昨日、読んだブログで面白い内容の記事を見つけました。


このブログでも何度か話題になったテーマで、フルートの音色は何で決まっているかという問題です。


フルートでいうタンギングの部分(他の楽器は何と言うのでしょう?アタックでしょうか)をカットして、その後のロングトーンの部分だけを録音した音を聞かせたのです。


タンギングの部分を含めて聞かせると、簡単に全員正解することができました。


この実験から、楽器の音色を決めるものは、タンギングの部分であることが分かりました。

タンギングがフルートの音色を決める|風の谷のフルート



いわゆるロングトーンで長く伸ばしている音を途中から聞いた場合、何の楽器の音なのかよく判別できないというやつです。

私もレッスンでは何度なく「タンギングが甘い」と注意されます。

気がつくと、伸ばした音の中腹で最良の音色感が得られるように吹いてしまっているようで、録音で聴き返すと実にひどい音色だと思うことがよくあります。


このブログの記事は、事実だけを見ると、ああそうなんだと思うだけですが、結構重要なことを知らせてくれていると思います。

音の出だしとなるタンギングが音色を決めているということになります。

もちろんそれが全てではないのでしょうが、ロングトーンなどで音の中腹がいくら美しく感じようと、タンギングをしっかり行わないと、明瞭な音は聞こえないということです。

また、ロングトーンというのは、長く引き伸ばした音を自分で聞いていると、非常に気持がよいものです。これにヴィブラートでもかかろうものなら、段々心地よくなってきて、その引き伸ばしている音の音色だけを気にするようになります。

しかし、長く引き伸ばしている音は、自分以外には対して綺麗に聞こえていないということになりますね。


注意を払うなら、音の発生から理想の音が出るようにしないといけないわけです。

ロングトーンで悦に入って自分の音に満足していてはダメということですね。


音の発生がすべてを決めてしまうということです。

ことあるごとに度々タンギングが甘いと注意されるのですが、これの真意がようやく分かった気がします。



にほんブログ村 クラシックブログ フルートへ
フルート関連のブログ