昨日、市立図書館でCDを探してみました。これが意外と所蔵数があり、驚きました。見つかったのは、ニコレ、工藤重典、ランパル。
Web経由で検索すると、グラーフの録音もあるようなので、予約しました。(貸し出し中だったので)

ほかにもトラヴェルソでの録音があったが、貸出限度でNG。有田正広の録音もありましたが、こちらはRV104で原曲版なので、今回はパス。


家に帰って早速聴いてみました。
実は工藤重典の演奏は今まで聴いたことがありません。ニコレもランパルもCD1枚しか持っておらず、特徴をよく知りません。ニコレはモーツァルトのフルート協奏曲、ランパルはテレマンのファンタジーをそれぞれ持っています。

ランパルのCDは、実は最初に買った海外奏者のCDなのですが、正直特徴があまりよく分かりませんでした。
ニコレは、バッハの解釈が有名らしく、モーツァルトの協奏曲は割と普通な印象を受けました。「密度21.5」をあえてモイーズの前で吹いたなどの逸話もあって、興味はかなりこちらに傾倒しています。

工藤氏は、正直全く興味がありませんでした。

もちろん3人ともどういう人なのかということくらいは知っていますが、それだけで好き嫌いを判断するのは嫌なので、3人のCDをランダムにかけて何度か聴きました。
曲を先に聴いて、どの演奏が好みかを知ってから、それがどの奏者の録音なのかを知れば、自分の好みが変な先入観に左右されません。


そして何度か聴いてみての結果です。一番好きだった録音の奏者は、ニコレでした。
3つのうち、2つは正直悩むところもありましたが、1音1音が十分な音質で出ていると感じたのがニコレの演奏でした。

A: 適度な速さであり、音が1つずつ丁寧に出ているように聞こえる。第1楽章の序盤にある「付点8分音符、16分音符」のつながりで、16分音符が妙に短い。トリルが美しい。
B: 全体的にスピードが遅い。フルートの音が軽く、音が弦楽オーケストラに負けているように聞こえてしまう。また、ヴィブラートの揺れがかなり聞こえる。
C: 適度な速度で、1枚目の第1楽章のような音価の違和感はない。音はAよりも軽めだが、強弱が極めて自然に聞こえる。


Aがニコレ、Bはランパル、Cは工藤氏でした。
工藤氏の演奏は、音の軽さをニコレのものと比べなければ、強弱のつけ方などはむしろ好みだと感じました。
あくまでも主観です。

グラーフの録音を聴くのが非常に楽しみです。
この人にいたっては、まだ一度も聴いたことがなく、過去に調べて知った発言内容や著書に書いてある内容だけで好きになりました。実際の音楽を聴いたら変わるかもしれませんが・・・。


現時点で、「夜」の録音で一番好みに合うのは、ヴァーレクという人の演奏です。
(序盤に聴いてしまったからという理由がかなり大きそうですが・・・)


テレマン:無伴奏フルートのための12の幻想曲


モーツァルト:フルート協奏曲第1番&第2番


ヴィヴァルディ / フルート協奏曲集 作品10 (全6曲)


Vivaldi - Flute Concertos, Op 10


ヴィヴァルディ / フルート協奏曲集 作品10 (全曲)他



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