フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

トレバー・ワイ

ジェフリー・ギルバートのレッスンシステム

「フルート奏法 成功への鍵 ジェフリー・ギルバートのレッスンシステム」という本を市の図書館で発見し、借りてきました。

市立図書館にフルートの教則本を何種類も収蔵しているというのは、あまりないかもしれませんね。

実は以前にも背表紙を見た記憶があり、先日のロックストロ・ポジションの件で出てきた「ジェフリー・ギルバート」という人の名前から、この本を思い出しました。

PIPERS の記述によれば、トレヴァー・ワイは、師のジェフリー・ギルバートよりロックストロ・ポジションを紹介されたとありました。 その内容がこの本にもあるかもしれないと思ったのです。

ざっと見た限りでは、ロックストロ・ポジションに関する記述は見当たりませんでした。

それどころか、割と世間で定説になっている楽器の組み立て方、構え方がそのまま紹介されているような感じです。 この本が本人の著作というわけではないということも起因しているのかもしれません。

  1. 楽器を組み立てるときには、歌口や、胴部管と足部管のキーのメカニズムの部分を握らないようにしなければならない。これらの繊細な部分は、簡単に曲がったり傷ついたりする。
  2. 頭部管を胴部管につける時は、歌口の穴の中心が胴部管のキー(インライン・キーもしくは A キーを用いる)と一直線になるようにするか、ほんの少し口のほうへ回しなさい。
  3. 胴部管を足部管と組み立てるときは、足部管の心棒が、胴部管のいちばん端のキーの中心にくるようにすべきである。この部分の組み立て方のもうひとつの方法は、D# キーのふちを胴部管の心棒の少し下にくるようにすることである。
  4. フルートを吹くときは、メカニズムの部分が真上にくるようにし、キーが前後に傾かないようにしなさい。

フルート奏法 成功への鍵 ジェフリー・ギルバートのレッスンシステム 第 3 章 基本的技術の原則 (p.29)

2. と 4. は、トレヴァー・ワイの主張とはまるっきり違っています。

ブレスコントロールの仕方など、あまり厚い本ではないにもかかわらず体系的に記述されているようです。しばらく読んでみて、また紹介したいと思います。

フルート奏法 成功への鍵―ジェフリー・ギルバートのレッスン・システム
著者:アンジェリータ・スティーヴンズ フロイド
音楽之友社(1995-04-01)
販売元:Amazon.co.jp
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ロックストロ・ポジションの件

昨日、ロックストロ・ポジションの件で、再度 PIPERS を読み返してみました。


すると、どうも微妙に現在の理解が間違っているようで、左手が楽器の下に来るというようなことはない様子。
もう少しちゃんと調べて試したほうがよさそうです。

C キーの件も、結局キー面積の半分どころか、3/4 以上は指の腹で覆っている状態で今は安定しています。また変わるかもしれません。


「Looking at More Efficient Practice on the Flute」というトレヴァー・ワイの教本に出ているそうです。

Trevor Wye Flute Seminar によると、日本語版が 2011 年初頭に音楽之友社より刊行予定とのこと。


これは楽しみです。

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トレバー・ワイ曰く、「曲ではなくエチュードをやるべき」

先日、PIPERS を買いました。
345 号なので、実は先月号です。

楽器店で見つけて、トレバー・ワイの対談記事が載っていたので気になっていたのですが、フルートの記事は僅かなので見送っていました。

発表会の前の日に雑誌棚を見たとき、最新号の奥にまだ 1 冊残っているのを見つけて、買ってしまいました。


最初に見つけて気になっていたのは、トレバー・ワイが「インラインに H 管は馬鹿げている」という話を書いているのを見つけたからでした。この件については別にエントリーを書きたいと思います。

改めて誌面を開いて買おうと思ったのは、「曲よりもエチュードを練習しなさい」と説いているのを新たに見つけたことによります。
この持論は、ザ・フルートの過去のインタビューでも確か同じようなことを言われていました。

バッハやモーツァルトを吹いてはいけないと言っているんじゃありませんよ。その時点で身に付けたテクニックで出来る曲をやりなさいということ。5歳からウイスキーを飲んでしまってはいけませんよ(笑)。

PIPERS 345 / MAY 2010 年 5 月号 p.11


面白いですね。強烈にインパクトがあります。

私も普段からやりたい曲ばかりに取り組んでいるので、この話は耳が痛いです。

やりたい曲を見て、何が必要で何が足りないのかは考えて練習していますから、得られるものも多くあるのですが、確かに毎回ハードルが高すぎる気はしています。

ただエチュードを演奏するためにフルートをやり始めたわけでもないので、エチュードばかりに取り組んで練習曲三昧になってしまうのもなぁ、とは思います。

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基礎訓練編:音階練習の徹底について

6 月は、1 ヶ月をかけて音階練習を徹底的にやり込むことにしました。


タファネル&ゴーベールの日課練習にある EJ.1 と EJ.3 の音階練習をそれぞれテンポ 80 で正確に演奏できるようになることを目指すことにします。
この練習自体は随分前からやっていましたが、断続的にしかやらないので成果としてはほとんど表れていませんでした。

テンポ設定は、上達していくにつれてもっと速く出来るのでしょうけど、どうも Web で調べている限りでは 80 辺りがよく使われているようなので、とりあえず 80 で確実にこなせるようにします。


他の基礎練習もやるとは思いますが、あまり多く盛り込むと消化不良になりそうなので、まずはタファネル&ゴーベールの日課練習の音階練習を確実に消化するようにします。


時折録音を交えながら、練習の状況を連載として出していきたいと思います。

この練習でのテーマは、滑らかに動く指の運動性の確保と、正確な音程と音色を維持しながらの音と運指の記憶づけです。


さて、来月になったときどのくらいの効果が出ているものでしょうか。

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レッスン #31 (伴奏と合わせる)

今日のレッスンでは、31回目にして初めて伴奏に合わせて曲練習をしました。


少し心配でしたが、演奏を相当回数聞いていたということもあって、自分ひとりで演奏するよりもタイミングがとりやすくなりました。

しかし、違う音が聞こえてくるため、それに気を取られてミス連発。伴奏を聞きながらの演奏にも次第に慣れてくるのでしょうか。

レッスン中も相変わらず高音が出なくなり、中断。
問題はまた第3オクターブのファ#。実際には、上唇の振えも問題のひとつであるため、この音だけの問題ではありません。
解決したと思っていた内容でまた逆戻りするのは非常に悔しいことです。

通常のファ#の運指でハーモニクスの練習を合わせることで解消するかもしれないというアドバイスをもらいました。安定するまでしばらくこれもいっしょにやることにします。


トレバー・ワイの教本を使っての基礎練習は、事前の練習も効果もあり、まともに吹けました。
指の練習もあわせて取り入れたほうがよいということで、ついに「タファネル&ゴーベール」の練習教本も使うことになりました。

楽しみです。

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先は見えてきた

関東は大雨です。
昨日練習に行っていればよかったと後悔しても仕方ありません。


早く切り上げることができたので、1時間吹きました。
トレバー・ワイを使っての基礎練習と、「タイスの瞑想曲」の曲練習。

基礎練習では、高音の練習にシフトしました。
実は先日のエントリーで安定して出せるようになったと書きましたが、また出しづらくなってきました。

そのときは相当の自信がついていたのですが、今はかなり怪しい状態です。
ここまで変わってしまうとは。


曲練習は、できるだけ1曲を最後まで吹き通すことにしました。
途中はぼろぼろです。
息もかなりつらくなってきてしまい、やはり1時間が限界であり、かつ最適な練習時間であることがよく分かりました。

最後まで吹き通すことで、先は見えてきました。ということで前向きに捉えておきたいと思います。

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トレバー・ワイのコンサートに行く

今日は私用を済ませた後、トレバー・ワイのコンサートに行ってきました。


コンサートを聞きに行った回数はまだそれほど多くありませんが、今まで参加したコンサートの中では最も「楽しい」ものでした。

コンサートは2部構成で、前半はフルート・ダモーレによるピアノ伴奏でのリサイタル。後半は、58の笛による「ヴェニスの謝肉祭」の変奏曲でした。

前半の曲目。
クープラン:組曲「クープランの恋人たち」
・修道女モニカ
・バンドリン
・フォルラーヌ
シベリウス:ロンディーノ
シャミナーデ:秋
ゴッツチョーク:死に行く詩人の瞑想曲
ゴーベール:マドリガル
トゥルー:カラファの主題による変奏曲


トレバー・ワイの教則本は、今も使っています。
フルートを初めて買ったときに一緒に買ったものですが、活用しだしたのは去年の冬にフルートを習い始めてからです。

今回は前の方に座らずに、音楽全体を聴くために中央に座りました。
(以前は指の動きを見たいなど、技巧面の観察を考えていたので、できるだけ前に座るようにしていました。)


正直、音色に際立った感動は覚えませんでしたが、ごく小さい音量での表現もしっかりと聞こえることや、呼吸が一切気にならないことは素直にすごいと感じました。
空気音がある程度混じっている点も好みでした。

また、演奏中ほとんど大げさな動きがないことにも気づきました。
これは「ヴェニスの謝肉祭」の演奏で分かることですが、彼自身フルートの演奏中に大きく動くことを好まないようで、フルートの動きが上下に激しい人を皮肉る意味も込めて、大きく動くとLEDが発光するフルートを実際に吹いてくれました。

まったく固まったままも変ですが、あまり動きが大きいと聴衆の注意がそれに向いてしまうのかもしれません。

後半の「ヴェニスの謝肉祭」の変奏曲は、笛コレクションを使っての演奏でした。光りだしたり、折れ曲がったりするようなフルートや、角笛やオカリナ、リコーダーもありました。手品のような要素や、演奏中突然ロングトーンしっぱなしになるようなサプライズがあるなど飽きさせない工夫が随所に見られました。


コンサートを聴きに来ている人は、どうやらかなりフルート吹きが多いようで、明らかにフルートケースだと分かるものをたくさん見つけることができました。
しかし、会場には子供もいて、ヴェニスの謝肉祭の演出は、フルートに詳しくない人や子供が見ても十分に楽しめるプログラムでした。聴きに来ている人は楽しむために来ていることを改めて認識、こんな形のコンサートも素直にいいものだと感じました。

私が出るのは単なる発表会ですが、披露に終始しないようにする意識を頭の片隅には置いておこうと思います。


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コンサートに行く

週末、市川大野で市民コンサートがあるということで、申し込んできました。

フルート、ハープ、ヴィオラの3重奏らしいのですが、一番気になるのはハープの彩愛玲さん。雑誌で見て名前は知っていますが、まだ演奏を聴いたことはありません。


4月はトレバー・ワイのリサイタルに行く予定です。
曲目は知らないものばかりでした。

NAXOSで検索しても出てこないものがあります。


とりあえず予定だけは音楽中心に埋まっていきそうです。

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続・低音練習

昨日も夜に自宅で練習しました。


低音メインで吹きまくります。音量があまり出せないので、思いっきり吹いても大丈夫なようです。これなら防音室もいらない。息をセーブして変な癖がつくこともありません。


低音が鳴ると本当に楽しいですね。

トレバー・ワイの教本に載っている譜面を手当たり次第吹いてみました。低音の最後の方は腹部が結構辛くなります。変に力みすぎているのかもしれません。次にレッスンで聞いてみることにします。


この日はあまり長く吹かずに終了。
久しぶりに管体を時間をかけて磨きました。普段あまり神経質に磨かないので、いつもより光沢が出たような気がします。

吹いているとすぐにタンポの音がしだすので、気になっています。
やっぱりパウダーペーパーがあった方がいいのかな。

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