先週放送されていた放送大学「西洋音楽の諸問題」の録画を先日視聴しました。

テーマは「記譜法の問題」です。主にバッハの作品を用いて、当時の演奏習慣と記譜法に存在する違いを検証するというものです。
作曲家は、当時の器楽演奏習慣を踏まえた上で記譜しているということ。

内容として面白かったのは、「同じ音符が同じ音価であるとは限らない」、「音符の音価は、脈絡次第で変わりうる」という点です。

スラーとスタッカートは、当時の演奏解釈では、クレ、ルレ、エガルによる奏法を指示していたというもので、それぞれ次のような特徴があります。
(バロック時代の演奏習慣という意味でしょう)

  • クレ(coulé)は、記譜上スラーで結ばれたフレーズについて、第1音を記譜よりも短い音価で演奏する
  • ルレ(louré)は、記譜上スラーで結ばないフレーズについて、第1音を記譜よりも長い音価で演奏する
  • エガル(égal)は、フレーズを構成する音符にスタッカートの記号が書かれているもので、音を切って演奏するのではなく、すべて同じ音価で「均等に」演奏する

有田氏のフルート協奏曲「夜」では、確かにルレで演奏しているのではないかと思われる箇所がいくつか出ていました。
第1音が異常に長く、まさに気になっているところでした。

この番組は「'05」とあるくらいなので、何度も再放送している番組のようですね。
非常に面白い内容でした。

(このエントリーは、将来訂正するかもしれません。)



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