フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

タファネル&ゴーベール

おそらく一番分かりやすい確実な高音域の鳴らし方

なんと、昨日は過去最高のアクセス数を記録しました。

びっくりします。
過去最高といっても、そんな誰もが驚くようなとんでもない数字ではなく、個人ブログならとりあえず合格点というくらいの水準ですけどね。

 
フルートで最初につまずくのが、高音の発音です。
高音域じゃありませんよ。高音です(笑)

ラでもシでもいいんですが、五線の中にある低音域と、五線の上に出た中音域では運指が同じで、息だけでオクターブを変えないといけません。

これが最初は分からないんですよね。


先に言っておくと、私はこれが「最初からできちゃったパターン」で、中音域、高音域はそれほど苦労した記憶がありません。

「高音域は難しいですよ」

と、言われてやってみるとそれなりにできたし、他の人が高音は難しいと苦労しているのを聞いていて、何が難しいのだろうと思っていたわけです。


一番まずいパターンです。

ダメなですよね。
「何かよく分からないけどできちゃった」というのが一番よくありません。

何でもそうですよね。
仕事でも、やったら理屈は分からないけどできちゃったという人がいるんです。こういうのが一番危ないのはあなたも分かるんじゃないかと思います。

どうですか。
身に覚えがあったりするでしょうか。


過去にレッスンで、先生にも聞かれたことがあります。
楽器経験のない新しい生徒が高音の発音に苦労していて、一番最初はどんな感覚だったかという質問を受けたことがあります。

書いている通りで、なんかよく分からないうちにそれらしい音がちゃんと出るようになってしまったので、感覚が分からなかったわけです。


どうでしょうか。
高音域はやっぱり難しいでしょうか。

これ、私も割と最近まではっきりとしたイメージを持っていませんでした。

だから、「温かい息」とか「冷たい息」という感覚論でだけ覚えていました。
これも最初はそんなことを意識していなかったので、「低音は温かい息」と言われて、それは確かにそうかもしれないと後付けで認識したような感じです。

しかしどれだけ温かい息にしたところで、出ないものは出ません。
どれだけ冷たく凍えそうな息を使ったところで、高音は思うように出てくれないかもしれません。

出たとしても、必ずしも満足のいく音質じゃなかったりするんですよね。


ところが、先日思わぬところから、これに対する見事な「解」を見つけてしまいました。

どうですか。
知りたいですか?


気になりますよね(笑)


私もこれを聞いて、すぐに納得できました。

さてその「解」です。
どうやったら高音を確実に鳴らせるのか。

それは、


息の帯を細くすること


です。

同じ運指で、まず低音域の音を出します。
ラとかソがいいかもしれません。

その状態で、意識的にあごの位置や吹き込みの角度を変えたりせずに、唇を絞って徐々に息の穴を狭めていくんです。
穴が狭くなると、穴を通過してできる息の帯の幅は狭くなります。


これは知っている人も多いかもしれません。
最近何度も話に出している、「タファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法」にはっきり書いてあります。

私はもう教則本マニアかというくらいに教則本を読みまくっていますが、これ以上に明快な説明をまだ見たことがありません。


すごくないですか。

今まで「茹であげもっちり生パスタ」だった息を、「乾麺状態の冷や麦」みたいに細く絞るだけでいいんです。
実際やってみても、確かにその通りに高音が出るようになります。

外向きにとか内向きにとか、速い息とか遅い息とか、変なことを考えなくても、これだけで十分変わります。
「速い息」とか、「冷たい息」と言い出すと、とにかく高速な息を送らないといけないと考えてしまうんですよね。

そうなるとどんどん吹き込む息の量が多くなり、やればやるほど音はカッスカスになります。
 

息の穴を絞ることは、これ以外にもメリットがあります。

これはまた別の機会に・・・ 

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持続音の練習と言うらしい

またまたタファネル&ゴーベールについてです。


「いったいどれだけタファネル&ゴーベールが好きなんですか!?」

と言われそうです(笑)

好きかどうかは分かりませんが、今はどっぷりこれにハマっています。
しばらくあなたにも付き合ってもらうことになります。

タファネル&ゴーベールと言っても、日課練習じゃありませんよ。
「Methode Complete」の方です。


「タファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法(Methode Complete)」を読んでいて、思わず噴き出した箇所がありました。
この本、読んでいて「思わず笑ってしまう」箇所がかなりたくさんあります。

悪い意味で笑うんじゃないですよ。
びっくりするくらい、僕が以前よく聞いていた話と同じことが出てくるんです。

そしてそれらは、他のブログでは残念ながらほとんど聞きません。


その前に・・・

大半の人にとって、タファネル&ゴーベールの日課練習よりも大事なもの

tetsuさんからコメントをいただきました(^^)

T&Gの4番をロングトーンの替りに使っています。2,3時間/週アマオケで吹く程度ですが、まっさきの練習がこれです。

ロングトーンという意味不明の言葉より、同じ音質で指だけ動かす練習のほうが、短い時間でも役に立っているような気がしています。

ソノリテも昔はレッスンでやったことがありますが、難しすぎました。最後のページから遡ったほうがよっぽどいいです。

これ、その通りなんですよね。
コメントありがとうございます。

音を伸ばすのは、自分で吹いていて気持ちがいいので、ついついやってしまいがちです。

「タファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法」の訳注に、非常に面白いことが書いてあります。   

1)原文では、毎日の練習計画の火曜日、水曜日、土曜日の箇所に出てくる「持続音」をフランス語ではSon filets、英語ではsustained notesとしています。我が国では一般に「ロング・トーン」という言葉が使われていますが、この言葉は意味不明なので、使わない方がよいと思います。レッスンの時、生徒には「長い音を出してごらんなさい」くらいの意味でなら使っても構いませんが、ただ音を長く引っ張るだけでは練習の意味がないからです。

タファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法 p.8

「この言葉は意味不明なので」と言い切っている辺りが面白いですね。 何度読んでも笑ってしまいます。


私もフルートをやり始めてあまり間もないころに、Sonoreさんに同じようなことを言われました。

息の持続


音を長く伸ばす練習をしていると、出だしがまずくても、後で軌道修正できると錯覚してしまうんですよね。
実際、これは今でも結構やります。

気が付いたらやってしまっています。

なんか調子が悪いなと思いながら吹いていると、音色を探るのに無意識に音を伸ばし、納得のいく音が出るまでこれをやってしまうわけです。
意識的にしているのならいいんでしょうが、毎回これをやっていると、いつまで経っても「途中で軌道修正することを前提に音を出す」ようになります。 
 

この本でいう持続音の練習というのは、ソノリテでいう「低音の柔軟性」の練習とほぼ同じです。
この練習は、レッスンでもよく見てもらいましたし、自分でも時々思い出してやってみたりします。

さすがにこの練習でロングトーンという言葉が出てきたことはありませんが、ソノリテは半音階下降を「ロングトーン」と言う人もいるみたいです。


ロングトーンをやる時間があったら、クリアで「生気のある」基準音を作った後で、タファネル&ゴーベールの音階練習でもやった方がよっぽど効果があるということですね。

アーティキュレーションが違うだけでもフィンガリングは怪しくなるので、音を維持しながらこれやるほうがはるかに収穫がありそうです。
 

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大半の人にとって、タファネル&ゴーベールの日課練習よりも大事なもの

「タファネル&ゴーベール」というキーワードでアクセスしてくる人が増えてきました。

実はちょうどこの話を書こうと思っていて、ちょうどいいのでここで書いてしまうことにします。

先日こういう記事を書きました。

タファネル&ゴーベールの間違った使い方


私もまたタファネル&ゴーベールの日課練習をやり始めました(笑)
はい、最近になるまでサボっていたんです。

何しろ、大変ですから。


先日の記事で、「音作り」のためにやる教材だという話をしました。
単に指回しを目的にやっていたら、いつまで経っても何の役にも立ちません。

それに気づいたのは割と最近になってからです。


それに気づいたのは、モイーズのヴィブラートの教本を読んでからです。
この本についてもまたそのうちブログで紹介したいと思います。

この中に書かれている話で、ヴィブラートの練習をする前に基準音となる「シ(中音域)」の音をクリアで生気のある美しい音にしてから始める、というようなことが言われています。

これ、どこかで聞いたことがありませんか。


そうです。
ソノリテです。

ソノリテにもこれに近いことが書いてあります。
ソノリテを最初に読んだときは、きれいな音を作ってからやるのがいいんだろうなと言うのは漠然とは理解していましたが、このヴィブラートの教本を読んで新たな確信を得ました。

この教本には、わざわざ練習課題の譜例の前に、基準音の「シ」が書いてあるわけです。
常にこの基準音の美しさを保つことを意識しろということですよね。


これをタファネル&ゴーベールの日課練習に応用すると、ものすごく捗ります。

いきなり指回しの練習なんかしたらダメなんです。
このタファネル&ゴーベールの日課練習は、開くといきなり譜面が表れ、大した説明もないままひたすら練習課題が繰り広げられるという、初心者の心を折るのは十分なくらいに不親切な教本です。


この基準音を作って練習する、つまり指回しよりも「音の維持」を意識しながら練習することでこの本の威力が初めて発揮されます。

タファネル&ゴーベールの日課練習の教本を持っている場合は、ぜひこれを試してみてください。
これだけでも結構変わりますよ。

この教本の譜面を見ていると、どうしても漫然と練習してしまいます。

「そんなことはありません。私はこれをまさに毎日日課のように集中して取り組めています。あなたとは違うんです。

という人もいるかもしれませんが、そういう人ばかりじゃありません。
というより、大半の人はこの教本を漫然と練習しているはずです。

そうでなければ、退屈な練習課題とか、「ピアノでいうハノン」などという比喩はなかなか出てきません。

これでめちゃくちゃ挫折しまくっている人がいるから、そういう言われ方をするわけです。


そもそもこの教本は、趣味でフルートを始めたような人が気軽にやるようなものじゃないんです。

この教本は、実はサブセットです。

「タファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法」という総合的な教則本があり、その2巻にある日課練習だけを取り出して一つの冊子にしたものが「タファネル&ゴーベールの日課練習」です。


この「完全なフルート奏法(Methode Complete)」は、実は私も最近にやってちゃんと読んだのですが、驚くほど参考になることが大量に書かれています。

日課練習なんかやる前に、この本を読み通す方がはるかに効率がいいと言い切ってしまえるくらいにいいです。


この本の序盤には、こんなことがわざわざ書かれています。

「難易度の如何にかかわらず、どのエチュードを練習する時にも、常に次の規則を忘れてはいけません:音や響きの純粋性や音程はフィンガリングよりも重要である。

その他にも、音はどうやって出すのかについて、かなり詳細な記述があります。
歌口にどうアプローチするか、楽器のどこにどういうふうに息を当てるのか。

先週、ちょうどこんな記事を書きました。まさにこれに対する一つの答えが載っているような印象でした。

感覚論に頼らないために 

中音域と低音域の音はどう吹き分けるのか、という疑問についてです。


この教本には、感覚的な説明があまりありません。
「息の糸」というような比喩表現はあります。それでも、温かい息とか冷たい息というような感覚的なものよりは随分分かりやすいです。

日課練習の教本でメトロノームを使って日々打ちのめされるくらいなら、とりあえずしばらくの間はこのオリジナルの方で勉強した方がいいです。



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タファネル&ゴーベールの間違った使い方

新しく仕入れた楽器が、色んな意味でなかなか慣れないので、久しぶりに「タファネル&ゴーベールの日課練習」を使いました。

最近はめっきりこれを開いていませんでした。

実は過去にもブログでこれについて書いたことがあります。

タファネル・ゴーベールの日課練習について


この教材は、「指練習」のためのものだと思っている人がかなりいます。
指の運動性を高めるための教材だと思われているわけです。

実際私も指回りをよくするためのものとして紹介されました。
もちろん、先生がそういう認識だけで勧めてくれたわけではないのでしょうが、 私はそういうものなのだろうと思ってしばらく使っていました。


あなたはどうでしょうか。
「タファネル&ゴーベール」と聞くと、瞬間的に指の練習の教材みたいなイメージが出てきませんか。


これが苦行練習なんですよね(笑)
色んな人に聞いても、辛い練習だと言います。

ネットのブログを見ていても、そういう意見が多いです。

メトロノームをつけて、この練習課題の内容をテンポを上げながらやっていく・・・
これが苦行にならないはずがありません。

使い方を間違っているのです。



私はこの「タファネル&ゴーベールの日課練習」を、はるか昔に買いました。

でも今見ても新品に近い状態です。

どれだけ使っていないかがバレてしまいそうです。


何回も挫折しました。

途中でやめたくなるんです。続かないんです。


この教材は、指回りをよくするための練習教材では決してありません。

では、何の教材なのか。


音作りのための教材です。
少なくとも、前半はすべてそうです。

フルートという楽器は、指の動きと音の良さが想像以上に連動しています。


今は遊びで頭部管を変えて試すことがよくあるのですが、胴部管は全く同じものを使っているのに、頭部管の発音が違うだけで指の連動は随分変わります。

手だけが機械的に動く人であればこんなことにはならないのかもしれませんが、残念ながらほとんどの人は脳の意識と手の動きは連動しているので、どうやっても音色と指は相互に影響を受けます。


単音でだけ、ただ伸ばして美しい音色を出せたところで、それは何の役に立たないんですよね。


この「タファネル&ゴーベールの日課練習」を、指の練習だと思ってやっていたら、そのうち本当に手だけが独立して動く曲芸師みたいになってしまいそうです。

この練習課題は、ただ早く動かせるようにするための練習ではなく、「常に美しい音で演奏できるようにする」ための練習です。


昔はこれを苦行練習だと思っていましたが、練習の意図を理解してやっているうちに、やっているそばから音色の美しさが分かるようになるので、こんな実践的な練習は他にはないと思えてしまいます。

ちなみに私は、この練習をするのにメトロノームは要らないんじゃないかと思い始めています。
なぜなら、メトロノームのテンポに入れることをめがけて練習すると、注意がそちらに向くことでストレスになるからです。


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アルテスに集中すること

最近の練習時間の割り振りは、アルテスをやや多めにしています。

ソノリテの半音階上昇・下降と、アルテスのみで終わることがほとんど。曲はあまりやっていません。


タファネル&ゴーベールの日課練習は、一旦ストップすることにしました。
実はこれは普段からあまりやり込んでいません。しかし、常に気になっていることで、まさしく「日課」として組み込んでおくべき練習メニューなんだろうなとは思っているわけです。

この練習は、目的と得られる効果を理解した上で、確実にこなしていけば確かに実力に結びつくのだと思います。


しかし、現状ではアルテスの教則本の内容で苦戦しています。
この状態でタファネル&ゴーベールの日課練習のような教材を使って新たな練習をするよりも、アルテスの中にある譜例や課題を確実に消化することのほうが優先度が高いような気がしてきました。

以前どこかの掲示板で、(タファネル&ゴーベールの日課練習は)アルテス 2 巻を修了してから始めるのがよいというような主張を見たことがあります。これは少し極端かもしれませんが、基礎技術の習得段階でこの教材をまともに練習するのはやや無理があるのかもしれないと思い始めました。


最近の練習では、アルテスで最近マルをもらった箇所を重複して練習するように切り替えてみました。
これまでも以前の内容をときどき練習し直すことはありました。ただ、それは完成度を上げるというよりは、単に復習であり、その時点でそれなりに演奏できれば終わりでした。

マルをもらった時点よりもさらに高い完成度で演奏できる状態であることが理想ですね。

そもそもマルをもらった時点でも完成しているとは言いがたいので・・・。

これはこれで結構たいへんです。

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ソノリテはなぜか退屈しない

今日は朝の雨も凄まじい豪雨でしたが、午後の風も暴風でした。台風並みか、それ以上なのでは・・・?


毎日とはいきませんが、練習時間は確保して発音練習をやっています。

これまで練習開始直後の一発目の音は、低音はよくても高音は常に問題のある状態でした。
しかし、先日のエントリーの通りで、途中で軌道修正をしないことを前提に、出す音をイメージしながら吹き込む練習を繰り返しました。

まだ輪郭のはっきりしないときもありますが、以前と比べると随分マシになってきたことを実感できています。


レッスンで見てもらうので、アルテスの練習もしないといけません。
しかし、どうもこれをやっているとモチベーションが上がらず、途中で眠気まで来る始末。

練習の前半でソノリテの半音階下降・上昇と「低音の柔軟性」をまともにやっていると、これだけで 30 〜 40 分くらい消えてしまいます。また、意外とこれ自体が疲れるらしく、この後にアルテスを持ってくると、消化率が本当に悪くなります。


ところが、ソノリテはなぜか退屈しません。
あまり深く考えたことがありませんでしたが、タファネル&ゴーベールの日課練習やアルテスは、やっているとだんだん飽きが来ます。
実際には飽きるほどやったとは到底言えませんが、1 回の練習でこなせる量にも限界があり、辛くなってやめるというのが正しいようです。

アルテスに至っては、音階練習ではなく練習曲であっても、やはり次第に面倒に思えてきて、長時間やっているととても集中力が持ちません。

ソノリテを使っているときと、別の練習をしているときでは、意識が違うのかもしれません。
ソノリテを使っているときは、半音階でも、低音でも、あるいは跳躍の練習(音の連結)でも、そこに克服すべき明確な課題があり、それに向き合いながら進めているので、集中力が続くのでしょうか。

記憶している限りでは、ソノリテから別の教材に変えるのは、ソノリテに疲れたからではなく、事前に考えていた練習量をこなしたからという理由しかありません。

タファネル&ゴーベールの日課練習もできるだけやるようにしていますが、こちらは裁量で適当に切り上げてしまうことが多く、理由には「疲労感」もありそうです。

たとえば 2 時間練習時間を確保できたとして、これ一冊だけを持っていって、ひたすらソノリテだけを使ってフルートを吹くというのは、別に苦痛じゃないかもしれません。
ソノリテが何なのか、今でもよく理解していませんが、何となくそういう不思議なところはあります。


これは分析してみると面白そうです。
アルテスもその中の練習曲に面白さを見出すことで随分集中力が変わってきそうな気がします。

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基礎訓練編:10日目 アーティキュレーション指定を守る

今日は練習時間を確保し、昨日のレッスンで言われたタファネル&ゴーベール日課大練習のアーティキュレーション指示を厳格に守る形で音階練習を進めました。


音階練習自体は、テンポ 80 に再び落として正確さを詰めるようにしてみました。また徐々にテンポアップしていくことにします。


土日の試奏では、以前と違い思いのほか気持ちよかったため、まだそのイメージが残っていました。
自分の楽器を改めて吹くと、やはりそう簡単には鳴ってくれません。

総銀以上はパワーがいるとかいう話をよく聞きますが、はっきり言って今使っているこの楽器の方がよっぽど出しにくいですね。


パールフルートはこのモデルの頭部管に妙な細工でもしているのではないかと思うほど出ません。
ちなみに土曜日に店頭に出ていた Dolce の新モデルを吹いたときも似たような感触でした。
(Cantabile は全く問題なし)

適当に吹き込んでも音が鳴りにくいというのはよいことだとは思うのですが、ここまで落差が大きいとちょっと・・・。

あまり認めたくはありませんが、思った通りに気持ちよく音が出るという意味では確かに惹かれるところもありますね。


しばらく吹き込んで様子を見ながら、感覚を取り戻します。
感覚を戻すと、試奏した楽器ではすぐに出せなかった色のある音が出るようになってきたので、この音色を維持しながら音階練習を一通り。


アルテスも 10 課の曲練習を途中まで進め、昨日レッスンでダブルタンギングの話になったので、ゆっくりながらダブルタンギングでの練習を組み入れました。

舌のコントロールを意識しなくて済むようになるのは随分先の話のようです。

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雑談タイム

昨日、今日と連続レッスンでした。

アルテス 10 課は少しずつですが、進展しています。


現在曲練習をやっていないため、レッスン中に見てもらうネタがアルテス以外になく、タファネル&ゴーベール日課大練習の音階練習も見てもらうことに。今までメトロノームをつけながらとりあえず音質を維持しつつ指回りを確認するために譜面をそのままなぞるような練習をしていました。

この日課練習にはせっかくアーティキュレーションの指定があるので、これを少しずつ取り入れていくことになりました。

今週のレッスンから、「吹きすぎ」の改善を意識した発音を試みているのですが、まだ発音が不安定なのでレッスン中「後退」に映りそうなこともあり、もどかしさもあります。


2 日目のレッスンは、雑談会になりました。
前の先生の時にも、レッスンの 1 コマを潰して質問タイムにしてもらったことがあります。
今日は別にそれを狙っていたわけではないのですが、序盤の雑談で内容が膨らんだのでそのまま話に充ててもらいました。

基本的には雑談レベルなのですが、話を聞いて勉強になるものもあるので、こういうレッスンも面白いですね。

今回は質問タイムになることを想定していなかったので、聞くことを整理していなかったのが失敗でした。整理して再度質問タイムを取ってもらうことにしましょう。

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基礎訓練編:7日目 再度高音域

音階練習をひたすらやっています。

今日はアルテスを重点的にやることを考えていたため、音階練習はニ長調で高音域を中心に練習時間の半分を割いて行いました。


確実に指の運動性能は上がってきています。
速度はまだあまり上げていませんが、音階練習ですから、ミスなく正確に動かせるようになってきたら速度も上げていきたいと思います。

1 つのフレーズについて、上りと下りを両方繰り返すこともやってみました。これは曲練習をやっていて転ぶときに、レッスンでよく言われていたものです。

何度も間違える箇所は、自分でリズムを変えて動かしてみたり、行きと帰りをそれぞれ練習してみることで、どの部分が苦手なのかを見極めつつ指の動きの悪さを確認できます。


最近「集中力」について再考しています。
今日もこの練習時間をフルに活用するために、とにかく集中してそのレベルを落とさないことに意識を向け続けながら練習しました。

毎日潤沢に練習時間を確保できるわけではありませんから、得られた練習時間をどれだけ有効に使い切れるかは大事ですね。

次のレッスンまでにもう少し練習時間が欲しいところ・・・。

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理屈抜きにこなさなければならない練習がある(かもしれない)件

音階練習を集中的にやり始めてから、それなりに時間が経ちました。と言ってもまだ 1 週間程度ですが、多少の成果は既に表れているように思います。


かなり指の回りがよくなってきた実感はあります。


この音階練習への取り組みで分かってきたのは、スポーツで言う体力づくりのように、一定量以上をこなす必要のある種類の練習が楽器演奏にもあるということです。

しばらくやっている音階練習で、遅いながらも確実に指の運動性は上がりました。肉体的なトレーニングがなされていないと動かないのが身体であり、演奏しようと思考している精神と同期させるために、相応の刺激は必要だということです。

そこに、もはや理屈はありません。

精神に反応して的確に動かせるだけの運動性能が必要であり、それが得られるように鍛える必要があります。
仮に経験豊富な演奏者と頭脳だけ入れ替えたとしても、その頭脳と一緒に鍛えられた身体がないとまともな演奏にはならないはずです。

指だけただ漠然と動かすだけの練習はもちろん徒労に終わるのでしょうが、音階練習やタファネル&ゴーベールなどの日課練習タイプの練習を繰り返すことは、確かに指の鍛錬にもつながるのだと思います。

タファネル&ゴーベールの日課大練習が指の練習とよく言われてしまう要因の一つがここにあるのだと感じます。


全音域で均質な音の連なりを得られるように指の運動性能を鍛えておく必要は確実にあると感じます。

指の練習(この表現も違和感が残りますが)の重要性を議論する前に、演奏するのに支障がない程度の運動性能は持っておく必要があります。

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