フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

フルート

頭部管が真っ赤に染まりました・・・

昨日の記事で、「頭部管を変えて試すことがある」と言いました。

最近は、その楽器のものではない頭部管を使って練習したりしています。
というのも、仕入れた楽器の頭部管が特殊なのか、なかなか慣れないんです。

昔は「ポイントを探る」という感覚でいましたが、それも違います。
歌口のある角度にあるスピードで吹き込むといい音が出る、とかいう感覚じゃありません。


気が付くと吹き込みすぎているようで、 もっと楽に、もっと柔らかくアプローチしないとその音にならないんです。


あまりに練習しすぎたせいか、なんとこんなことになってしまいました。


IMG_0544

頭部管が鮮血にまみれた・・・


わけではありません。

ごめんなさい、ウソです。


どうですか、これ。よくないですか(笑)

Amazonで偶然見つけて、ポチッてしまいました。

決して自分でこれを探し求めたわけではありません。Amazonが私に勧めてきたのです。


真っ赤なフルートです。
真鍮にカラーリングが施してある安物フルートです。

胴部管も足部管もあるのですが、全然使い物になりませんでした。
かなり神経質にキーを押さえないとちゃんと発音されません。

私はフルートのレッスンを受ける前にも一度この手のフルートを買ったことがあります。
レッスンを始めたころは、この手のフルートでもそう大きな違いは判らなかったんですが、今だとさすがにこれは判ります。


でも、頭部管は別です。

これでも結構ちゃんと鳴ります。
接合は完全ではありませんが、最近仕入れた「ある楽器」の頭部管の代わりとしても使えるので、時々これで試しているんです。


これが、まあ音が出るんです。
はっきり、くっきり。

出やすいんでしょうね。
この頭部管で曲を演奏すると、それまでおぼつかなかった箇所が結構スムーズに演奏できます。


これはどういうことかと言うと、指の運びの良さは、音と連動しているということです。
出している音を無意識に認識しながらキーを押さえているので、納得のいかない音だと指の正確さにも影響が出るわけです。


音だけ良くて指がもつれるということはそうありません。
指がもつれているときは、音も最悪です(笑)

あなたも経験があるんじゃないでしょうか。


この血塗られた頭部管を使って演奏すると、音はまあそれなりですが、見た目には相当にインパクトがあります。
ある意味、Toccoで演奏するよりもインパクトがありますね。 
 

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タファネル&ゴーベールの間違った使い方

新しく仕入れた楽器が、色んな意味でなかなか慣れないので、久しぶりに「タファネル&ゴーベールの日課練習」を使いました。

最近はめっきりこれを開いていませんでした。

実は過去にもブログでこれについて書いたことがあります。

タファネル・ゴーベールの日課練習について


この教材は、「指練習」のためのものだと思っている人がかなりいます。
指の運動性を高めるための教材だと思われているわけです。

実際私も指回りをよくするためのものとして紹介されました。
もちろん、先生がそういう認識だけで勧めてくれたわけではないのでしょうが、 私はそういうものなのだろうと思ってしばらく使っていました。


あなたはどうでしょうか。
「タファネル&ゴーベール」と聞くと、瞬間的に指の練習の教材みたいなイメージが出てきませんか。


これが苦行練習なんですよね(笑)
色んな人に聞いても、辛い練習だと言います。

ネットのブログを見ていても、そういう意見が多いです。

メトロノームをつけて、この練習課題の内容をテンポを上げながらやっていく・・・
これが苦行にならないはずがありません。

使い方を間違っているのです。



私はこの「タファネル&ゴーベールの日課練習」を、はるか昔に買いました。

でも今見ても新品に近い状態です。

どれだけ使っていないかがバレてしまいそうです。


何回も挫折しました。

途中でやめたくなるんです。続かないんです。


この教材は、指回りをよくするための練習教材では決してありません。

では、何の教材なのか。


音作りのための教材です。
少なくとも、前半はすべてそうです。

フルートという楽器は、指の動きと音の良さが想像以上に連動しています。


今は遊びで頭部管を変えて試すことがよくあるのですが、胴部管は全く同じものを使っているのに、頭部管の発音が違うだけで指の連動は随分変わります。

手だけが機械的に動く人であればこんなことにはならないのかもしれませんが、残念ながらほとんどの人は脳の意識と手の動きは連動しているので、どうやっても音色と指は相互に影響を受けます。


単音でだけ、ただ伸ばして美しい音色を出せたところで、それは何の役に立たないんですよね。


この「タファネル&ゴーベールの日課練習」を、指の練習だと思ってやっていたら、そのうち本当に手だけが独立して動く曲芸師みたいになってしまいそうです。

この練習課題は、ただ早く動かせるようにするための練習ではなく、「常に美しい音で演奏できるようにする」ための練習です。


昔はこれを苦行練習だと思っていましたが、練習の意図を理解してやっているうちに、やっているそばから音色の美しさが分かるようになるので、こんな実践的な練習は他にはないと思えてしまいます。

ちなみに私は、この練習をするのにメトロノームは要らないんじゃないかと思い始めています。
なぜなら、メトロノームのテンポに入れることをめがけて練習すると、注意がそちらに向くことでストレスになるからです。


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大人と子供で決定的に違う、効果的な練習の仕方

大人になってから趣味で音楽を始めて、なかなか思うように上達しないという人は多いです。

ほかでもない私もそうでした(笑)
とにかく悩みまくりました。

散々試行錯誤もしました。

色々やっている中で、同じように年齢の人がうまく演奏しているのを見ると、焦るわけです。
どうやったって焦ります。

これは、子供のころ、または学生時代に音楽を多少なりともかじっていた人にはなかなか分からない感覚です。


おそらくうまく上達しない最大の理由は、「練習」にあります。
教則本を見ていても、「練習」に関する内容は山のように出てきます。

楽器店に行っても、ムラマツの店に行って楽譜を漁ってみても、「〜のための練習」という本が大量に出てきます。


音階練習なんかもそうですよね。
教則本に載っている譜例や、エチュードの類も全部そうです。

全部「練習」と言えます。


これが面白いと感じられるうちはまだいいんです。
私も最初は面白いと思っていた時期がありました。

ただ、そのときは違う意味で楽しかっただけなんです。
練習すること、それ自体が新鮮だったんです。


あなたにも覚えがあるかもしれません。

楽器をやり始めると、とにかくそれを触ること自体が喜びになります。
触るのが面白いわけですから、それを使ってやることはすべて面白いわけです。
曲だろうが、音階練習だろうが、エチュードだろうが、何でも新鮮で面白かったんです。


ありますよね。

しかし残念ながら、そういう時期は長くは続きません。
新鮮さがなくなるというのも理由の一つですが、もっと大きな理由に、単純にハードルが上がり始めるというものがあります。

最初のうちは、練習内容自体のハードルが低いので、その練習自体を比較的簡単に消化することができ、かつその効果も実感できていました。
ようするに上達が実感しやすかったんです。

このときは面白いんですよね。
とにかくどんどん上達していく感じが楽しい。

こんなに楽しければ、もっとやろうということにもなります。


ところが、どんな教本でも、途中から当然ハードルが上がってきます。



それに取り組んでいる人が、全く気付かないようにハードルが上がっていて、気づいたころにはものすごいことができるようになっていた、という教本やレッスンがあれば理想ですが、残念ながらそんなものはこの世にはまだ存在しないようです(笑)

そんなものはないわけです。
つまり、楽器の演奏で言えば、どんな人でも途中から突然上がるハードルをクリアするために練習をこなしていく必要があるということになります。


この練習がまさに曲者なのです。

実はこのブログでも、私は練習は極力しないで上達したいということをずっと書いていました。
ところが気が付くと練習ばかりをするようになっていました。

これは罠ですね。

気が付いたら、無数の教本が手元にあるんです。
あ、いやもちろん自分で買ったんですよ。


でも、別に練習をするためにフルートをやり始めたわけじゃないんですよね。
それは間違いないはずなのに、気が付くと練習教材が大量にあります。

そして、いつも練習に明け暮れているんです。
そして、上達しないと嘆いているわけです。


こんなおかしな話はありません。

 
これは少し笑い話みたいに書いていますが、本当にまじめに考えてみる必要があると思います。
どうでしょうか、あなたももしかしたら似たような状況に陥っていたりしませんか(笑)


ちょっと長くなってきたので、この辺で一度切ります。
 

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感覚論に頼らないために

先日、ある楽器を入手したことを書きました。


実はとんでもない楽器でレッスンを受けていたりします

まだその楽器についての話はしません(笑)
したいのはやまやまなんですが、 まだ材料が足りないんです。

あまりにも今までのフルートと違うので、全然慣れません。

かれこれ1週間近くは触り続けていますが、面白いくらいに慣れません。
もうちょっとじっくり触って、慣れてからこの話をしようかと思います。


この楽器でずっと練習をしているわけですが、そこでふと思ったことがありました。
低音域がなかなか思った音にならないので、いろいろ試行錯誤していたのです。

よく考えてみると、この低音域の音を出す方法を理論的に考えたことがなかったのです。


どうやったら中音域と低音域の音が変わるのか。
運指は同じなわけです。

レッスンを受けていて、明確に説明を受けた記憶はありません。
いや、レッスンで習いましよ(笑)

習ったんですが、どうやったら低音が出るかというのは、聞いたことがないわけです。

感覚論での説明しか記憶がないんです。
下向きに吹くとか、息を遅くするとか、色々ありますよね。

でも同じ運指で本当に息の速度を遅くしたら、低音にはなりません。
かなり意識して速度を徐々に落としていっても、中音域のラが低音域のラになったりしないわけです。


「冷たい息」とか「温かい息」と表現する人もいますね。


こういう話を、明確に言語化することは実は大事なんじゃないかと思います。

言語で説明できれば、感覚論に頼らなくてもいいわけで、理解も早いですよね。


ここをこのブログで整理してみるのも面白そうです。
 

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プラスチック製フルート「Tocco」の魔力

そのうちブログに書こう、書こうと思っていたことがあります。


樹脂製フルートToccoについての話です。
「変わり種」といっていたフルートです。

もうこれは買ってから何年か経ってしまっているので目新しさはありません。
目新しさは全くないんですが、 数年に渡って使い続けている人間がこれについて書くことに意味があるということにしておきましょう。

「Tocco フルート」とか、「トッコ フルート」といったキーワードで検索して調べてみても、いまだにまともな記事が出てきません。 
見つかっても、ほとんどが楽器店の提灯記事だったり、 借り物や店頭試奏での「ちょっと吹いてみた」というような感想ばかりで、所有者による話が全くと言っていいほど見つかりません(笑)。


ということで、なんとこのフルートでしばらくレッスンを受け続けていた私が今さらながら紹介記事を書くことにします。



私はこの樹脂製(プラスチック製)フルートが出てから、かなり早い段階で購入することになりました。頭部管に書かれているシリアルだと、162番です。
何本売る気なのか知りませんが、並んでいる0の数がメチャクチャ多いです。

IMG_0537



私が持っているのは初期型で、現在はもう一つ新しいものが出ています。
この初期型は頭部管と胴部管のみが分解でき、足部管は外れません。

見た目にも分かりそうですが、圧倒的に軽いです。
木管フルートと比較されがちですが、木管と同じような太さがあるにもかかわらず、木製のずっしり感は全くありません。

ちょっと触ってみた感じだと、本当におもちゃのように見えます。実際そう見られても仕方がないくらいの軽さなのです。


胴部管は木目調の模様がつけられていて、ざらざらしています。
質感も木管に似せているのかもしれません。

これに対して頭部管だけは光沢のある表現になっています。

IMG_0520



音は普通に出ます。
適当に吹くと、適当な音が出ます。 

そして、本気で吹くと、やはり適当な音が出ます。
音量が出ないんです。

というか、音量が出ないような気がするんです。


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パッドは、シリコン製らしく、湿気は全く気にする必要がありません。事実、私は一度もペーパーを挟んだことがありませんし、もちろん交換したこともありません。
交換は実際難しそうですね。パッド交換できるかどうかは、買うときに聞きませんでした。

しかし2年以上普通にそこそこの頻度で使い続けても何ともないので、パッドの寿命=楽器の寿命でもいいのかもしれません。



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キーはインライン配列で、左手のキーにだけモイーズのゲテモノ楽器のような補助キーがついています。
見た目にはこれが結構特徴的ですね。

しかしこの補助キーだけ完全な平面になっていて、なぜくぼみをつけなかったのかは疑問です。
平面だから押さえづらいということはありませんよ。


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このフルートで唯一操作が難しいのが、ブリチャルディキーです。
何かあんまり「押さえた感」がなく、かなり慣れないと難しいような気がします。

これ以外にも、Aisレバーなどのいくつかの「あまり使わないキー」は、金属製のそれと比べて「押さえた感」があんまりない気がします。
管の材質自体は特に問題だと思ったことはないのですが、キーワークはちょっと信頼性に欠けると感じる部分があるような気がしないでもありません(笑)。


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トーンホールは、木管フルートもそうなのかもしれませんが、管体からの高さがほとんどありません。
キーを押さえると、キーが管体にめり込むような感じになります。

だから何だと言われたらそれまでなんですが、管体は金属製のものよりおそらく太いのに押さえている感覚はほとんど変わりません。
以前木管フルートを試奏したときは随分大きい感じがしましたが、そういうのもほとんどありません。


カバードキーですが、主要なキーはキーカップの黒い部分を押さえることになっていて、自然とその部分以外は触らなくなります。

写真では分かりづらいかもしれませんが、このくぼみが意外と深いので、指が細い人は多分この黒い部分に指がしっかりハマります。
私もこれにぴったりハマるので、妙なフィット感があります。



さて、肝心の音色ですが、「トラベルソみたいな音がする」という人がいます。

ウソはいけません(笑)


私はこれで金属製の楽器のフルートアンサンブルにも参加していたりしますが、全然違和感がありません。

確かに、ちょっと吹いてみるだけだと、あまり音量も出ないので、軽く明るいような音がする気はします。


普通に吹き込んでいると、そういう音しかしません。
でもそれって、このフルートに限ったことじゃないと思うんですよね。

私もこのToccoを吹いていて、調子が悪いときはそういう音になります。
いくら吹き込んでも、送っている息の半分くらいが消し飛んだような薄っぺらい音しか出ません。
そうなるとさらに焦りが出て、どんどん薄くなっていきます。


息を絞り込んで吹き込むと、角度によっては実に面白い音が出ます。

これは、総銀製とかのフルートをちょっと吹いて「ああ、これめっちゃよく鳴るなぁ」と感じるのとは、対極にある感覚です。

要するに、吹けば吹くほど音量が出るようなタイプの楽器ではないということです。
吹き込んで音になるポイントが多分狭いんです。

国産の金属製フルートを吹くときのような演奏方法でアプローチしていると、このフルートはそれなりの音にしかならないんですね。


こんな面白い楽器はなかなかないと思います。
安いですしね。

フルートを始める人が最初に買う楽器としては勧められないかもしれませんが、ただよく鳴る楽器よりは音色感覚を鍛えるという意味でありだと思います。
少なくとも、楽器としての作りはしっかりしているので、これで5年くらいはいけそうな気がします。

低音域にいたっては、金属製のフルートと同じように吹いていると絶望的なくらいに音が出ません。
私はこれで随分低音域が鍛えられました。

息を入れすぎると全くダメですね。
フルートを演奏するとき、吹き込む息の量が問題になることを教えてもらえます。
 

しかしまあ一番の魅力は、この風貌で金属製の楽器を鳴らしたときの音とほとんど変わらないような音が出せることでしょうかね。
見た目にインパクトがあるので、驚いてもらうこと自体が面白いのです。

このフルートでまともな音が出せるようになったら、普通の楽器でも相当な音が出せるようになります。
 

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あなたもハマっているかもしれない楽器練習の罠

比較的最近になって、ようやく分かり始めたことがあります。


意識はしていたつもりでした。
でも少なくとも数年前までは、それがどういうことなのかまでははっきりと分かりませんでした。

もちろんフルートについてのことですよ。


何だと思いますか。
過去のエントリーや、他のブログを探してみても、ほとんど見当たりません。
特に本や雑誌、ブログではまず見つけられません。


私は随分前に、これを何度か直接言われたはずでした。
そのときは「それはそうだよね」とは思っていたのです。

思っていたのに、意識できていたのに、はっきりと自分の中に意識づけることまではできていませんでした。
自分で気づいていなかったからでしょうね。


さて、それは何でしょうか(笑)

それは練習をそもそも間違っていたということです。
はい、間違っていました。

間違えまくっていました。
無理もないことなのかもしれません。


楽器のレッスンを受け始めたときから、何となく気になっていることではありました。
別にレッスンの悪口を言うつもりはありませんよ。

大人の音楽レッスンというのは、そういうアプローチなのですから。


でもこれに甘んじていると、いつまで経っても変わらないということに、今になってようやく気づきました。

最近はもうほとんど読まなくなってしまいましたが、フルート関連のブログの大半は、楽器に関することです。
楽器のこと、そして楽器をどう鳴らすかということ。

音質とか音色についての話も同じですね。


このブログにも、その手の話は山ほどあります。
興味がそれに向かってしまっているので、他のことに気が回らないのです。

私もフルートを始めてから、随分長い間、フルートの「音」についてずっと考えてきました。どうやっていい音を出すか。それだけですよね。
ひたすらそんなことばかり考えていたわけです。

それはそれで収穫はありました。


確かに音質はよくなりました。
人に聞かせても、「よくその楽器でその音色が出ますね」と言われるまでになりました。
多分同じくらいの経験、あるいはもう少し上級の人よりははるかにマシな音が出せるんでしょう。

でも、それどまりなのです。
音楽は全然ダメでした。
曲が曲になっていないような気がするわけです。


これって、私に限った話ではなく、日本人は結構陥っている罠なんじゃないかと思います。
細部から入って、細部にこだわり続けてしまうという病気です(笑)

いつまで経っても本質が分からず、細部だけがよくなっていく。
何か知らないけど葉っぱだけはやけにリアルで、幹は細いんです。



どうですか。
あなたも同じように思い当たることがあるでしょうか。

戦い方も知らないのに、剣の刃をずっと磨いているような感じですね。
切れ味はいくらよくても、当たらない。そもそも満足に構えたり振り下ろしたりできないわけです。

順番が間違っているんですよね。


剣に詳しくなりたいわけじゃないんですよね。
剣の使い方を極めたいわけでもありません。
それを使って戦いに勝ちたいわけです。


本当に演奏できるようになりたかったら、剣を刃を磨いている場合じゃありません。
戦い方をまず覚えないといけないのです。

まあフルートを手に持って音を出すのはやっぱり楽しいですけどね。
 

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実はとんでもない楽器でレッスンを受けていたりします

実は今日、とある楽器を入手してしまいました。


2008年の頃からずっと気にはなっていたものです。
何の楽器か分かるでしょうか。そうです、あれです。

本当は今すぐにでもこの話を書いてしまいたいくらいなんですが、もうちょっと引っ張ります(笑)

まだちょっとしか触っていないので、もう少し遊んでからじゃないと特徴が分からないんですよね。


ということで、しばらくのメイン楽器はまだ「変わり種」フルートです。
この楽器も触り始めてから、もう2年以上は経つことになります。

フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術 : 変り種フルートでレッスン

このブログでも、この変わり種フルートがどういうものなのかまったく説明したことがありませんでした。

そのうち写真でも撮って、きれいにまとめようと思っていたんです。


でもだめですね。
きれいにまとめようとすると、いつまで経ってもまとまりません。


さてその変わり種フルートとは何なのか。

答えは、これです。


Tocco FLUTE

樹脂製のフルートです。
プラスチック製と言うと本当におもちゃみたいに聞こえるので、あえて樹脂製としておきます。

これが、まあ鳴るんです。ちゃんと吹けば。


最初は興味本位で買った代物ですが、その楽器の軽さと音色感、音の鳴らしにくさがあまりにも面白くて、いつの間にかメイン楽器になっていました。


この楽器のユーザー自体もそんなにたくさんはいないと思いますが、さらにこれでレッスンを受けていて、なおかつもう2年以上も使い続けているというような人は、さすがに私くらいしかいないんじゃないでしょうか(笑)。

見た目のインパクトがいいですよね。
この見た目で、金属製のフルートと大して変わらない音がするのです。


はっきり言ってこんな面白い楽器はありません。
適当に吹いてもあんまりまともな音がしないのがまたいい。

このToccoを使って散々練習した後に、金属製のフルートを吹くと、あまりの鳴らしやすさに拍子抜けします。
そのくらい音が出ません。

録音して聴いたらサッパリ分かりませんが、自分で吹いていると、妙に乾いた音がします。
どんなに色んなものを込めても、潤い感はなかなか出ません(笑)。


とにかく軽いので、体力がない人にはいいですよね。

今日入手した新しい楽器は金属製なので、これを持ってからToccoを触ると、そのあまりの軽さに自分でびっくりします。

そのToccoも新型が出てしまったので、どうしようか考えています。


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ちゃんと生きています

第二幕になってから、なんと軽く1年が経過していました(笑)。


ちゃんと生きています。
ちゃんとフルートも続けていますよ。

熱も下がっていません。
むしろフルート熱は上がっているくらいだったりします。

でも、以前と比べるとちょっと力の入れ方が違っているかもしれません。


以前は単純に趣味レベルでやっていましたが、今はほとんど毎日に近い頻度で練習しています。

フルートのレッスンも8年近くは通っている計算になり、年数だけで考えるととても初心者には見えなくなってしまいました。


レッスンをやめるつもりはありませんが、フルートに対する関わり方はちょっと変えてみようかと思っています。
その一つがこのブログですね。

このブログでどこまで掘り下げることができるか、挑戦してみようかと思っています。


実は再履修したアルテスは、なんと未だに1巻が終わっていません。

いいんです。
教則本を進めることがレッスンの目的ではありませんから。


レッスンもそうですが、日々の練習も、思えば何も考えずにやっていたなと思います。
これで上達しようと考える方がおかしいんでしょうね。

レッスンを始めた頃には全く気づかなかったことも今は大分見えるようになりました。
そういうことを書いていくことにしましょう。
 

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立てた目標を達成できない本当の理由

奮起して再始動しました。


フルート熱もいつになく高まっています。
レッスンや練習に行きたくて仕方がないのです。

久しくそんな気分にはなりませんでした。

アンサンブルのメンバーや先生には申し訳ないとは思うのですが、今考えてみると、この1、2年くらいはものすごい熱があったかと言えば、正直なところ、ほとんどありませんでした。

「興奮して夜も眠れない」

とまではいきませんが、とにかく早くフルートを再開したいという気分にはなっていました。


ところが、、、

大雪や先生の休みなどが重なり、なかなかうまい具合にレッスンにありつけないのです。

たまらずに、こっそり練習には行きました。


今回は、目標設定についてです。
これはフルートや楽器練習に限ったことではありません。私もごく最近まで勘違いしていたものです。

勉強や仕事など、その他色んなことに当てはまります。


よくあるのは、正月に一年の目標を立てたのに、翌年の正月には去年立てた目標を見事に忘れていて、全く同じ目標設定をしてしまうというものです。

実際このブログでも、見事にその型にハマったことをしてしまっています(笑)。

立てた目標は年末まではっきり意識できている人もいます。
しかし、それをリズミカルにちゃんとクリアできている人は、実際のところほとんどいません。

ほとんどいないんです。


つまり、私だけじゃないんです。


なぜ多くの人は、目標設定はするのに、それを達成できないのか。
私は楽器の練習にはまだこれを当てはめていませんでしたが、自分の仕事をやっていく中で気づいたことがあります。

それは、目標の立て方自体が間違っているということです。


私たちは、目標を考えるとき、何らかのゴールを設定します。
だいたい子供の頃からそう教わっていますし、例えば会社に入って目標設定の仕方を指示される場合でも、やはり同じように教わります。

「達成条件が明確になるように、数字の目標にしろ

とか、

「期限をつけろ」

とか、聞き覚えがありませんか。

期限はいいです。
達成条件としても、期限は必要でしょう。

しかし、数字の目標とか、達成条件が明確になるゴール設定というのが極めて厄介です。


「それって、中間目標を設定しろって話でしょ?そんなの知ってるよ」

という人もいるかもしれません。

違うんです。

それも確かにあるんですが、中間目標を設定したところで、それがやはりこれまでの発想のゴールだとなかなかうまくいかないのです。


仕事では特にやるんですが、こういう目標を自分で設定しまいます。

「3月までに月商○○万円」
「今年中に営業成績で部門1位」
「6月末の試験に合格」

やりませんか。

あなたの周りにも、こういう人は結構いるはずです。

これは、楽器の練習で言えば、

「3月までに曲『○○』をマスターする」
「10月までに教則本1を終わらせる」

といったものに置き換えられます。


実際このブログで、私もそっくり同じことをやってしまっていました。

でも、これでは達成できないんです。
これは意志が弱いとかの問題ではなく、人間が達成しづらいことをあえて目標として掲げているためにうまく行きにくくなっているだけなのです。

これに気づくまでに、ずいぶん長い時間を費やしてしまいました。


実際にこの手の目標設定をしてうまくいく人もいます。
それはそれでいいのです。

でも、大多数の人はうまくいきません。 
うまくいく人のほうがすごいだけです。


なぜうまくいかないのか。
それは、立てる目標が「自分ではコントールできない成果」になっているからです。 

売上いくらとか、順位が何番とかいうのは、自分ではコントロールできません。
資格試験合格も同じです。頑張ればできるかもしれませんが、最終的に決めるのは他人です。


曲を仕上げるといった目標なども、違うようで全く同じです。
自分ではコントロールできません。上達スピードを自分でコントロールできたら苦労しないんです。


その目標を達成して得られる成果だけに注目していると、そこに辿り着く前にモチベーションが続かなくなっていきます。
何しろその「成果」とやらがいつ出るか分からないのですから、出るまで無心で頑張るようなマネは苦行でしかありません。

楽器の練習の場合、途中でちょっと「うまくなった」というような実感がある分、タチが悪いのかもしれません。


途中でちょっとした「成果のかけら」みたいなものが見えることによって気分がよくなり、さらに練習に励むわけですが、その「成果のかけら」というものは、練習した分だけ常に出るとは限りません。

何の成果もない日もあるわけです。
そういう日が何日も続くこともあるわけです。

そうなると、もう気力が続かないのです。

どうやったら、気力を維持しながら目標達成できるようになるのか。

その話を次回します。 

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なぜそれが強烈な刺激になったのか

前回の続きです。
 

その発表会が終わってから、懇親会が行われました。

懇親会は、フードコートでテーブルをいくつか借り切って行われました。

私は違う席に座っていたのですが、アンサンブルメンバーの女性陣何人かが別の席に座り、乾杯が済んでから少ししゃべりに行こうと思っていました。

アンサンブルメンバーと同じテーブルに、その彼が座りました。


なかなか乾杯が始まらず、しばらくどうしようか迷っていました。
とにかく話したい。

アンサンブルメンバーとも話したいと思っていましたが、同じテーブルなので、ついでに彼と話す機会にしたいと思いました。


随分待たされた後、ようやく乾杯が終わり、今座っている席で家族や知人と会話をした後、ついに席を立って話をしに行きました。

アンサンブルメンバーに声をかけ、すぐ隣に座っている彼に話しかけました。仮にS氏としておきましょう。

話によると、ブランクはあるものの35年フルートをやっており、会話の内容も驚くものがありました。

60歳を超えているものの、やはり数十年やっているだけあって明らかに知識が深い。
新しい楽器の薀蓄に終始する話とは全く次元が違います。

同じテーブルに座っていたアンサンブルメンバーは、呆気にとられていました。
それは無理もなく、彼女らは私よりも10歳近く若く、S氏とは完全に世代が違います。というか私も世代は完全に違います。

実はこのブログなどを通じて、Sonoreさんと話していたことが、S氏との会話をつなぐことに随分役立ちました。私は経験としてはまだ初心者以下の域でしかありませんが、とりあえず知識だけはありました。


懇親会は、アンサンブルメンバーとも話すつもりだったのですが、思わずこのS氏と意気投合してしまい、ほとんど彼とだけしゃべり続けていました。

そして「今これをやっているんです」と言いながら、S氏がおもむろに取り出した教則本には、何と高橋利夫先生の名前が。
よく見ると鈴木メソードの教則本なのですが、この本の内容がいかに分かりやすく、いかに的を射ているかを語ってくれるのです。

私もそこに何が書いてあるのかはある程度を読んで知っていました。実際に購入して使ったことはありません。

「隣り合った音、だからトナリゼイション」という話をしながら大笑いするS氏を、アンサンブルメンバーの女性陣が苦笑いして見ているしかありません。ギャグの感覚などは世代の問題がやはりありますが、話に出てくる内容は見事です。

ソノリテについてどう思うかを尋ねると、あれはダメだと即答。
モイーズの教本は、旋律曲のものを使ってこそ意味があると言い切り、その場で歌ってみせます。


S氏は私に、何をやりたいんですかと聞いてくるので、マレのスペインのフォリアを目指していると答えると、これまた即答で絶対やったほうがいいと言い、フォリアはコレルリのヴァイオリンのものより、マレのもののほうが音楽的だと絶賛します。

やはりここでも歌い出します(笑)。


ちょっとずつでも練習でやったほうがいいと言ってくれました。

S氏は生活問題など色々とあるようでしたが、年季の入ったムラマツの楽器を見せながら、フルートだけは捨てられなかったという話もしてくれました。

懇親会はわずかな時間でしたが、このS氏に出会ったことで、強烈な刺激を得たことは間違いありません。
確実に頭の中が変わった感じがしています。


置かれている状況が昨年で一変し、フルートも何とかしたいと思っていたところでした。

そこに現れたのがこの人です。
私が勝手に衝撃の人物に会ったと思っているだけですが、今までそういう人に直接会う機会はなかったのです。

本質論の話を聞ける人というのは、実際のところ本当に多くありません。
通っている教室の特性上、先生もかなり若いので、昔の巨匠の話などはまず聞けません。 

目標とする人は何人かいますが、現実的に会う機会はまずありませんから、身近にこういう人が出てきたというのはものすごく重要なことだと思います。
目に見える強敵(?)が現れたことで、明確な比較対象ができ、練習やレッスンにもかなり力が入りそうです。

これを生かせるかどうかは、今後の動き方次第ですね。
 

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