フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

循環呼吸

続・循環呼吸実験(楽器を使ってみる)

今日は私用を済ませた後、自宅で早速循環呼吸を試してみました。


昨日は楽器を使わずにやっていたので、楽器を使っての実験は今日が初めてなのです。

なるほど、確かに難しく、まったく音が出ません。
鼻で吸いながら息は確実に出せていますが、角度が悪いのか、速度に問題があるのか、まったく音が出ません。

あまりに悲しい状態なので、何とか音が出るまでやり続けました。
やり続けたといっても、10分くらい試行錯誤しているうちに、唇の形が変わっていることが判りました。

普通に吹いているときの唇と、口の空気を出すことを意識したときの唇で形が明らかに違います。


できるだけ同じ形、同じ角度を意識して吹き込むと、それなりに音が出るようになってきました。



しかし・・・。


しかし、音が出だすと、今度は鼻で吸えなくなってきました。
というのも、音の出ている時間が極端に短いので、鼻で吸おうと思う間に音が切れてしまうのです。


当面の課題は、できるだけ長い時間音を出せるようにすること、ですね。
普通に肺の空気で腹式呼吸をやるときと同じで、口腔内の空気を可能な限り無駄使いしないようにするのがポイントなのかもしれません。

これ、誰かにちゃんと習った方がよいのかも・・・。

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循環呼吸に挑戦!

循環呼吸の練習を始めました。


循環呼吸自体は前からその存在を知っていました。
しかし、循環呼吸というものは特定の人にしかできない特殊技術で、これを使うことによるデメリットもあるということで、挑戦はもう少し上達してからにしようと思っていました。


しかし、タイスの瞑想曲です。

この曲は楽譜に休符がありません。

ブレス記号があっても音楽を途切れさせないようにするのは、確かに難しいようです。
高木綾子さんの循環呼吸は有名だそうで、つい最近そのことを知りました。彼女はこの呼吸を「裏技」と呼び、循環呼吸を使っている人は自分で「ズルをしている」とよく言います。

私は、循環呼吸をズルだとは特に思っていません。
使えるものなら使ってみたいものです。
これによって、弦楽器でしか演奏できない曲を管楽器で吹けるようになるのは魅力的です。


昨日の夜、セオリー通りに風呂で実験しました。口で少しずつ吹き続けながら、ゆっくり鼻で吸います。思ったより簡単にできるようになりました。
口でぶくぶくやっている最中に鼻で呼吸するとやりやすいと思いました。

つまり、口で吹く、鼻で吸うは最初は難しいので、口で吹く(空気を出すだけ)、鼻で吸う(肺に入れる)、鼻で吐く(肺から出す)という感覚です。


舌で口腔内の空気を追い出す」とか、理解に苦しむ表現がよく出てきますが、口の中に留めた空気を、頬を調節して圧力をかけていくことで自然と排気できるようです。圧力をかけている間は、肺と口の間の空気の流れは一切ありません。

できるようになると、この「舌で追い出す」とかいう表現が、確かに間違っていないことが分かりました。


今日も朝からずっとこの練習をしました。
口から空気を出し続けながら、鼻で息を吸う・・・。勤務中ずっとやっているわけではありませんが、オフィスの外に出たときなどに感覚を思う出しながらやりました。

なるほど、口で息を吹き続けながら、鼻で吸えます。結構連続して吹けるようになってきました。
息を口から排出し続けていることが大事で、肺から出すことが重要なのではありません。

特殊な訓練を長期間やらないと身につけられない離れ業だと思っていましたが、どうやらここまでなら誰にでもできる芸当のようです。


演奏に使えるところにまで持っていけるかどうかまだ分かりません。
今分かっているのは、循環呼吸で鼻から吸い終わったあと、肺からの空気を口に持っていくときにどうしても途切れます。

これをスムーズに切り替えられるようになれば、使い物になりそうです。

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