公開したと思っていましたが、下書き状態のままにしていました。

海の日は妻のヴァイオリン特別レッスンに同席しました。


連続レッスンになっているわけではないのですが、毎回参加希望を出していて、今回で 3 回目になります。

ヴァイオリン特別レッスンに見るフルート練習
ヴァイオリン特別レッスンに見るフルート練習(2)

弦楽器専門誌「サラサーテ」の読者を対象にしたレッスンです。講師は今回も柴香苗先生です。
元々は 3 月の実施予定だったのですが、地震の影響で 7 月になりました。

私はもちろんただの見学者なので、ヴァイオリンのレッスンを直接受けているわけではありませんが、この見学がフルート演奏の実にいいスパイスになっています。


今回も、個人レッスンとアンサンブルレッスンに分かれており、個人レッスン、アンサンブルの順番で行われました。
アンサンブルレッスンは初級者向けと中級者向けがあり、初級者向けは午前、中級者は午後でした。午後から入ったのでアンサンブルは中級者組のみ見ることに。


個人レッスン。
すでに 3 回目となった個人レッスン。やはり言われることは同じです。


「力が入りすぎているので、力を抜く。演奏するのに力は要らない。」


弓を握ろうとしないこと。持つと握るは明らかに違う。
前回のレッスンで、「弓(の重さは)はヴァイオリンに預けなさい」と言われました。要は演奏中は弓は右手だけで支える必要がないということです。
弓を楽器から離して、右手だけで持たなければならないときは、弓を持ったままてのひらを上に向けるようにするだけで、「握らなくても」弓を保持できます。
普段から弓の毛が下を向くように持っているから、どうしても握ろうと思ってしまう。

片方の手の力が抜けることで、もう片方の手の力も抜ける。手や指先から不要な力が抜けると、肩にも余計な力がかからなくなり、より身体にムリのない演奏ができるようになる。

ヴァイオリンを手首で弾こうと思わないこと。
手首を動かして弓を操作することは、不安定さを招くため、肘から下のみを動かして弓を進める。
この手首を動かさないというのは、手首を固定するという意味ではなく、手首のスナップをきかせて意図的に手首だけで動かしたりしないようにするということ。トレモロなどの細かい刻みが必要な場合には手首で行うが、その他のケースでは手首を動かしての演奏は不安定さを招く。

身体が硬いのは、普段の生活が影響していることもある。
ただし、普段身体が硬くても、ヴァイオリンを触っている時だけは柔軟になる人もいる。とにかく訓練次第で身体の硬さは克服できる問題なので、諦めずに訓練し続けること。


アンサンブルレッスンで出たポイント。
ヴィブラートは、補助手段であり、まずはボウイング。
ボウイングをおろそかにしてヴィブラートでどうにかしようと考えてはいけない。
引く前に「一緒に」ブレスを取ること。


最後に今回印象深かったのは、個人レッスンの際に言われたこの言葉。
「ヴァイオリンはまずボウイングが重要です。
あなたの楽器がストラドヴァリウスになったとしても、ボウイングが良くなければ音は決して良くならない。
毎回の練習時間のうち5分でも10分でもいいから、ボウイングの確認に時間を費やしてください」

これは無論フルートにも言えるでしょうね。
フルートの場合だと、ボウイングは息のコントロールといったところでしょうか。
高密度の気流を正確にコントールして自在に吹き込むことができなければ、楽器や他のテクニックがいかに優れていても演奏は決して良くならない。


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