フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

タファネル&ゴーベール

基礎訓練編:6日目 テンポ 120 の壁

今日はコンサートとムラマツの試奏会の後、借りていた練習スタジオにて練習に時間を割きました。

同じ教室に通っている人にも何人かと会いました。
もっと色々と話をすればよかったと後で少し後悔。


何人もいる場所で試奏すると、弾けもしないのに曲を演奏してみたくなってしまっていけません。
次に試奏するときは、意図する音がその楽器でどのように出せるのかを見てみたいものです。


練習スタジオで自分のフルートを吹いてみて、やっぱりこれが楽だと感じてしまいました。
求めている音がこれで出てしまうのだから、新たに楽器を探索する必要がないのは結構なことですが、このフルートでしか演奏できないというのはまずいような気もします。

思えば試奏するときは、形状だったりキーの操作感だったり、何か自分に合わない理由ばかりを探っているようでもありました。
(ちなみにパールの楽器を使っているため、パールのフルートを試奏するときはこういうバイアスがほとんどかかりません・・・)

合う、合わないはあるかもしれません。

しかし、その楽器のいいところを把握して、どう演奏できるかを知ることを考えると試奏や楽器選びももっと楽しいものになるのかもしれませんね。



タファネル&ゴーベール日課大練習の EJ.3 音階練習をみっちり一時間。テンポは120 だとところどころ転びますが、この辺りが境界線のようなので、120 で問題ない状態になるようにしばらく続けます。

しばらく EJ.1 をやっていなかったので、EJ.1 も合わせてやることにしました。
こちらは段ごとに臨時記号が入るので、どうも不得意で敬遠気味です。


次のレッスンに向けて、アルテス 10 課の練習も続けます。
高音域の音程の高さが少し気になりますが、ようやくこの練習でもいい音色が出てくるようになってきました。

やはりレッスンで見てもらう課題も一定回数以上は練習しないと慣れません。
私の場合は楽譜ごと覚えてしまうくらいのつもりでやらないとレッスンでまともな評価にならないようです。


アルテスの課題は、完成度から見て最低でもあと 1 回くらいは通しておきたいところです。

タファネル&ゴーベール日課大練習も時期を見て先生に一度見てもらった方がよさそうです。
一般的にどのくらいのテンポで演奏できる状態に到達すればよいのか、よく分かりません。

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基礎訓練編:4日目 高音域に着手

下唇付近のできものも引いてきたので、音階練習も再開しました。


まだ速度は上げておらず、全音域を問題なく演奏できるようにするため、高音域の音階練習に充てる時間を長くとりました。

私も例に漏れず、高音域は苦手です。
苦手を苦手なままにしていたので、随分長いことこの状況は変わっていません。


最高音のシやドにいたっては運指自体を正確に覚えていません。

運指が怪しいのですから、音階の滑らかな連なり以前に、意図する音階を常に出せる状態にまず持っていく必要があります。

高音域の音階練習はしばらく続けなければならないようです。


タファネル&ゴーベールの日課大練習 EJ.3 を、やはりハ長調とニ長調で一通り通しました。
音程はあまり狂いませんが、音色の精度はあまりよくありません。

ゆっくり音を入れるとよく通る音になっても、少し速く演奏するだけで一気に音質が落ちていきます。

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基礎訓練編:4日目 滑らかに動かす

昨日、レッスン後に練習時間を確保しました。
翌日(今日)もレッスンがあるので、その対策も含んでいます。

タファネル&ゴーベールの日課大練習 EJ.3 の音階練習をベースに、ハ長調とニ長調の音階を速度を決めて進めました。

私は右手の指の動きが悪いようで、ミ、ファ#の動きがまだまだ滑らかに動きません。この件は今日のレッスンでも指摘を受けました。


翌日のレッスンで見てもらうアルテス 10 課についての練習は少しだけで、ほとんどを音階練習に費やしました。
この日のレッスンで音程のことを言われたので、音程に特に注意を払いながらひたすら音階練習。

この練習はしばらくは続ける必要がありそうです。

それでもすでに多少の効果は出始めているようで、オーボエ協奏曲で苦戦したフレーズが以前よりも随分楽に回るようになってきました。

少しでも効果が出てきているのが分かると、俄然モチベーションが上がりますね。

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基礎訓練編:3日目 脳が指に追い付いていない

今日も練習に行きました。
明日レッスンなので、レッスンの対策もしておく必要があります。


駅前にカラオケ店が新しくできたために競争が激化しているようで、いつもよく行っているカラオケ店もキャンペーンをやっていました。

個人的には禁煙ルームを作ってほしい・・・。


昨日満足にできなかったタファネル&ゴーベールの日課大練習を使っての音階練習を徹底的にやり込みました。
まずは確実に全音を出せるようにすることが重要なので、テンポ 60 での練習を続けます。

タファネル&ゴーベール日課大練習の EJ.3 にある音階練習をひたすら確認。やっている最中にやはり音質が悪くなったり、指がもつれたりするようになったので、テンポを落として考えながら確認しました。

どうやら指が先に回っているらしく、今出そうとしている音を認識するより先に指が動いていて、何の音を出しているか分かっていない状態で練習しているということが分かりました。

仕方がないので、一つずつ何の音かを再認識しながら吹いていきます。記憶付けみたいな感覚です。


今日はほとんどこの練習だけを続けました。しばらくはこの練習も繰り返す必要がありそうです。
暗譜で音階練習をやる場合、気が付くとオクターブ違いの運指をやってしまうこともあります。


練習後、市川の南口にできた高層タワーで行われたコンサートを聴きに行きました。
ヴィオラと電子ピアノ。

途中から入ったので全部は聴けませんでしたが、ヴィオラの音色がしっとり響いていい音楽を聴けました。

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基礎訓練編:2日目 音階練習は一人で練習すべし

2 日目です。

昨日、早速新しくできたカラオケ店に行ってみることにしました。
妻と一緒に入りました。


できたばかりなので、当然きれいで快適です。
空間もそれなりに広いのはいいですね。
響きも素晴らしく、練習にならないほどでした。程よくエコーがかかるのも手伝って、全く別の楽器を演奏しているような気分にさえなります。
カラオケルームで練習する際に一番問題にもなるのですが・・・。

二人で心地よく練習を始めました。


と、ここまではよかったのです。

少し心配はしていたのですが、予感は見事に的中しました。
ただでさえメトロノームの音が聞こえづらいのに、二人で同時に練習していると、相手の楽器の音も聞こえてくるわけで、拍の確認ができません。

曲練習ならいざ知らず、音階練習や音づくりの類の練習となると、他の音が絶えず聞こえている環境では非常にやりづらいものがあります。

この件は、随分前にも何度か同じことを思い、一人で練習に通うことも多くありました。

今回は完全に失敗です。


ほとんど練習になりません。
チューナーはいいとしても、メトロノームの音が聞こえなくなるのは致命的です。

何とかタファネル&ゴーベールの日課練習はこなしましたが、メトロノームのほとんど聞こえない環境でやることにどれだけの成果が出るのかが見えず、多少のストレスも感じながら練習時間を終えました。

過去に何度も同じ間違いをしているので、一人練習でないときの練習メニューを別に考えないといけません。

これではダメですね。


週末からまたいつものレッスンに戻るので、アルテス 10 課の課題もいくつか練習しました。

このアルテスもだんだん足踏み状態になっているので、年内に 1 巻を終わらせるくらいの感覚で進めないとかなり延びてしまいそうです。

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基礎訓練編:1日目 音階練習

早速今日から音階練習をやりました。実際には昨日もやったのですが、練習計画を作ってからの音階練習は今日が初めてです。


タファネル&ゴーベールの日課大練習の EJ.3 を、テンポ 60 で練習します。
今日は自宅でやったので、サイレントフルートと pp での練習。

指の連動に関する練習にはなりましたが、音程が分かりづらく、この練習はできるだけちゃんと音の出せる環境でやった方がいいですね。


テンポ 60 でも時々ミスが出ます。
高音域は特に怪しいですね。


昨日、大変参考になるブログを発見しました。

噛み砕いて言うと、テンポは2倍、4倍ほどにしてでも、まちがえないで練習しよう! ということです。その方がけっきょく、はるかに時間の節約になるとエミリーは言います。なぜならば、皆さんは練習時間のかなりの部分を「間違いを直すため」に費やしていませんか?

笛吹きのちょいとこだわり♪ : エミリーのお勧め練習法


エミリー・バイノンの提唱する練習方法について。
間違えないようにすることは確かに大事ですが、私は正確性を最重要事項として練習することには抵抗を持っていました。

しかし、間違いをなくすことでロスを未然に防ぐという考え方は納得出来ました。


この件を意識しながら、ミスの出ない速度に落とした上で、確実に音階練習をこなしていくことに。

高音域に行くにしたがってやはり指がもつれ出すので、取り出して 1 音、1 音認識しながら音階を上がっていきます。

今日はあまり多くの時間は割けませんでしたが、このまま続けていけば、多少は効果が出るでしょうか。

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音階練習の仕方を探る

昨日は発表会の次の日だったわけですが、練習時間を確保して早くも音階練習に取り組むことにしました。

これまでと全く同じペースとは行きませんが、これに近い練習間隔や濃度を維持することで、上達スピードもかなり上げられるのではと考えるようになりました。

4、5 月は、正直半年分くらいを一気に消化したようなスピードがありました。
のんびりやっているからいつまで経っても同じようなレベルのままなわけです。

取り組む曲ばかり難易度が上がってしまっているので、それに見合う技量をつけていかないと。


音階練習は、タファネル&ゴーベール日課題練習に載っているハ長調スケールを順にやりました。が、これは過去に何度もやっていた練習で、この本自体を持ってきているわけではなく、記憶で練習していました。

この本にも冒頭に注意書きとしてしっかり書かれているのですが、メトロノームを使って取り組まないと、本当に大して意味のない練習を繰り返すだけになりそうです。


昨日は「とりあえず音階練習をやろう」という発想だけを持って練習に臨んだため、音階を演奏していくことだけに注意を向けてしまい、何を達成しようとしてこの練習をしているのかを全く考慮出来ていませんでした。

カリキュラムのように、自分なりの消化練習メニューを事前に用意して、それを「できるようにする」ことを目指して練習しないと、この手の練習はかなり辛いものになりそうです。



市川に新しいカラオケルームができるようです。
価格設定もよさげなので、隣駅の市営のスタジオを借りるより安上がりかもしれません。

オープンしたら早速行ってみたいと思います。

タファネル/ゴーベール : 17のメカニズム日課大練習/ルデュック社フルート教本

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生きている音

ド→ミは昨日よりは動くようになってきました。しかし、それでもまだ精度が高くないので、もうしばらくこの練習は続ける必要がありそうです。


ハ長調のスケールと、タファネル&ゴーベールの日課練習にある分散和音の項をしばらく練習。

この練習に結構時間を使ってしまったので、曲練習はオーボエ協奏曲がメインでした。密度 21.5 は少しだけ。


今日はいつもの練習メニューをやりながら、「生きている音」になるように注意を払いました。

今年に入ってからでしょうか、ヴィブラートがかかるようになっていました。ヴィブラートをかけるための練習は特にはしていませんが、いわゆる「息を切る」練習は時々やりました。

これは過去のエントリーでも何度か書いたとおりで、ヴィブラートの練習というよりは、息の圧力を上げるための訓練に近いイメージでやっていました。


先日のレッスンで、先生とヴィブラートの話になりました。今回は私の勘違いではなく、ヴィブラートがかかっているようです。勝手にかかるので意識的に止めるのは難しいということも伝えました。

無理やり止めることは何とかできても、自分で揺れのコントロールができるわけでもありません。

ただ、吹いていて気持ちはいいですね。


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4連続

今日も練習時間を確保。今週は怒濤の 4 連続練習です。

常にこの密度でずっと続けることができればよいのですが。


昨日と同じく、タファネル&ゴーベール日課練習のスケールと、分散和音の項を一定量行った後、次のレッスンのために、アルテスを予習することに。

これだけやっていれば大丈夫だろうというところまでやりました。こういう感覚は久しぶりです。


アルテスについて、詳しい解説を見つけました。藤田真頼さんのオフィシャルサイトに載っているコラムです。

パリ音楽院と名教授達。: フルート奏者藤田真頼 オフィシャルサイト

やっていて、いまだにこの教則本はあまり好きになれないのですが、成り立ちや作者をあまり知ろうとはしていなかったので、しばらく読みふけってしまいました。

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タファネル&ゴーベールの日課練習を組み込む

今日も密かに練習時間を確保しました。


今回から、昨日のエントリーの通り、タファネル&ゴーベールの日課練習を組み込むことにしました。

この教材は、フルートを始めてほとんど間もない頃に入手したのですが、その消化スピードはまさに亀の歩み以下であり、レッスンや練習に持参することもほとんどなくなってしまいました。

でも、一部を覚えて時々練習したりはしています。しかしそのやり方が問題で、思い出したときにしかやらないので、自分でもあまり進歩を実感できないのです。


今回は時々練習に入れていたスケールと、分散和音の項を 1 つずつ取り入れることにしました。

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低音域のド→ミ、ミ→ドは、以前アルテスでやったときはほとんどまともにできませんでしたが、今回はそれほど苦にならないことに驚きました。
それでもまだ確実にできるという状態ではないので、これは日課練習ということで徐々にクオリティを上げていこうかと思います。

これもあまり速くないテンポであれば何とかなりますが、ちょっとスピードを上げるともうだめです。

確実にできるようにして、徐々にスピードを上げていこうと思います。


過去のエントリーの内容とも重複しますが、この教材は、指の柔軟性とか運動性を鍛えるのが目的ではなく、テクスチャーの表現力を確実にするためにあるのだということをしっかり意識する必要がありそうです。

指の鍛錬と考えるととたんに面白くなくなります。

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