フルートレッスン戦争記 第二幕 - 遊びで終わらせないための実践技術

なぜ私たちは、なかなかフルートの演奏技術が上達しないのか。うまくいかないのは練習方法にあるのか、それともレッスンにあるのか。その謎を解き明かしていきます。

オーボエ協奏曲

本番までの練習計画

さて、本番まで 2 週間を切りました。


残された時間でできる練習を組み立てて、少しでも完成度を上げなければなりません。


現在の課題。

・テンポ 80 ではまだ不安
・やや遅いテンポでも完璧には演奏できる状態でない
・暗譜が正確でないが、読譜しながらの演奏だとさらにミスが出る
・抑揚がない
・他の音が聞こえていると音質が悪くなる


苦手な部分を取り出して集中的に練習するか、通しの練習回数を増やすか、最近はこればかりが気になります。

断片的に取り出して正確に演奏できないところが、通して演奏できるわけもないことは理解していますが、部分練習を重視した結果、過去の曲ではあまりいい結果にならなかったという問題もあります。


今回は、通しの練習回数をこなして最後まで吹き切る力をつけた上で、細部の完成度を上げていくようなスタイルをとるべきかと思っています。


暗譜と読譜。
現在の練習では、もう楽譜は見ていません。
楽譜は見ていないのですが、「練習だから」という意識が働いているせいか、階名でとっさには歌えない箇所がいくつもあります。指使いでフレーズを覚えてしまっているところがあります。

引き続き練習では楽譜を見ずに通す練習をする必要がありそうです。


抑揚。
前回のフルート協奏曲の時は、複数の楽章を演奏したため、全体的に見ると多少抑揚はありました。楽譜にも強弱記号がそれなりに入っていたため、意識できていたのかもしれません。

しかし、今回の協奏曲は、強弱記号はほとんどありません。
Solo と Tutti を繰り返すヴィヴァルディ特有のスタイルは同じですが、Tutti も演奏すると休みがないため、かなりのっぺりした印象を受けます。

協奏曲はそもそもどう演奏するものなのかということもよく分かっていないので、CD の聴き真似で演奏しているような感じです。

協奏曲では、他の楽器との調和が特に大事だという話を聞きました。今回も総譜を見てピアノの演奏を確認しながらの練習が必要ですね。


他の音が聞こえていると、妙に音質が悪くなります。
これも個人練習ではマイナスワンで合わせるしかないので、マイナスワンの伴奏をかけながら練習する回数を増やして、音を聞き分けながら克服するしかなさそうです。


まだやることはかなり多いですが、まず週末のピアノ合わせに向けて、テンポ 80 で正確に演奏できる状態に持っていく必要があります。

やることはまだまだ多い・・・。

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リッププレートはまだ固定されない

来週、初のピアノ合わせをすることになりました。初の合わせというより、1 回で終わってしまうのかもしれません。

もう残り時間もあまりありません。

残された時間でできる対策を考えて、詰めるところを詰めていくことにします。


今日もレッスンでした。
昨日の練習である程度リッププレートの固定は意識できるようになってきたつもりでしたが、速い指使いをする箇所になるとまだ甘いと言われました。

テンポ 76 でまだ確実な状態ではありませんが、次回のレッスンではついにテンポ 80 に。
今もマイナスワンはテンポ 80 で合わせているので、次のレッスンまでの練習で、曲に合わせる回数をこなすことにします。

最初から通すと中盤で息が切れるので、体力的にも通せるようになっていなければなりません。

うーむ。

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リッププレートを固定するということ

今日はレッスンでした。


今週は練習時間を確保でき、いつもより多めの練習量をこなしました。まだオーボエ協奏曲の完成度はひどいものですが、レッスンではそれなりの成果が出ると思っていました。

しかし・・・。


レッスン前の事前練習で、早くも調子が悪いことに気づきました。
曲以前に、とにかく音質がよくありません。

音質が気になってくると、もう普通の練習が練習になりません。


結局ほとんど曲の練習はせず、音質の回復のために時間を費やすことになってしまいました。しかも、音質はほとんど回復していません。

タンギングなしでの音出しなど、色々試しましたが、一切効果がありません。心理的なことも影響しているような気がします。

前から分かっていたことではあるのですが、響きのよいカラオケルームばかりで練習していると、普通の環境に戻ったときにかなり苦労するようです。


レッスンでは、曲のみを見てもらいましたが、当然のようにひどい出来栄えです。
事前練習でできていないことがレッスンの場でできるはずもなく、音質はこれ以上ないくらいひどい状態です。

音質がひどいことから、すっかり自信がなくなってしまい、練習で相当回数やり込んだ箇所も転びまくりです。


とりあえず音質の改善について少し見ていただくことに。

ここで、先生に驚くべきことを指摘されました。

リッププレートと唇が演奏中にかなり動いているらしく、速い指使いをするときに楽器の保持が不安定になっていると言われました。


先生には以前から、鏡を見て確認するようにとよく言われていましたが、練習環境に鏡があることが極めて少なく、あまり自分の姿を確認することはありませんでした。

下唇でもフルートを支えている必要があり、私はまだ口での支持が甘いのだそうです。


しかし、このことは実は以前からかなり意識しているつもりでした。
実際、左手の人差し指の付け根はもうかなりダメージがあります。

今頃になってこの点を指摘いただいたことは、少し衝撃でした。


随分前に、デボストの著書で衝撃を受けた話をエントリーに書きました。
先生は「顎で掴む」というような表現はされませんでしたが、意味的には同じことを言われたのだと思います。

フルートはあごで保持する

今読み返してみると、頂いたコメントにも同じアドバイスを戴いていました・・・。


レッスン後、練習室を借りていたので、早速この件を意識して持ち方を再確認してみました。

言われてみれば、確かにリッププレートに対する力はあまりかけていなかったことが分かります。


過去のエントリーも含めて自分でも読み直した方がよさそうです。

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人差し指の付け根が・・・

今日も練習時間を確保しました。


明日のレッスンはテンポ 76 なので、練習では 80 で通せるようにマイナスワンを作り直して挑戦。

しかし、テンポ 70 から 80 への移行はかなりのスピードアップで、問題の箇所はなかなか指が追いつきません。


Image1


うまく演奏できても、それは自分で演奏しているというよりは、手が機械的に動いていて偶然正しく演奏出来ているに過ぎない状態です。

何とか回るようになっても、その前の部分から演奏するとまた元の状態に戻ってしまいます。
この箇所は、しばらく練習を続けるしかなさそうです。


曲の他の部分は何とかテンポ 80 でも長せるようにはなってきましたが、依然として完成度はひどいものです・・・。

左指の人差し指付け根は、かなり赤くなってきました。


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通して練習しないとブレスの取る位置が定まらない

今日も練習時間を確保しました。


通しの練習はせず、今日は自信のない箇所を集中的に取り組むことに。
相変わらず確実な演奏にはならないので、とにかくテンポを遅くしたり速くしたりして、確実に指が回るように練習しているのですが、なかなか思うように行きません。

意識し続けていないと音質も悪くなるので、音質についても常に注意しておく必要がありますね。


断片的に練習するとき、Solo と Tutti のパートに分けて、そのパートは必ず通しで練習するようにしました。

通しで練習すると、ブレスの取り方もしっかり考えなければならないことに気づきます。


もう残り時間がなくなってきましたが、まだまだ課題が多いです。

録音も聴き返さなければ。

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録音で確認した問題点

今日は練習時間を確保できないので、移動時間を中心に録音を聴き続けました。


同じ曲を演奏して同じ箇所で間違えています。
もちろんこれは練習中にも気づいてはいるのですが、録音を聴き直すことで再認識できます。

音質も一定ではありません。
ちゃんと生きている音になっているところもあれば、ただの音波になっているところもあります。

練習中には意外と気づかないのがブレスの汚さです。
リズムを狂わせないように取っているつもりでも、ブレスのところで大きく断裂しています。


しかしこの録音を聴いていると、いよいよ公開は難しいなあと思ってしまいます。
通しで吹いて一度もノーミスでの演奏にならないのです。

割り切って無編集で練習時間の録音を全部出してしまうというのも手かもしれません。
自主練習は自分しか聞いていないのが一番の問題です。

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輪郭がはっきりしない

今日もとりあえず練習時間を確保。


次のレッスンはテンポ 76 でみてもらうことになっていますが、まだ 70 が完璧な状態ではないので、今回はテンポ 70 で練習することに。

前回の練習の録音を聴く限りでは、曲の何か所かに出てくる主題の部分で、輪郭がはっきりしないので、しばらくこの音をはっきり伸ばす練習に時間を費やしました。

ブレスを取ってからの次の音の出だしでよく音がつぶれるため、このことも意識しながら指回りよりは発声に関する練習を重点的に行うようにしました。


練習後に録音を聴き返すと、まだかなり平坦な感じがします。
曲ではなく、音の羅列のままです。



間違えないことも大事だけれども、ただ音の羅列を流しているだけではダメですね。

次の練習でも音の輪郭をはっきりさせることに注意を向けて練習することにしましょう。


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リングキーの押さえ方の確認

日曜日もレッスンでした。


連続レッスンではあるものの、昨日のレッスンで見つかった注意事項を消化しておくべく、夜にカラオケルームで練習時間を確保しました。

テンポ 70 でマイナスワン MIDI を作り直し、流しながら 5、6 回くらい繰り返し頭から演奏し直しました。

一度としてノーミスでの演奏にはなりません。

MIDI が絶えず流れるため、途中で止まることはありません。途中で止めないという課題は何とかクリアできそうです。
しかし、ある箇所で失敗すると、その途中から入ることが予想以上に難しいということに今頃気づきました。

一音こけると、1、2 小節無音になってしまい、すぐに復帰できません。


指も以前よりは随分回るようにはなりましたが、まだまだ心理的不安が強いのか、頭から流すとどうしても失敗してしまいます。


そして日曜日のレッスン。
レッスンでは、テンポ 70 での通しが何とかなったため、先生の反応はよくて安心しました。
しかし、テンポ 70 でノーミスだったわけではなく、まだ辛うじて曲としてつながっている感じがするだけです。

この曲は頭から演奏すると、途中にほとんど休みがないため、途中で疲れが来ることが問題になりました。
協奏曲なので、Tutti を演奏しないで Solo のみを演奏するという話も出ましたが、発表会の曲として考えると演奏箇所が極端に減ります。
とりあえず、冒頭の Tutti の一部を演奏しないで様子を見ることにしました。

できれば全部演奏したいとことではありますが、仮に通しに慣れてきて疲れが出なくなったとしても、強弱もあまり多くないため、全体的にのっぺりした感じが残りそうです。

次回はテンポ 76 で見てもらうことに。


最後に、リングキーのフルートでキーの押さえ方について先生に尋ねてみました。
私はオープンホールのフルートで、なぜ押さえづらいという悩みが多いのか、以前から首をかしげていました。

穴をふさぐことにについて、これまで特に苦労することはありませんでした。
しかし、ごく最近になって気になるようになってきて、自分の押さえ方がそもそもおかしいのではないかと思うように。


先生は指の腹で押さえているようです。

私は、指の先で穴を塞いでいます。指先に最も正確に力が入るため、指先でキーの中心を押さえるような感覚でいたのですが、これがまずいようで、演奏スピードが上がるにつれてとても正確には押さえられなくなります。

曲の練習と合わせて、キーの押さえ方もやりやすい方法に慣れていく必要があります。

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レッスン&フルート調整

今日はレッスンでした。


アルテスの 9 課を終了。終了と言っても、ほとんど時間切れで終わりにした感じです。
レッスンではこれ以上 9 課を見てもらうことはありませんが、これも確実に演奏できる状態にはしておきたいものです。


何とか指も回るようになり、まだ完璧には程遠いものの、完成も見えてきた感じです。
今日のレッスンでの出来は、先週とは対照的に自分でもある程度満足できる内容でした。

テンポ 70 で演奏すると、まだところどころ転びます。
またマイナスワンを作り直して、70 前後で問題なく通して演奏できる状態に持っていく必要がある。


発表会の曲練習では毎度言われることなのですが、間違えても途中で止まらないようにすることを改めて言われました。

ピアノ合わせはもう少し後になりそうです。
私ももう少し詰めた状態で合わせたいと思っています。


レッスンの後は、楽器店の管楽器イベントで講師陣によるフルートの演奏を聴きました。
今回は、正直なところ気になる演奏がありませんでした。

演奏を聴いた後で、フルートの調整をしていただきました。
特に調子の悪いところはないようで、点検と一部のネジの調整のみをしていただくことに。

毎日持ち歩いて、最近は比較的頻繁に使用しているのですが、まだ健康体のようで安心しました。後は腕をつけるのみ・・・。


調整の後、展示スペースにある楽器をいくつか試奏させてもらいましたが、興味の方は相変わらずで、どれを触っても物欲には一切響きません。

やっぱり今は楽器よりも CD や楽譜の方が魅力的に映ります。

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テンポ 50 で練習してみる

昨日、オーボエ協奏曲、テンポ 50 のマイナスワンを使って練習してみました。


このテンポだとさすがに何とかなりそうです。
依然としてミスはありますが、何度か練習すれば完成レベルにはなりそうな感じです。

しかしこのテンポで演奏するわけには行かないので、完璧になったら段階的に引き上げていかなければなりません。


右手の小指は何とか復活して、まともに動くようになりました。
このテンポであれば、前から通したときにもそれほど苦にはなりません。

残り時間が少なくなってきたので、残された時間でできる練習と計画を考えたいところ。


16 分音符の連続する部分は、とにかく自信をつけてしまいたいと思います。

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