フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

呼吸法

レッスン #77 (回復の兆し)

さて、今日はレッスンです。

今週は、平日もかなり練習時間を作ったので、前回よりはまともな状態でレッスンを受けることができたと感じています。

以前のレッスンで、「(息を吸う余裕が十分ある場合は)息を脚のつま先まで入れる感覚で吸う」ようにと言われました。何かの本でも読んだ記憶がありますが、この感覚は今ひとつ掴みづらく、実際無理に吸い込もうとしてみたり、なかなか難しいものです。

ところが、このサイトに書かれている「肺の一番低い位置で呼吸すること」という説明で一気に飲み込めた気がします。
記事はバソンの奏法を解説したサイトのようです。

ポイントは、「肺にたくさん吸う」のではなく、「吸った空気を肺の上部にためない」ということでした。
「息が浅い」とか「息が深い」というのもこれに従った表現方法なのでしょう。私は少なくとも日常生活ではかなり「息が浅い」と感じます。

アルテス4課。譜面1つはクリアしました。先生にも「音質はずいぶん回復した」と安心してもらえたようです。
4課の最後も一通り吹きましたが、休符で始まるフレーズの拍がはっきりしないので、もうしばらく練習することに。この課で徹底的に鍛え直す感じです。

トレバー・ワイ教本。
長らくストップしていた「トレバー・ワイ」教本の練習も再開することにしました。アルテスの序盤では出てこない、アーティキュレーションの確認なども含めて見ていくことに。事前に練習はしていましたが、先生の前で思う通りに吹くというところにまで至りません。

最後に少しだけ、ヴィヴァルディの「冬」第2楽章を見てもらいました。

3拍子で、3拍目が休みになる箇所をしっかり守らないと、かなり間延びした感じに聞こえると言われ、この点を再考。
楽典にもありましたが、バロックの楽譜だと、2拍目以降の拍を譜面通りの音価で単純に演奏するとメリハリがないということを言われたのかもしれません。

今日は、30分のレッスンにかなりいろんな内容を見てもらいました。
春の発表会はどうしますかと聞かれ、今回は出ないけれども曲には取り組みたいと回答しました。発表会に出ることで、練習とレッスンのモチベーションが下がるのを防げるのは確かです。しかし、昨年のフルート協奏曲のときはフルート練習が生活の負担にもなったので、自力でモチベーションを維持する工夫を選択することにします。今年の冬の発表会には出るつもりでいます。


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腹に空気を入れる感覚

tomomiさんのエントリーから。


音を出す一瞬前にフッ!と風船を膨らませるように膨らんだ
そういえば一人前の先生にも、ちょっと越しまわりに両手を当ててみて、と言われて当ててみると、
確か同じように膨らんでいたような・・・。


過去のレッスンで私も先生にそんなことを教えてもらったのを思い出しました。
空気を吸うと、背筋の腰のあたりが膨らむ・・・。

完全に忘れていました。

今の私は、明らかに胸に吸い込んでいます。
吹くときに腹は意識しているものの、元々腹にある空気を使っている感覚とは程遠いものがあります。吹くときに肺から腹部に移しているような感じです。


吸うと腹や腰周りが膨らむというのであれば、私はそこに行きついていません。

これを意識して吸い込んでみます。
膨らませることは容易ではなさそうです。

どのくらい力を入れているのかとか、吸うときの感覚を聞いてみようと思います。

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レッスン #37 (息継ぎの仕方)

土曜日と日曜日、それぞれ1回ずつレッスンを受けました。その記録。


トレバー・ワイの教本を使っての音階練習は、楽にクリア。
「タファネル&ゴーベール日課練習」は、依然としてぼろぼろです。この練習をするときだけは、いつも少し辛く感じます。早く柔軟に指を動かせるようにならないと、いつまで経っても状況が変わりそうにありません。

「タイスの瞑想曲」の曲を進めます。今回も先生の伴奏と合わせて吹いていきますが、相変わらずフルートの音質低下が著しく、リズムは合っていても全く音楽になりません。(一人で吹いても音楽になっていないけれども)

息もかなり苦しく、毎回レッスン中に汗をかきます。・・・。


今日のレッスンで、今の課題の1つとして、息継ぎの仕方が挙げられることを相談しました。普段から息を使いすぎているのではないかという疑問は何度か相談していて、今回も同じような内容です。

感覚としては、息が足りなくなってきたタイミングで吸うのではなく、ある程度余裕のある状態で吸うのだそうです。考えてみれば当たり前で、誰の録音を聴いてみても息を吸う音はごく短時間です。

息がなくなってフル充電するレベルの吸い方ではありません。フレーズの合間に「少し空気を体内に入れている」ような感じです。「吸い込んでいる」という表現はあまり適切じゃないような気がします。


「呼吸するために肺に吸おう」というより、「後で吹くために腹に入れよう」という感覚なのかもしれません。

難しい。

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息の持続

これまでフルートを練習してきて、いろいろと問題は見つかりました。


今一番優先して克服しなければならない問題は、指でも楽器の持ち方でも音程でもなく、息の持続であることが改めて分かってきました。

実は意味の見いだせないロングトーンなどの練習をするのがいやで、今もまだ「吹いていくうちに息は長くなる」と信じています。

実際、以前よりずいぶん息が続くようにはなってきたので、これは間違いではありません。しかし、「次第に」長く続くようになるのであって、短期間で続くようになるわけではなさそうです。


息の使い方が下手なのか、単に息が続かないだけなのか、とにかく「タイスの瞑想曲」を吹くとかなり疲れます。清らかな旋律や官能を表現するなど、望めるレベルではありません。


血の味のしそうな練習はあんまりやりたくないんですが、決戦の日も近づいてきたので、少しくらいそういう練習もした方がよいのかもしれません。

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