりあえずフルートは今の楽器でしばらくは満足できそうです。


今回、くじでトートバッグを頂きました。
帰って空けてみると結構容量があったので、レッスンはこれで行くことにしました。
自分でトートバッグを買うことなどまず考えられませんが、せっかく入手したので有効活用しようかと思います。

今使っているバッグはフルートケースを縦に起こした状態でしか入れられないので、PC を入れるとどうしても不安定でした。このバッグ幅があるのでケースを寝かせた状態で入れることができます。
(縦に入れるというのは、台の上でケースを閉じた状態から、背の部分を下向きにするという意味です。決してフルートを垂直に立てて収納するという意味ではありません)

でもさすがにこれでオフィスには行けないか・・・。

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