またまたタファネル&ゴーベールについてです。


「いったいどれだけタファネル&ゴーベールが好きなんですか!?」

と言われそうです(笑)

好きかどうかは分かりませんが、今はどっぷりこれにハマっています。
しばらくあなたにも付き合ってもらうことになります。

タファネル&ゴーベールと言っても、日課練習じゃありませんよ。
「Methode Complete」の方です。


「タファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法(Methode Complete)」を読んでいて、思わず噴き出した箇所がありました。
この本、読んでいて「思わず笑ってしまう」箇所がかなりたくさんあります。

悪い意味で笑うんじゃないですよ。
びっくりするくらい、僕が以前よく聞いていた話と同じことが出てくるんです。

そしてそれらは、他のブログでは残念ながらほとんど聞きません。


その前に・・・

大半の人にとって、タファネル&ゴーベールの日課練習よりも大事なもの

tetsuさんからコメントをいただきました(^^)

T&Gの4番をロングトーンの替りに使っています。2,3時間/週アマオケで吹く程度ですが、まっさきの練習がこれです。

ロングトーンという意味不明の言葉より、同じ音質で指だけ動かす練習のほうが、短い時間でも役に立っているような気がしています。

ソノリテも昔はレッスンでやったことがありますが、難しすぎました。最後のページから遡ったほうがよっぽどいいです。

これ、その通りなんですよね。
コメントありがとうございます。

音を伸ばすのは、自分で吹いていて気持ちがいいので、ついついやってしまいがちです。

「タファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法」の訳注に、非常に面白いことが書いてあります。   

1)原文では、毎日の練習計画の火曜日、水曜日、土曜日の箇所に出てくる「持続音」をフランス語ではSon filets、英語ではsustained notesとしています。我が国では一般に「ロング・トーン」という言葉が使われていますが、この言葉は意味不明なので、使わない方がよいと思います。レッスンの時、生徒には「長い音を出してごらんなさい」くらいの意味でなら使っても構いませんが、ただ音を長く引っ張るだけでは練習の意味がないからです。

タファネル&ゴーベール 完全なフルート奏法 p.8

「この言葉は意味不明なので」と言い切っている辺りが面白いですね。 何度読んでも笑ってしまいます。


私もフルートをやり始めてあまり間もないころに、Sonoreさんに同じようなことを言われました。

息の持続


音を長く伸ばす練習をしていると、出だしがまずくても、後で軌道修正できると錯覚してしまうんですよね。
実際、これは今でも結構やります。

気が付いたらやってしまっています。

なんか調子が悪いなと思いながら吹いていると、音色を探るのに無意識に音を伸ばし、納得のいく音が出るまでこれをやってしまうわけです。
意識的にしているのならいいんでしょうが、毎回これをやっていると、いつまで経っても「途中で軌道修正することを前提に音を出す」ようになります。 
 

この本でいう持続音の練習というのは、ソノリテでいう「低音の柔軟性」の練習とほぼ同じです。
この練習は、レッスンでもよく見てもらいましたし、自分でも時々思い出してやってみたりします。

さすがにこの練習でロングトーンという言葉が出てきたことはありませんが、ソノリテは半音階下降を「ロングトーン」と言う人もいるみたいです。


ロングトーンをやる時間があったら、クリアで「生気のある」基準音を作った後で、タファネル&ゴーベールの音階練習でもやった方がよっぽど効果があるということですね。

アーティキュレーションが違うだけでもフィンガリングは怪しくなるので、音を維持しながらこれやるほうがはるかに収穫がありそうです。
 


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