フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

タイスの瞑想曲

コソ練2

雪が降っています。


今日も練習時間を確保しました。

教則本を持っていっているわけではないので、覚えている範囲でスケールを中心に基礎練習し、昨日と同じくタイスの瞑想曲とオーボエ協奏曲を徹底的に練習。

相変わらず指が絶望的に動かないので、オーボエ協奏曲の譜例を使って、ひたすら指の連動に関する練習を続けました。

タファネル=ゴーベールの日課練習を本当に日課練習として組み込んだほうがよいかもしれません。


タイスの瞑想曲は、さすがに過去やったことのある曲なので、だんだん思い出してきました。
あと何回かやれば、当時暗いには戻れるかと思います。

当時はどうにもならずに悔しい思いをしていたところも、今はあまり苦労することがないので、成長は多少実感できます。


オーボエ協奏曲はまだまだ転ぶところが多いので、曲としてはかなり怪しいですね・・・。

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コソ練

こっそり練習時間を確保しました。


ストレスの解消にもなるので、積極的にこの時間を確保しようかと思います。
(日ごろストレスを感じているのかどうかは別として)

これまでスケール練習を計画的には組み込んでいなかったので、スケール練習を組み込むことに。

音質についてはある程度満足できるようになってきたので、これを維持しながら他の練習ができるかどうかをポイントにしています。


フルート 1 年目で挑戦した「タイスの瞑想曲」を再度吹けるように再練習。
妻も同時期に練習していた曲を今も継続的にやっているようで、いつでも弾ける状態。私もレパートリーにするつもりで練習していたのに、今は残念ながらちゃんと演奏できません。

これではまずいので、レパートリー確保のためにも再練習です。
先生に最後にこれをもう一度見てもらうというのもありかもしれません。

楽譜を覚えていないので正確に演奏できませんが、音は当時とは違うので、成長が分かるのではないかと思います。


オーボエ協奏曲は多少形になってきたものの、やはり音形として指のなかなか回らない箇所があり、しばらく時間をつぎ込みました。

これを Allegro で演奏できるようになる日は来るのか・・・。

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レッスン #69 (突入!ベートーヴェンのフルート二重奏)

今日もレッスンでした。

土日、練習する余裕がなかったため、レッスン前の練習室で30分アルテス4課を練習してからレッスンに臨みます。
前回のレッスンで第3オクターブのドが安定しなかったため、これを意識しながら演奏しました。4課は拍のカウントがテーマのようで、苦手なところでしたが、これ以前の課の練習課題と比べると楽に行けました。

ドは相変わらず安定しないことがありますが、昨日よりはよくなっているようです。

アルテスだけやろうとすると、30分のレッスンでも結構長く感じるもので、今まで曲練習と並行してやっていたので、進みもあまりよくありませんでした。
事前に練習した範囲を終えてしまい、さて何をしましょうかという話に・・・。

実はヴィヴァルディの「四季・冬」をやりたいと思い、密かに練習しています。しかし、これは事前に練習してちゃんと曲になった状態でレッスンで見てもらいたいと思い、以前妻が楽譜を購入したベートーヴェンのフルート二重奏を見てもらうことにしました。

残念ながら、フルート二重奏は、楽譜を買った直後に少し練習しただけで、今はほとんどやっていません。・・・。

レッスンで見てもらうと、案の定全く演奏できません。
「タイスの瞑想曲」のときと全く変わりません。

「タイスの瞑想曲」よりはやさしいのではと言われましたが、当時は楽譜上の音符を追うことと正確に音を出すことにとにかく気を取られており、曲を演奏するというイメージはあまり持っていなかったような気がします。
譜面だけを見ると、確かにそう難しそうな曲には見えません。

この曲を年末までに仕上げて、それまでに「冬」を準備しておいて来年1月から「冬」を見てもらうというシナリオを勝手に考えています。
ずっとトーンダウンしない方法を考えなければなりません。

次の発表会には出ないけれども、これでは以前と変わらないかも・・・。


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レパートリーを持つこと

先日の自主練習で、終了前に「タイスの瞑想曲」を演奏してみました。



すでにいくつかの箇所の記憶がおぼろげになっており、すんなりと吹き切ることができませんでした。

何となくフルートに自信が持てずにいるのは、取り組んでいる教則本がいずれも中途半端なままであるのに加えて、確実に吹ける曲を一つも持ち合わせていないということです。


「タイスの瞑想曲」は前回の発表会で演奏しました。そのときの演奏が完璧だったとは思っていません。



暗譜状態はいい加減になっていましたが、音は当時よりもよくなっている気がします。
演奏中に気持ちの余裕があるからなのかもしれません。発表会までは、とにかく最後まで完全に演奏し切ることが最重要課題でした。


「タイスの瞑想曲」は、急速にレベルアップさせてもらった大切な曲です。
無伴奏でも十分美しいので、ちょっと拭いてみろと言われても十分聴いてもらう価値はあります。

今後の練習に、1度は完全に演奏するようにしてみようと思います。



本当の自信が得られるのは、「基礎を習得した」と認識できる日が来たときでしょうか。

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レッスン #44 (発表会のおさらい)

発表会を終えて、最初のレッスンです。


実は発表会を終えてから、今日に至るまで一切吹いていません。正確に言うと運指の練習くらいはしましたが、音を出して練習した訳ではありませんでした。

レッスン前の事前練習では、信じられないくらい音が出ませんでした。
先週まで音質自体には特に不満がなかったのに、今日はどれだけ吹いても音になりません。

要因はいくつかあると思います。
新しい持ち方(といってもつまりは3点支持なんですが)を試していること、部屋の空調が強いこと、平日一切吹いてなかったこと・・・。

トレバー・ワイの基礎練習とタファネル&ゴーベールの音階練習を少しやりましたが、音がちゃんと出ないので全く面白くありません。


レッスン。
発表会で吹いた「タイスの瞑想曲」の録音を聴きました。後でいただけるそうです。
ところどころ崩壊してはいましたが、自分が想像していたよりは辛うじて曲として繋がっていたようで、少し安心しました。

演奏中、吹いてもほとんど音にならなかったと感じた部分もありました。
しかしその部分についても特に音量不足はなく、しっかり聞こえています。むしろ、高音域は音量がある分薄っぺらい音質になっているような感じがします。

最初の発表会で「タイスの瞑想曲」を吹く人などほとんどおらず、これのおかげで随分レベルアップできたのは間違いなさそうです。
他の出演者は指が正確だったという話をすると、そもそもやっている期間が違いすぎるので、あまり気にしなくてよいとのことでした。実際、レッスンを受ける前からフルート演奏をやっていた人も何人かいるそうです。(女性は全員?)

ドップラーを吹いた女性は、コンクールに出るそうです。


やはり、「次は何をしますか」という話になりました。
もう、前の教則本に戻るという選択肢はなさそうです。私としてもそれは望みません。

ヴァレーズの「密度21.5」の話を出しました。現代曲でも、そう極端に難しい楽譜ではないとのこと。

ただ、発表会用の曲としては判断が難しいようでした。
無謀も承知で「ブエノスアイレスの冬」も出してみました。やはりやや難しく、曲のボリュームもあるので、期間内に演奏できるようになるか難しいようです。(持っている楽譜では、フルートのパート譜で3ページあります)


とりあえず「密度21.5」を練習しつつ、選曲の締め切りまでに「ブエノスアイレスの冬」も密かに練習してみることにしましょう。

そのとき、先生を説得することができる状態になっているでしょうか。

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レッスン #43 (ピアノ合わせ3)

本番前の最後のレッスンです。

明日が発表会です。どうやら私は2番手らしく、1番はアンサンブルなので、ソロ演奏は私が1発目になるらしいのです。
これは出来がかなり目立ちそうです・・・。


今日は楽器店のピアノ展示ホールのような場所で最後のピアノ合わせを行いました。この展示ホールは、楽器店でコンサートイベントがあるときなどに使われる場所でもあります。

いつものレッスン室や前回のピアノ練習室と比べても圧倒的に広い場所です。


早速、「タイスの瞑想曲」を先生のピアノ伴奏で吹きます。
予想していたよりも自分の音がさらに聞こえず、伴奏のピアノの音だけがとにかくよく聞こえます。先生によれば、フルートの音もよく響いているらしいのですが、吹いている私には全く聞こえません。

特に中・低音域になると最悪で、これほど弱々しい演奏があるのだろうかと思うほど、酷い音量です。途端に明日が心配になってきました。

とりあえず、広い場所で吹くことに慣れることは非常に重要であるということがよく分かりました。
先日のホールでの練習をしたのはまさに正解でした。


自分の音が聞こえないけど響いているということを意識しながら、聞こえないことを気にしないようにすることが大事なのかもしれません。
鳴っている音が(想像どおりに)聞こえないことで、今日はミスを連発しました。


今読んでいるデボストの著書「フルート演奏の秘訣・下」には、読んでいて救われる気持ちになる文章がいくつも出てきます。そのうちの1つ。


不完全であることに我慢ができないのは、個人練習をしているときだけである。コンサートでもオーディションでも、ステージ上ではミスを我慢できる。なぜなら、第一に考えなければならないことは、音楽と表現のことだからだ。思う存分演奏しなければいけない。


明日は思う存分演奏します。


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レッスン #42 (ピアノ合わせ2)

昨日に引き続きレッスンでした。


同じようにグランドピアノで伴奏と合わせての通し練習。
昨日より指の動きもよくなったような気がしますが、音は相変わらずよくありません。

確実にこのフルートのヒット位置を見失った感じです。
吹いている感覚はそう変えていないはずなのに、吹き込む息の半分くらいを無駄に失っているような音になってしまっています。

高音は特にそれが目立ち、聴いていて苦しくなりそうな音しか出ません。

「タイスの瞑想曲」は、アレクサンドリアの街を魅了し続ける舞姫タイスが、修道士アタナエルの導きにより心の浄化を決意することを表現している曲です。曲のイメージには、聴いていて気持ちが浄化されるような旋律であることが求められるのに、今の私の演奏にはそんなイメージはなさそうです。


練習時間もごくわずかしか残されていません。


前回の発表会で、「十分な練習時間が取れませんでしたが〜」というコメントを出している出演者が何人かいました。
(この発表会には、もちろん私は出ていません。サロン入会のタイミングでちょうど発表会だったため、聴きに行ったのです)

こういう言い訳に近いことを言ってしまう状態にはしたくありません・・・。
昔読んだ中谷彰宏の本によれば、「時間は圧倒的に足りないのではなく、少しだけ足りない」のだそうです。


確かにまだ練習不足であることは確かでしょうが、練習時間を十分に確保できなかったことが今の実力の原因なのかどうか、疑わしいところではあります。

残された時間を、どれだけ緊張を維持しながら使っていけるかが勝負ですかね。


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レッスン #41 (ピアノ合わせ1)

レッスンでした。


レッスンは、来週が本番であるということもあって、普段のレッスンで見てもらっている基礎練習はレッスンでは行わず、「タイスの瞑想曲」のピアノ合わせだけを徹底的にやってもらうことになりました。

初のグランドピアノでの伴奏です。
練習室にある電子ピアノで合わせるのとでは全然違います。
電子ピアノで合わせていたときは、伴奏の音を聴くのに必死になってしまい、自分のフルートの音をチェックできずに音質劣化に悩んでいました。

しかし、このピアノで合わせると、意識的に拾わなくても確実に耳に入ってくるので、自分の音もそれなりに聞こえます。

それでも問題はありました。
ピアノの部屋はいつもの練習室よりも広く、ピアノが鳴っているせいもあるのか、自分のフルートの音は聞こえても、納得の行く響き方を全くしてくれません。

信じられないくらい音量不足を感じました。
広いといっても、練習室です。この広さの空間で音を広げられないとすると、ホールでどうなるか知れてしまいます。


焦ると息が強くなるのか、どんどん音は出なくなっていきます。・・・。


今回、初めてピアノでの音程合わせをやりました。
チューナーでの合わせは、自分の耳でポイントを見定めてから確認するようにしていたので、ほぼ問題なくできるようになりました。

ピアノの音との音程合わせは、正直まだかなり怪しいですね・・・。
本番でこれも正確にできるとサマになりそう。



で、レッスンで分かったことや課題。
・実際のピアノ伴奏と合わせると何とか吹ける(マイナスワンだとどうしてもついていけない。つまりあわせてもらっている)
・指が滑る。(リングは余計に指が湿るので、室温によってはかなり問題になる)
・唇が滑る。(確かにリッププレートがずれることがある・・・。この問題の存在は知っていたが、吹き方が悪いと疑っていた)

明日もレッスンです。


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レッスン #39 (ソロパート)

レッスンでした。


残念ながらレッスン前に練習室で吹くことはできず、レッスン中に音出しをしました。
実はこの日、例のお湯を用意し、使う気満々でいました。
しかし、レッスン前に部屋を確保できなかったため、レッスン直前に一口だけ飲みました。もはやこれでは実験することもできません。


お湯を長時間入れていたために、フルートバッグの中はかなり温度を感じましたが、それでも中の楽器に影響するほどではなかったらしく、楽器からの熱感はほとんどありません。



結果はこの通りで、ウォームアップどころか、自分の息の準備もあまり整わず、音質は最悪でした。


レッスンでは、「タイスの瞑想曲」を伴奏と合わせ、問題点を確認しました。この曲にも中盤にフルートのソロパートが少しだけあります。

どうもこのソロ部分のテンポが違うらしく、なかなか合いません。
ある程度感覚でとらえてもよいと言われましたが、伴奏がなくても拍を数えながら吹くようにしないといつまで経っても改善されそうにありません。

これまで聴いた演奏では、ほとんどがかなりゆっくりとこの部分を吹いているようでした。これを聴いた印象をそのまま吹いてしまったのだと思います。


自分でコントロールできるようにして、思い描く音でこの部分を演奏してみたいですね。

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暗譜で演奏すること

暗譜演奏。


発表会では、楽譜なしで演奏しようと思っていました。楽譜を追いながら演奏するよりも集中できたからです。

譜読みが得意ではない私は、実際楽譜なしで吹くほうがかなりスムーズに吹けます。
しかし、暗譜できているのかというと、そうではありません。

楽譜を断片的には覚えていても、まだ「指が覚えている」方にかなり近い状態といえます。


昔、暗譜演奏を誤解しており、楽譜なしで演奏することは悪だと思っていました。
何かのテレビ番組で、そらですごいピアノ演奏をした子供に向かって、先生が「君はテープレコーダーかい」と怒る場面を見たのを覚えています。
(ちなみにかなり昔の番組なので、「のだめカンタービレ」ではありません)

実際の主旨は違ったのかもしれませんが、そのときの私は、「与えられた楽譜を演奏できなければピアニストにはなれない」というような言い方に聞こえました。

これを見て暗譜演奏はNGだと勝手に思い込んでしまったわけですが、実際の暗譜演奏は楽譜自体を覚えているわけで、(指などの)曲の演奏技術を覚えているわけではないでしょう。


「タイスの瞑想曲」は、ずいぶんとたくさん吹きましたが、いまだに楽譜なしだと時々何の音だったかと立ち止まることがあります。これは、楽譜上の音階を覚えているわけではなく、フレーズごとの指の運びを覚えてしまっているからでしょう。

残りの時間で、楽譜の内容を正しく覚える技術をつけたいところです。
どういうイメージで記憶するんでしょうね。

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